関東リーグ第19節 流通経済大VS中央大(NACK5スタジアム大宮)

対峙するマーカーの右足が空を切る。
足裏でボールを引き寄せて、次の瞬間には体を入れ替える。
ピッチ中央にトライアングルを描き、柔らかいタッチで前線に浮き球を通す。
新たな出会いは、鮮やかなルーレットと共に。
優勝が掛かった2位中央大との直接対決に完敗。
今日の悔しさも糧に、今後このホームで晴らしてくれる事でしょう。
ユニフォームがオレンジ色に変わる頃、どんなプレーを見せてくれるのだろう。

スタジアムに到着。ピッチでは駒澤VS筑波のゲームが行われていました。
とりあえず腹が空いたので、買って来た弁当に貪りついていたワシも、
直ぐにグラウンドに現れるコントラストに目を奪われる。
中盤ではショートパスを繋ぎ、バイタルではテクニカルな仕掛けを施す筑波。

森谷賢太郎選手(筑波3年、横浜FMユース)。
中盤の一角として攻撃を引っ張る。素晴らしい選手だなあ。

目前のタッチライン際を幾度と無く切り裂く姿に心躍る。華のあるサイドバックですな。
原田圭輔選手(筑波3年、藤枝東)。
相手ボール時には2ラインを自陣深くに引き、守備的な構えを見せる駒澤。
こぼれ球を躊躇無く前線に蹴りこみ続ける中盤。
単調ではあるが、確かに感じられるチームとしての意思の強さとその潔さに、
何故かアイルランド代表が頭を過ぎる。ナイアル・クインこそ居ないけどね。

FKでスタンドを沸かせた伊藤龍選手(駒澤4年、FC東京ユース)。
左足から放たれた豪快なシュートは惜しくもポストに阻まれる。
終了のホイッスルが鳴り響く。スコアレスドロー。
両チームの選手が膝に手を当てて、腰を折り曲げて下を向く姿が心に残る。

続いてピッチに現れたのは、流通経済大と中央大。
このゲームで流経が勝てば、2年連続の優勝が決まる。

アグレッシブな立ち上がりを見せたのは中央大学でした。
2トップがボールを良く収め、中盤はバイタルへの進出で先手に回る。
右サイドで数的有利を作り、スピード豊かな仕掛けを繰り返す。
9分、流経のDFラインでのパスミスからショートカウンター。
右サイドに流れた林選手のクロスから安選手がニアで合わせて先制。
序盤、GK増田選手のファインセーブが無ければ、あと2失点は有り得た。
流経はロングボールで陣地回復を狙うもセカンドが拾えず、苦しい展開が続く。
ビルドアップのスペースが見つからず、出足の良い中央のプレッシングに嵌る。
このゲームでは、中央の選手達の1対1の強さも光りましたね。


右サイドでスタメン出場した金久保君。
流れが掴めないチームの中で、前半は守備に回る機会が多かったですが、
1対1での引き出しの多さと共に、安定したボールタッチで周囲を使う巧さにも
見応えがありました。また、セットプレーの殆どを担当していましたね。
直接FKは3本でしたか。無回転系2本は枠外でした。

後半に入り、ようやくポゼッションを整えて、ピッチを広げ始める流経大。
流れの変化を感じ始めた48分、中央の9番林選手にDFラインを破られて失点。

林容平選手(2年、浦和Y出身)。スケールの大きいストライカーですね。
林選手と28番の安選手は強力な2トップでした。
中央はFWへの楔を足掛かりに両サイドを使って攻めきる事が出来るダイナミックな
チームですね。全体的にフィジカル面での優位も目立ちました。

左サイドバックの佐藤秀行選手(3年)。タイミングの良い上がりが中央のサイド攻撃を
支えていました。

TVでガンバ戦でのプレーを観て、注目していた千明選手(千葉入りの噂も?)。
後半に入り、徐々にポゼッションの舵取りを始める。
小柄な選手ですが、長短のパスを広角に散らす姿が一際大きく見える。

2点を追う流経大は攻撃的な布陣にシフトチェンジ。
金久保君がセンターに入り、千明選手と共にDFラインからボールを引き出す。
扇を広げるように、強引にサイドを押し出しながら中盤でボールを動かす流経。
突破口を見出す為に、サイドチェンジを狙いバイタルを広げる。
金久保君は、フリーで前を向く場面ではシンプルにサイドのスペースを使ったり、
DFラインの裏へ絶妙のロビングを落とす一方、中盤での1対1に執着心を見せて
ロストを喫する場面も。しかし、守備にも汗をかき、更に前へ出る意欲は見せた。

試合はCKから3点目を手に入れた中央が逃げ切り。
両チームのスタイルから考えると、いわゆる「嵌った」側面もありましたが、
前半に見せた勢い、そして後半のチームとしての意思統一をキッチリと
実現させた中央大の強さが目立ったゲームでしたね。

今日の結果は残念でしたが、来年以降、このピッチで今日の続きを見られる事が
本当に楽しみだなあ。大宮公園で待っていますよ。
氷川参道の帰り道。
金久保君のプレーを思い返していたら、久々に何だか無性にボールが蹴りたくなった。
そんな気持ちを与えてくれるプレイヤー。また、フットサルでも始めるか。


