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リーガエスパニョーラ第12節 A・ビルバオVSバルセロナ

こんなに面白いゲームはなかなか見る事が出来ない。
篠突く雨の中、濡れたピッチに屈する者は一人も居らず、ゲームはボールプレイの結晶に
満ち溢れる。高いインテンシティと緻密かつ大胆なヴィジョンがピッチを覆う。
余りにも内容の濃い時間は、フットボールの一つの到達点にも感じられた。

バルセロナのポゼッションは59%。普通のチームには十分高い数字だが、現在のバルサ
にとっては、これでも通常よりは10%近く低い。
ビルバオはバルサからボールを取り上げて、いつも通りに自らのプレイを貫徹した。

バルデスへのバックパスにジョレンテがプレッシャーを与えると、バルサのバックラインと
同数の選手が相手陣内へと雪崩れこむ。
その上で、バルサの中盤から前のタレントにはマンツーマンで付き纏う。
勿論、オールコートマンマークでは無く、サイドと中央のエリアでの受け渡し等は行われて
いる。ただ、スイッチを入れる為に中盤へ降りるメッシやセスク、ボールを受けるゾーンの
重心を探るイニエスタやシャビには距離を空けずに守り続ける。

一見、ビルバオの自陣にはスペースが多く、最終ラインに選手が余らない局面も多い。
いかにもリスキーな方法に見える(メッシ等の個人技にマーカーが外されると、周辺が
慌ただしくなる)が、普段のゲームでは、バルサが一方的に消費する「間」のスペースは
徹底的に消され、ロンドの受け手はファーストタッチが狙われている。
選手達のハードワークが攻撃的な守備を機能させる。

昨年来、バルサ対抗策として度々マンマークを挙げていた(バスケットやハンドボールに
準えられるバルサのパスワークに対しては、マンマーク位しか無いのでは・・・という諦め
に近い調子ではあったが)岡田武史氏もビルバオの戦い方には感心したに違いない。

バルサの流動性を奪うマンマークは、攻撃面での策略の中心でもある。
トランジションで勝り、目の前のマーカーを置き去りにする事で相手陣内での数的同数を
目論む。奪ったボールを素早くサイドのスペースへ流し込み、中央を複数の選手が一気に
駆け上がる。オシムが描いた感覚が蘇り、再び理解させられる様なシーンが頻発する。

前半、メッシの背後を突き、アウルテネチェが際どいクロスでバルサに脅威を与えるシーン
も「ロナウジーニョが戻って守備をしなければならない場合、既に彼はロナウジーニョでは
無い」というオシムの言葉を思い出す。

GKのイライソスと大きく開いた両CBのトライアングルを起点に、状況に応じてセンターへ
中盤を引き込み、マイボールを繋ぐ。最終ラインへと移されたハビ・マルティネスの存在も
チームの理に適う。あのビルバオが、適切なポジショニングを連動させて、バルサの守備を
剥がす様には改めて驚かされた。経路に詰まった際などは、ジョレンテをターゲットとして
使う事もあるが、決して器用とは思えないジョレンテすらもビルドアップとムービングの中で
十分に活かされている。机上の計算では無い。

リーグ序盤のゲームを見た際に、既にビエルサのサッカーが浸透しつつある事は確認した。
但し、開幕以降の数試合は結果が伴わなかった事もあり、元来、剛健なスタイルを好む
ビルバオの人達が耐え切れるのか・・・という懐疑を感じた。奇人ビエルサが追い払われる
のも時間の問題かと。しかし、ビルバオは既に変化を遂げていた。
僅か3ヶ月程度でバルサ相手にこれだけの攻撃を仕掛ける事が出来るとは・・・。

バルサ守備陣を崩し切ったエレーラの先制点。ゴール前の混戦から強奪したジョレンテの
勝ち越し点。しかし、2度のリードを守り切れず、アディショナルでメッシに決められ、惜しくも
ドローに終わる。

試合後、かつて半日を費やしてサッカーを語り合ったペップとビエルサが肩を叩き合う。
あのビエルサが愉悦の表情を浮かべている様に見えた。

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| 海外フットボール | 00:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リーガ序盤戦を観て

