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2011年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年08月

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J1第19節 VS横浜F・マリノス(日産スタジアム)

新横浜駅からスタジアムへの道中、昼の日照りが弱まり、重い雲が垂れ込める。
闇が迫る選手入場の頃には大粒の雨がピッチを打ち、稲光の下でキックオフの笛を聞く。

〔大宮公式〕J1 第19節 横浜F・マリノス戦の試合結果

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大宮は前節アウェイ仙台戦と同じ先発メンバー。
マリノスは、2トップに渡邉と大黒。谷口を頂点に右に中村、左に兵藤、アンカーに小椋を
置くダイヤモンドの中盤に、右から小林、栗原、中澤、金井。GK飯倉。

小林祐三が開始早々に負傷。天野と交代。
中2日の相手が飛ばし気味に来る(時間帯に応じた強弱で、90分勝負に持ち込まない)事は
ある程度予想された。
序盤、マリノスは大黒、渡邉の2トップに素早くボールを当て、大宮陣内での圧力を高める。 
戦前は、ホームの対戦時とは異なる相手の陣形(ダイアモンド)が空転する事を予想するが、
そう簡単には行かない。
谷口が村上を引き連れて前線に張りつき、最終ラインをフラットに均し、大黒の動き出しと
渡邉の体を張ったポストプレイで坪内とヨングォンを押し下げ、開けた中盤の主導権を狙う。
アルディージャは出所となる上田が谷口と兵藤に見張られ、守備から攻撃への切り替えに
手間取る。ダイアモンドの最大の効果はこの点にあり、2週間前のゲームに比べ、主導権を
握るというマリノスの意地を感じた。
また、守備で両サイドバックが後方に引っ張られる時間が長い。その為、ボール奪取後に
サイドで先手を奪えず、パスコースの幅を狭められて攻撃が遅らされる。

2011073002.jpg

この時間帯に慌てず、着実に戦えるか。
主税が小椋の脇で味方からのボールを引き出し、サイドでのパス交換で康太が前を向く
スペースを作る。また、周辺での青木の判断も冴える。マッチアップ上、浮いた状況が多い
青木が、躊躇無く動き、攻守の分かれ目でプレイに絡み続ける。

濡れたピッチと中盤の潰し合いの中で、ボールはなかなか落ち着かない。
攻撃に縦の深さを持つマリノスがやや優勢に見えるが、大宮もロングボールでチョンスを
走らせながら、しっかりと中盤で作り、サイドを押し返す場面も。
20分近くには、東、ラファの関係で裏を突いた杉山がシュートを放つがニアのサイドネット。
少ないながらも形を作り出す。
軽い判定で与えるセットプレイが嫌な感じだったが、こぼれ球を掻き出してピンチを凌ぐ。

前半20分過ぎだったか、マリノスが守備の仕方を一旦変更した様に見える。
戦前のペース配分か状況に応じた判断かはわからないが、中盤をフラットにしてやや低く
構える。一つの波が過ぎた印象を受ける。
それだけに、谷口の唐突なロングシュートには肝を冷やしたが(ゴール裏ではその瞬間に
「やられた」と息を呑んだ)、直後に望外の先制点を奪う。

2011073003.jpg

右サイドで貯めたチョンスがゴール前へ際どいクロス。中に人が足りず、逆サイドへ流れた
ボールの戻しを康太がゴール前に上げると飯倉の目前でラファが飛び込みネットを揺らす!
ラファが膝から滑り、主税や康太とのハイタッチが見える。よっしゃああ。

前半終了間際は時間の使い方が拙く、半端な攻撃でカウンターを食らいそうになるが何とか
事無きを得た。
ワクワクする様なゲーム展開では無いが、個人的には興味深い前半だった。
中2日のマリノスが、首位のチームとして主導権を握るという意図を見せた事で、結果的に
現在の大宮のポイントを消される展開に持ち込まれた。遂にこういうゲームを経験する時が
来たか、という感じ。そして、それに対して大宮が見せたチームとしての対応力(決して十分
とは言い難いけど)にも軽く拳を握る。

2011073004.jpg

後半開始。勿論、最大の焦点は立ち上がりになる。日程面でのアドバンテージは間違い無く
この後の時間に効いてくる。ペースアップの時間を上手く受け流し、相手が息を入れた瞬間
に決着へと持ち込めるかどうか。