本日、この辺境の地に500近い来訪者がいらっしゃいましたー。福岡大学、凄え。
何かこう、もっと気の効いたエントリを書くべきでしたね、どう考えても。

大宮のプロ意識の低さとか、似非ポゼッションサッカーのインチキっぷりとか、
鈴木淳の無能っぷりとか、北野のパンチングの弱々しさとか、ロートル主税の給料の
高さとか、三浦俊也待望論とか、佐久間氏に追い詰められるストーリーとか。
何一つぶちまける事が出来ずにスマン。期待に応えられずスマン。

あ、「J1に相応しくない」的な表現には、何度読んでも笑わせて貰いました。
いやー、去年も一昨年もその前も残留しているのですよ。
仕様が無いでしょ残留しているんだから。こんなチームでもJ1なんですね。

以上。えー、今日はリーガのエントリです。序盤戦を見ての感想を。
どうせまた、あっという間にお客さんが減るんだろうなー。


開幕直後にメディアを賑わせた放映権の問題に留まらず、ピッチ上でもリーガの2強の
構図に変化は無い。

往年の迫力でアルベルダが火を消し、マテューが巨体を放ち、サイドを突き破る。
バレンシアはバルサがボールに戯れる時間を削り取り、正面から勝ち点1を奪った。
正確に言えば、ソルダードのインパクトが正しければ、バルサに土を付ける事も出来た。
しかし、「リーグ戦が2チームによる戦いだとは思っていない」というシャビの言葉を
額面通りに受け取る事は出来ない。

6節終了時点、既にバルサとマドリの得点は既に20点を超える。続く10得点のマラガ
には大きく水を開けており、今年も2チームの得点力は突出している。
今後も5、6点差の勝利を観る機会はあるだろうし、メッシとロナウドが30点を叩き出す
可能性は高い。ただ、バルサやマドリを相手に真っ向から2、3点を奪うチームが存在
するのもリーガであり、底力を蓄えているチームは存在する。今年もそこに注目したい。

大量補強のマラガは予想以上に手堅いゲームを見せている。
ファン・ニステルローイ、バティスタ、ホアキン、マレスカ、マタイセン、デミチェリス。
一見すると昔の名前のモザイクにしか見えないが、守備陣の奮闘で勝ち点を積み上げ、
カソルラを中心に攻撃力も高めつつある。また、ペジェグリーニの存在が継続性の点で
碇に成り得るのも大きい。長期的なチーム作りに期待したい。

アトレティコは今年こそ注目に値する。
基本的には「期待外れが芸風」のチームだと断言出来ますが、今年こそは注目したい。
期待の薄かったマンサーノ監督の意地と守備陣の安定次第でCL圏内に食い込みたい。
ファルカオ、ジエゴは勿論ですが、個人的にはアルダにメチャメチャ期待しています。
3年前のプレイが忘れられず、今夏にアトレティコ入りが決まった際には、嬉しさの余り
手を叩きました。定位置確保まではあと一歩という現状ですが、出場機会では随所に
非凡なプレイを見せており、今後の活躍を楽しみにしたい。

レバンテ、ベティスの好調はサプライズ。勢いだけで上位に食い込めるとは思えないが、
勝ち点が実力を養うプロセスはいつでも、どんなチームでも素晴らしい。

そして、バスクの両雄。
ラ・レアル一択のワタクシですが、今年のビルバオには例年以上の関心を持つ。
ビエルサの野心。既にビルバオのサッカーは異彩を放ち始めている。
ビルバオの序盤戦を観ていると、そのチャレンジはリーガという枠を超えるかも・・・との
妄想すら頭を過ぎる。



勿論、希望に溢れる若手が続々と登場するソシエダの順位が上回る事も望みつつね。
偉大なる先輩、シャビ・アロンソが「アノエタ史上最高のゴール」と語ったイニゴのゴラッソを
観ながら、バスクの両雄の躍進に期待する。

| 海外フットボール | 23:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リーガエスパニョーラ第3節 レアルソシエダVSバルセロナ

アノエタでのホームゲーム。
普段はバルサ目線で観る事が多いリーガも、ソシエダが相手となると例外。
完全にラ・レアル目線でゲームを楽しむ。

ソシエダは4-1-4-1の布陣。
アギレチェの1トップに両翼がシャビ・プリエトとグリーズマン。前半は右にグリーズマン。
インサイドハーフにスルトゥサとマリガ。アンカーにイジャラメンディ。最終ラインは右から
エストラーダ、デミドフ、イニゴ・マルティネス、デラベジャ。GKブラボ。

バルサは代表帰りのメッシ、ビジャをベンチに残し、セスクを最前線に置く。
両ウイングはアレクシス、ペドロ。シャビとチアゴの後方にケイタを据える。
DFラインは右からアウベス、ブスケツ、フォンタス、アドリアーノ。GKバルデス。

開始5分、いや、3分で「これは勝負になる」と確信する。
整えられたソシエダのラインを前にバルサが縦パスを躊躇する。特に中央は固い。

対バルサの守備組織はそれなりに見慣れたつもりだったが、この日のソシエダには目を
見張らされる。特筆すべきは2列目のポジショニング。
バルサのビルドアップ時に、シャビ、チアゴとの間合いを詰めて、簡単に前を向かせない。
DFラインまで下がって引き出す選手(主にケイタ)は捨て、流動的にボールを引き出す
インサイドに対しては徹底して自由を奪う。
その後方では、最終ラインの巧みなコントロールが中盤の接近戦を支える。
ボールエリアが低い段階では大外で待つペドロとアレクシスを切り捨てて、中央を4枚で
絞り込む。バルサの中盤が視線を落とすと一気にラインを上げて、バイタルを消し去る。
まず、中は通させない。

止むを得ず、サイドバックを上げて大外から強引に崩しに掛かると、サイドバックが素早く
ラインを飛び出し、イジャラメンディを最終ラインに吸収しながら中央を速やかに閉める。
ほぼパーフェクトに見える対バルサの守備組織。
リーグアンで名を上げた「ジャイアントキラー」、モンタニエの本領発揮なのか。   
これだけの守備を作り上げた手腕には驚かされる。
映像を観ていると、隣に座るコーチの関与が感じられる。ミシェルトラン(アシスタント)では無さそうだが。

後は両翼の切れ味でカウンターを見舞えるか。昨季とは逆サイドに陣取るシャビ・プリエト、
グリーズマンがなかなかボールに触れられないのは気になるが・・・。
一旦サイドの裏を突き、カウンターの厚みを持たせる為にも、左右の翼を元に戻すべきか。

9分、トップから消えたセスクがハーフライン付近で前を向く。その瞬間に浅いラインの裏を
アレクシスとシャビに飛び出され、呆気無く失点・・・。
12分には同じ形から、セスクが決めてあっという間に0-2。うーむ・・・。
結局は選手の頭の中が違うのか。10分で守備網の隙を見付け、食い破りやがった。
開始5分の手応えは霧散し、この瞬間には8失点は覚悟する。

しかし、ここからの踏ん張りが本当に素晴らしかった。
ソシエダはラインを下げない。裏への飛び出しを怖がる事無く、出所への圧力を更に高め、
楔のコースには中盤が神経を尖らせる。グリーズマンとシャビ・プリエトが積極的に両SBへ
プレッシャーを掛ける際には、イジャラメンディが一列上がってバルサの2列目を見張る。
相手陣内で嵌るシーンが増え、ボールの奪い所が高まる。
メッシ不在とは言え、バルサのパスワークは明らかに停滞している。

15分、アギレチェの粘り強いキープから、イジャラメンディのミドルに繋げる。反撃開始。
パスワークを封じ、前半を2失点で折り返すとソシエダが自らの時間帯をモノにする。

58分、左にポジションを移したグリーズマンがグラウンダーで裏へのアーリークロス。
逆サイドに流れたボールをシャビ・プリエトが左足に持ち替えてクロス。
ファーでアギレチェが渾身のヘッド!!1点を返す。アギレチェが右手を掲げる。