中盤での1対1で劣勢を強いられ、パスを回される。集中は続くが、苦しい時間帯。
康太が自陣の守備に追われ、青木もサイドのサポートに後手を踏み始めた。
52分、マリノスの右からのクロスを大黒にヘディングで合わせられるが、北野がセーブ。
しかし、直後のCKで失点を喫する。
大黒のニアへの動き出しについて行けず、頭で決められる。CKに繋がる杉山のミスキック。
争いに敗れるセットプレイの守備。ピンチを凌いだ直後の失点。痛恨以外の言葉が無い。

ゲームは一気に撃ち合いの様相を呈する。中盤が曇り、ゴール前のシーンが増える。
右サイドを駆け上がった東のクロスにラファのヘッダーが混戦を抜ける。飯倉の重心を見て、
一瞬飛び上がるが、惜しくもゴール右へ逸れる。

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58分にマリノスはキムクナンを投入。中盤が消え、数を増すセットプレイやロングボールを
強調する。それに対し、大宮は東を下げて慎を投入。青木を右サイドに移す。
65分、カウンターから俊輔がボールを運ぶ。背番号25がこのゲーム最高のアクセルを踏み、
左を駆け上がった金井へ預ける。金井のクロスをゴール中央の大黒に強烈なヘディングで
叩き込まれる。
俊輔の持ち運びに後手を踏むアプローチ、十分な人数が揃っていたにも関わらず、捕まえ
切れなかったゴール前の守備陣。マリノスにとってはココしか無いという勝負の時間帯に、
集中やハードワークで上回られ、ゲームを簡単に引っ繰り返された。

失点直後、村上がダイレクトで左足を振り抜くと、チョンスがダイビングヘッド。
飯倉と1対1の状況だったが、深く当たったシュートが左へと外れる・・・。
まだ、どちらに転ぶかは分からない。チョンスのヘディング直後に、フリーの大黒が放った
ロングシュートが外れるのを見て、天秤の揺れを感じ続ける。

2011073005.jpg

時間の経過や大きな展開の増加につれて、流石にマリノスの足が鈍ってきた。
大宮は順と渡部を入れて、両サイドの活性化を図る。相手のブロックを避けて、ボールを
繋ぐと、バイタルでラファやチョンスが強引に抉じ開けに掛かる。しかし、密集する相手の
守備陣に絡め取られる。アングルやタイミングを計りながら送るクロスも相手の高いCBに
弾き返される。・・・何とか追いつきたい。
ゴール前を固める相手の状況を見ると、ミドルやマイナスのクロスで壁を揺り動かすプレイ
に期待をするが、なかなか最終局面での工夫には至らない。

終了間際、右サイドから杉山がカットインでボールを持ち運び、DFラインの裏へパス。
一瞬早く抜け出したチョンスが飛び出す飯倉を見極め、冷静にループを放つ。
その弾道に同点を確信するが、収まったのはサイドネットの外側だった。

2011073006.jpg

アディショナルの4分を終え、試合終了の笛を聞く。
ホームチームを祝う何とも間抜けなBGMを聞きながら、失意が重く圧し掛かる。
立ち上がりのマリノスの出足と谷口を活かした縦の圧力による「紛れ」によって、相手の
ペースに持ち込まれ、コンディションの有利を勝敗に繋げる事は出来なかった。
但し、ゲームから見える互いの総合力を考えると、現状でそれについて付け加える事は
それ程多くない。しかし、後半頭のリード時の戦いは不甲斐無いの一言に尽きる。
チョンスのゴールで同点に追いつくべきゲームでは無く、ラファのゴールをチーム全体で
勝ち点に結び付けるべきゲームだった。


【雑感】

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・中澤、飯倉の頭上を破るラファのヘッダーは見事。康太とのタイミングが素晴らしい。
終盤は疲れが大きかったが、プレイ全体は好調を維持。粘り強いキープやサイドで起点となる動きは生命線。 
ただ、チームとしてはラファにスペースを与える形を増やしたい。後半は先制ゴールの心理的余裕からか、
好機の際に味方の動きを見過ぎるシーンも。