3分後、ビジャ(アレクシスの負傷で左サイドに入る)の曖昧なバックパスをアギレチェが
奪い、バルデスの頭上を抜くループ。シュートはバーを叩くが、跳ね返りをグリーズマンが
頭で押し込み、同点!!凄いぞソシエダ。

バルサはメッシ、イニエスタを投入して勝ち越しを狙うが、そのままタイムアップ。
贔屓目かもしれないが、ラ・レアルの逆転も有り得た展開だったと思う。堂々のエンパテ。

ジョレンテの不在を吹き飛ばすアギレチェのプレイには魂を感じたよ。
シャビ・プリエト、グリーズマンの両翼はやっぱり頼もしい。
中盤で強靭なフィジカルと推進力でバルサの中盤を封じた新戦力のマリガ。
高いスキルと戦術眼で攻守を司った期待の星、イジャラメンディ。
今季、ソシエダのゲームを初めて観ましたが、今後に大きな期待を抱かせるゲームでした。

最後に、この日のスタメンの内8人がカンテラーノだった事を改めて記しておきたい。

| 海外フットボール | 21:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リーガエスパニョーラ第2節 バルセロナVSビジャレアル

マドリは更に処理能力を高めている。中盤の守備、ゴールへのアクセスは効率化が進み、
勝点を生み出す機械として、チューンアップを整える。
やはりシャビ・アロンソの存在が鍵になりそうだ。ハイスペックの攻撃陣を安定させる事が
出来るか。ヌリ・シャヒンのパフォーマンスにも注目したい。

マドリが6得点でサラゴサを葬った翌日、バルセロナが初陣に臨む。
名実共に最強の称号を手にするバルサは動因を内に求める。
試合前のスタメンを見て、3バックを確信する。実際はディフェンス不足に拠る緊急措置で
数日間の準備だったようですが、継承者ペップにとっては当然の成り行きにも見えた。
TV画面の前で俄然興味が高まる。

GKバルデス。3バックの中央はブスケツ。右にマスチェラーノ、左にアビダル。中盤はセスク
を頂点、ケイタを底に置き、右にチアゴ、左にイニエスタの菱形。3トップは右にアレクシス、
左にペドロ。中央にメッシ。シャビはベンチスタート。

ゲームは序盤から圧倒的なバルサペース。
3バックという事で些細なミスも許されない気配に包まれるが、中盤でボールを動かし、
如何にプレイするのか、という血に澱みは全く感じられない。
的確なポジショニングと圧倒的な技術でボールを繋ぎ、何度もゴールに迫る。

前半25分、今季リーガ初ゴールはチアゴ。ドリブルで4人の穴を突き、左足で叩き込む。
タッチライン際に張るペドロ、アレクシスが広げた網をメッシ、セスク、イニエスタが
解く展開の中、抑えの効いたプレイで中盤を締めるチアゴが見せた果敢な突破。
セスクが加わり、中盤の構成に贅沢な悩みを抱えるチームで、チアゴ自身がきっちりと
答えを見せた。チアゴの存在感は頼もしい。

ゲーム全体を見ると、前半終了間際のセスクのゴールが大きかった。
セスクについては、適応という表現が憚られる程、既にチームの一部と化している。
セスク自身のインテリジェンスに驚くと共に、「家」としてのバルサの大きさを思い知る。
中盤のトライアングルで攻撃を組み立て、SBとCBの間へのランで攻撃の局面を動かす。
バイタルでのメッシとのパス交換でディフェンスを翻弄し、ゴールという結果で開幕戦の
勝利を引き寄せる。今後の活躍が本当に楽しみ。

ビジャレアルにとっては失点直後の2度の決定機でロッシが決め切れなかった事が全て。
特に、バーを叩いたボールをゴールライン上で掻き出したバルデスのスーパーセーブで
勝負が決まった印象。
イニエスタとチアゴの裏を使ったカウンターが繰り出せず、リーガ屈指の2トップへの縦パス
は悉く3バックとケイタの出足に潰された。完敗。

後半には新加入のアレクシスがディフェンスラインとの駆け引きを制してゴール。
ペップが熱望したという理由は初戦を観ただけで十分に理解出来ましたね。
良い選手だなあ。そして、ペップの眼に改めて感服。
滑らかなギアチェンジと風を切るトップスピード。そして、高いディシプリン。
ハーフタイムに山田さんが述べていた通り、ペドロがもう一人居るかの様な安心感。

後半はメッシが貫禄の2得点。結果的には5-0で初戦を飾った。

現状、3バック自体は一つのオプションに過ぎない。守備陣の人数が揃えば、昨年までの
4バックを優先する方が現実的だと思う。フォンタスの成長も待ち遠しい。
ただ、フォーメーション自体が問題では無い事は言うまでも無い。
重要なのは、各選手の高いパフォーマンスとチームとしての強固な基盤。
どの様な状況でも自らのゲームを遂行する。その力は今季も健在。
そして、この開幕戦では3バックの採用がその強さを逆説的に印象付けた。
3バックはチームの成長を促す潜在能力を宿している。目的では無く、手段として。
「机上の大戦術家」ファンハールが描いた3-4-3は色褪せた紙芝居の如く、遠くに霞む。

| 海外フットボール | 23:57 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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アーセナルVSバルセロナ(CL Round of 16 1stLeg)

チャンピオンズリーグ準々決勝1stLeg。アーセナルがホームでバルサに逆転勝利。

これだから面白い。
前半はいつものバルサのゲームでしたね。アーセナルでもあれだけの差があるのか・・・。
しかし、奪ったのは1点だけであり、2月のバルサにとってはそれが誤りだったんですかね。
何よりも、自らの武器を活かして逆転に持ち込んだアーセナルは強かったです。
先日、たまたまプレミアのウルヴス戦を観たんだが、バルサ戦前の「今年は去年と違う」というベンゲルの
発言の意味が解せず、去年より弱いとか?・・・とか訝っていたが、勿論そんな事はありませんでしたよっと。


現在のバルサに負けない為の方策は開陳されている。
しかし、勝つ為の作法(「両SBの裏を突く」、「何とか頑張って前線に二人を残す」)は限られ、
結局は幾つかの条件が揃わなければ、対戦相手が勝つ事は出来ない。
特に与えられた少ないチャンスでは、バルサ以上にミスが許されないからなあ・・・。
バルサがミスをしなければ、それでも勝てない。大半の時間、バルサは己に勝ち続ける。

バルサの低調は普段リーガを観ている人間にとっては驚きだったが、それとは別に勝利を
目指して粘り強く戦ったアーセナルは素晴らしかったですね。
ファンペルシ、ナスリ、ウォルコットは限られた場面で自らの力を結果に結び付けた。
アルシャヴィン、ベントナーという特殊なカードを持っていたチーム力の勝利でもある。
コシエルニーの粘り強い守備も印象に残りましたね。
個人的にはウィルシャーを目で追う時間が長かった。
ミスもありましたが、果敢に密集地帯で闘い、挫けずにボールを受け続けた。素晴らしい。

バルサに目を移すと、後半のトーンダウンを観ると、コンディションの低下は間違いない。
ヒホン戦の低調なゲームは端緒に過ぎなかったか。
例年、この時期のバルサはシーズン終盤のスパートに備える為に、負荷の高いメニューに
取り組み、一度フィジカルコンディションを落とす。今年もそのサイクルを辿りつつある。
ちなみに、同時期のCL1stLegを振り返ると、去年はシュツットガルトに1-1のドロー。一昨年もリヨンに
1-1のドロー。一昨年に限っては、前後のリーガで連敗を喫したのもこの時期でしたね。


後半はメッシ、シャビ、イニエスタがボールを動かせなくなる。
普段の様にボールを動かして、相手に頭と足を使わせて逃げ切れれば良かった(相手の
強さを考えると、逃げ切らなければならなかった)が、既に計算は狂っていた。
コンディションの不安を考えると、若干のハイペースで前半を握り、ゴールで相手を壊す
という独善的なプランが頭に巣食っていた可能性が高い。しかし、ゴールは一つだけだった。