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・チョンスはプレイレベルの安定と決定機逸のギャップが歯痒い。
あの場面であのプレイを選択出来る選手だからこそ、終了間際のループは決めて欲しかった・・・。
中澤を突き放すハンドオフや先制点直前のクロスのタイミング等、相手を苦しめるプレイも多く、直樹負傷後
は前線での守備に関しても、及第点と言える。後は試合を決める仕事に期待するだけ。


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・今のチームに対するフィットを如何無く発揮する主税。最も学び、獲得している選手かも。
「結局は主税」という現実が嬉しい様な悔しい様な。特に後半は、ボールを受けた後のプレイにミスも見られる。
しかし、組み立てに関わるスペースを発見し、チームのバランスを回復させる眼は素晴らしい。劣勢を立て
直す事が先決の展開の中、東よりも主税のゲームに傾いたのは当然の流れ。


・東は早急なフリーランが埋もれ、ボールタッチが乱れてロストが続く不出来。
運動量が落ち、東のプレイスタイルにとっては、バイタルに付け込む隙が増えるそれ以降の時間を考えると、
これからというタイミングでのアウトはかなり厳しい(そして、妥当な)交代策。前半からの試合を観て、主税を
下げて東を残す手が無いのも事実。


・決定的なクロスとビハインドでのチームを奮い立たせる攻め上がり。カムさんは依然好調。

・自サイドの中盤でボールが収まらず、低い位置での足元のプレイに苦しむ杉山。苦しい。

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・日程面の有利、ダイアモンドとのミスマッチ攻略の意欲を最も感じさせた康太。
豊富な運動量と前線の攻撃に絡む決断力。特に前半はフィニッシュに繋がるプレイに対する意識が高い。

・ヨングォンは軽率なパスミスが多く、1対1で完全に振り切られる(クナンは速いけどな)等、
らしからぬプレイを連発。
淡々とした気質には好感すら抱いているのだけど、ちょっぴりチームから浮いている印象なのは気に掛かる。
ツボや深谷との連携を高める事はチームの上昇に不可欠。ヨングォンの力をもっともっとチームに活かしたい。


・北野は混戦への飛び出しやパンチでヒヤリ。その割には大事に至らず、ご加護は存在する。

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・順の投入時、慎を下げる可能性を頭から消し去る事が出来ない。

・試合に乗り切れない渡部に一昨年の等々力を想う。・・・あ、交代枠もう無かったわ。

・半休で横浜に直行。何とか4時過ぎには到着するが、既にアルディの姿は無く・・・(泣)

・井上主審のファウルの基準が軽い(現在の大宮にとって、マリノス相手のセットプレイが
どれだけヤバイか分かってやってんのかコラ)。
危険なプレイを誘発しやすいピッチ状態を慮ったのか、やや神経質な印象。ラファの天野へのファウルの判定
には、流石に苦笑いしか出ない。ただ、大宮ゴール裏でブーイングが渦巻いたCKの場面は、ディフェンスの
跳ね返りをしっかり見られていた。触っていないというジェスチャーを見せた北野は確かに触っていないけど。


・試合前に時間があったので、マリノスのオフィシャルショップへ突撃。30パーセントオフの
バスティアニーニのタオマフを見て、5秒位悩む。

・中澤のバイシクルやカンフーキックのクリアが飛び出すと、残り時間が少ないなーと思う。

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・人生初の日産スタジアム。聞きしに勝る・・・。演出のセンスもなかなか嫌な感じ。
ワシの中では、味スタ、埼スタと上位(何の?)を争う存在へと躍り出ました。正直、ココがホームだとすれば、
シーチケを買う勇気は無いっす。


・淡々と振り返りたくなる気分は糞スタがもたらす隔絶感が原因だな、きっと。

・マリノスの選手紹介が凄い。ボーっと眺めていたら、秋元の迫力に煙草を吐くかと思った。

・スピーカー煩いなあ。KINKS以外はもうちょっとボリューム絞ってくれ。

・リードされた状況での「ぐっさん」に、マリノスサポ的にアリなのかどうか心配してみるが、
終わってみれば全く余計な心配だったというね。

・帰路の湘南新宿ラインの武蔵小杉にて、大挙乗り込む浦和サポ。
川崎にアウェイで勝利との事でおめでとうございます。ペトロの首が繋がって良かったですね。順位では簡単に
追い抜かれてしまったので、駅の改札だけは追い抜かれない様に早足で抜けてみた。


・久々に一人でスタジアムに向かう。もしかしたら、樋口さんの最終戦(磐田遠征)以来か。
スタジアムに着き、ブラブラしていると、arudijaさんやアル子さんに捕獲されw、仙台遠征のお土産を頂く
(いつもいつも有難うございますー)。ゴール裏ではライトアップさんと一緒に観戦し、いつも通りの罵詈雑言
応援合戦を繰り広げる。勝っていれば最高の遠征だったんだけどな・・・。




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貴重な先制点を脆い守備と稚拙な試合運びで失い、またも連勝を逃す。

試合後、坪内が何度もゴール裏に向けて頭を下げ、手を上げる。
見るからに落胆が大きいツボに江角が駆け寄り、声を掛ける。
そして、洋介が何度もツボの肩を叩く。
湘南新宿ラインの座席でそれらのシーンを思い出し、守備陣の奮起を願う。

シーズン半ばを折り返し、再び降格圏との差に曝け出される。
2点のビハインドを失った浦和戦の引き分け、ガンバ戦と今回のマリノス戦での逆転負け。
これらのゲームで失った勝ち点を考えると、上に行ける訳が無い。
相手の攻撃を先手で受け止める守備組織と、ボールを動かして自らのペースを整えつつ、
相手の足を使わせるゲームコントロール。主導権の意味は広く、戦い方の照準が勝ち点
から外れているとも思わないし、逆説的だが、より多くの結果を手に入れる事で現チームは
大きく飛躍すると信じる。もう一度、仙台戦からスタートだ。

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| 大宮アルディージャ | 20:01 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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練習試合 VS栃木SC(7月24日志木グラウンド)

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坂道を下ると、直樹の姿が目に入る。
練習試合とは別のグラウンドでコーチ相手にボールを蹴る。
その静かな佇まいを見ながら、早くも復活を待ち遠しく思う。

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仙台戦の翌日。志木グラウンドで行われた栃木との練習試合を見学に行ってきました。

〔大宮公式〕7/24(日)栃木SCとの練習試合結果

試合前、ウォーミングアップを終え、ユニフォームに着替える選手達に対して鈴木監督が
ホワイトボードを指し示しながら、丹念に語りかける。

ゲームのテーマ、チームとして意識すべき課題。その為に求められる動きやその優先順位。
攻守の切り換えの徹底とチーム全体のポジションバランスについて、再び言葉が費やされる。

アルディージャの先発。2トップは慎太郎と金久保。中盤右サイドに渡部、左に大剛。
センターは慎と早十がコンビを組む。最終ラインは右から木原、深谷、片岡、規郎。GK江角。

栃木SCの先発。布陣はお馴染みの4-4-2。2トップは河原とサビア(何故か背番号18)。
中盤は右に杉本、左に入江(アレ、今はスタメンでは無いのか)。センターに鴨志田と小野寺。
ディフェンスは右から西澤、背番号28(不明)、大久保、那須川。GKは武田。 
※基本的に背番号による判断なので、間違っていればスイマセン。

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ゲーム開始。
大宮がディフェンスラインからサイドへボールを展開する。
栃木のブロックがそれに応じて上下左右に動く。選手同士が手を繋いでいるかの様な動き。
慎と早十がなかなかボールを引き出せず、ブロックの外をボールが回る。
暫くは栃木のボールオリエンテッドなゾーンディフェンスを堪能する事に。うーむ。

横幅のコンパクトネスとファーストディフェンスの徹底。オリジナルポジションへの帰陣の
早さ。ゲーム中のコーチングもチームとしての焦点が絞り込まれている事を印象付ける。

余談ですが、「ゾーンディフェンス」という言葉の取り扱いはなかなか難儀ですね。今時、マンマークをチーム
戦術とするチームは絶滅しており、「ゾーンディフェンス」という括り自体に余り意味は無く、場合に拠っては
濫用となる。例えば、松田監督と三浦俊也を同列で語る事には無理がある。また、単に相手を待ち受ける
だけの消極的な守備をゾーンディフェンスと呼ぶ事に至っては、流石に抵抗がある。そんな中、細部まで
組織化された栃木の守備には、相変わらず注目点が多いと感じる。