縦のボールの出し入れは無くなり、三角形の重心は失われた。後半は横パスが増える。
アーセナルは守備の際に中盤のラインを崩す状況が減り、結果としてサイドを活かした
高速の飛び出しで息を吹き返す。

また、現在のバルサのキーポイントとなるボールを奪われた直後のハイプレスも空を切った。
前半こそ、「ボールを奪った直後が最大のピンチ」という意識を相手に植え付けさせた。
しかし、後半は中盤の密集地の裏を取られ、ゾーンへの警戒が次第に勝り、ボールに行く
圧力が下がった。
やはり、コンディションの問題も絡んでいたと思う。しかしそれ以上に、ガナーズの前線が
怖がらずにアウベスとマックスウェルの裏を狙い、ウィルシャーとセスク、ナスリが辛抱強く
ボールを繋いだ点に目を向けるべきでしょう。

バルサとすれば、アーセナルの中盤やDFラインが絶望的なロストを続けていた前半の15分
から30分位の間で得点を更に奪いたかった(あの時間は、バルサのオフサイドに全力で拍手を送り、
味方のスライディングタックルに精一杯の歓声を上げるガナーズのファンに、空しさを感じる程の内容だった)


最も印象に残ったのは後半のワンシーン。
アウベスの横パスを狙って差し出した足が後一歩届かず、セスクが悔しさを露わにした。
あのシーンを観て、「これはいつもと違うな」と思った。
アーセナルの意志はゲームに介入していた。少なくともセスクの意志は介入していた。
1点リードの後半であれば(例え前半で決定機を幾ら外していたとしても)、バルサは相手の
精気を削ぎ落とすまで、ボール回しを続ける事が出来る。
極論すれば、そこには相手が存在しない事もある。でも、このゲームは違った。
アーセナルは目の前のゲームを戦い続け、見事に手繰り寄せた。

バルサの各選手に関しては、取り立てて気になる事は無かったかな。
やはり、コンディションですか。
決定機を逃したメッシが頑ななプレイに終始した事も気にならない。今季のリーガでの仕事に
比べると精彩を欠きましたが、やっぱりロンドンは苦手という事でねw
守備での貢献の低さも、それだけを取り上げて問題にすべきだと思わないし。あのペドロですら、
前線でボールを追い切れず、切り換えの優位で決定機を量産する事は出来なかった。

とにかく、ホームゲームで決めれば何の問題は無い。

動きが重かったシャビ、イニエスタにしても、やはり格は違うという印象。
強いて挙げれば、問題はアウベスとマックスウェルだろうか。リーガの大半では相手陣内を
蹂躙する両選手が戦況によっては足枷となる。特に2戦目を考えると、起用に頭を悩ませる
ポジションになるかもしれませんね。
後は、ペップの采配(特にケイタ投入)に疑問符を付けられる事は想像できますが、個人的には何の疑問も無い。

そうそう、アビダルは相変わらず素晴らしかったけどなあ・・・。
その選手がアルシャヴィンのシュートには体を当てられなかったというのは何とも印象深い。

残り90分はバルサにとっては難しいゲームになるでしょうね。
スコアを考えると、頭の片隅では0-0で時計を進める計算も必要になると思う。
しかし、今度こそ前半だけでゲームを終わらせるべく、ゲームに臨むだろう。
カンプノウでの第2戦はピケが出場停止(こりゃ痛過ぎる)。プジョルは戻れるかねえ。

アーセナルとすれば、何が何でも得点を狙うべき。次の戦いではその手筋が広がるはず。
ホームで見せた戦いぶりを、もう一度強い覚悟で演じる事が出来るかどうか。

バルサは2ndLeg以前に今後暫くのリーガの戦いが見所ですね。
例年通り、今後コンディションが緩やかな良化に転じれば、現在のチームが頭を悩ませる
対象はそれ程多くない。その印象は1stLegのゲームを観た後にも全く変わらないですね。
己をどのように立て直すか。各選手の意地とペップの手腕に注目したい。

| 海外フットボール | 20:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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