双方の試合の入りは堅い。その中では、網を抜けて泳ぎ回る金久保の動きが目につく。
前線に陣取る時間は少なく、ディフェンスラインの前でボールを呼び、時には中盤の底に
降りて、中央にギャップを探す。慎とのワンツーで抜け出して、キーパーと1対1のシーンを
作り、規郎とのパス交換で左サイドを揺さぶる。裏への飛び出しも旺盛。打開の意欲は強い。

全体としては、中を閉じられて、サイドに追いやられる展開が続く。カウンターの匂いも漂う。
大宮はなかなか前線にボールを付ける事が出来ない。
ボールサイドへのスライドの徹底とブロックの横幅が狭いという栃木の守備組織を観ると、
素早く逆サイドへ展開する事が攻略の糸口として求められる。
実際、ビルドアップ時に高めに位置を取る規郎へスピードのあるボールが渡ると、攻撃に
余裕が生まれる。後は事前に中央のエリアで効果的な溜めを作る事が出来るかどうか。

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時間の経過と共に、大剛が中央でのプレイを増やす。自らが中央のパス交換に顔を出し、
規郎の滑走路を開く。金久保はブロックから逃げる動き出しも見せている。
しかし、攻撃全体を見ると、肝心のサイドを変えるプレイでのミスが続く。

30分過ぎ、サビアが深谷を個人技で振り切り、ボックスに侵入。守備陣が辛くも防ぐと、
早十から左サイドの金久保へ素早く展開。順がバイタルへドリブルでカットイン開始し、
相手マーカーを引き連れながらヒールでボールを残すと、順と交差しながら、大剛が裏の
スペースへ出現。左足のループシュートで相手GKの頭上を抜く。
流れる様な速攻から見事な先制点。河川敷の観客から拍手が起きる。

ゴールという結果を除いても、この日最も印象に残ったのは大剛のプレイでした。
試合の流れを見極め、中央のエリアで攻撃にアクセントを加える。
初スタメンの新潟戦で既に明らかだった通り、スペースを活かす直線系のアタッカーという
印象は「他サポのワシ」が見ていた薄っぺらなイメージだったみたい。
限られた時間と空間の中でプレイする頭脳と足元を持つ、深みのあるプレイヤーだなと。

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数分後、早十のパスミスをサビアから杉本へと右サイドで繋がれて、最後はゴール前の
河原にシュートを放たれるが何とかクリア。
栃木はカウンターからサイドへボールを運ぶが、FWのポスト後の崩しに工夫や厚みを欠く。

前半終了間際、慎太郎がバイタルでのターンからシュートを放つが、ゴール左へ逸れる。
ボールに触れる機会が少なかった慎太郎は、相手を背負う状況でファーストタッチが乱れる
シーンが目に付く一方、直後の踏ん張りや強引なターンで独力でシュートシーンに持ち込む
逞しさも見せる(後半にも同様のシーンあり)。

前半終了。

早速、前半のワンシーンをホワイトボードで再現し、何が足りず、いかに判断すべきかが
提示される。ハーフタイムに前半の具体的なシーンを素材とする、という手法は直接的。
右サイドの守備に関する修正点、ボールサイドでのポジショニングやサポート意識に関して、
それぞれ木原や慎太郎の名前が挙げられ、淡々とした雰囲気の中にも緊張が走る。
ボールから一番遠い選手が最もアラートすべき、という点にも具体性が備わっている。
その上で、理想論のみに終始せず、実際にプレイする上での難しさとリスクを掛ける事の
重要性にも触れ、選手の目線は織り込まれる。

相手の戦い方を整理し、その状況下でチームの意思統一を目指す。
本筋は揺るがない。「サッカーを追求する」という点に集約されている。
今ここで行われているゲームの向こう側に、サッカーという無限の地平が広がる。
ハーフタイムの鈴木監督の話を聴きながら、そんな風景を想像する。

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後半開始。両チーム共にGKを交代。大宮は江角に代えて慶記。栃木は鈴木が起用される。
48分、規郎が左45度からファーサイドに豪快に突き刺し、2-0。

その後、前半は今一つボールに絡めなかった渡部を起点にチャンスが生まれる。
惜しくも慎太郎の動きに合わなかったが、ドリブルで2人を交わしてのスルーパスや、
金久保との連携で右サイドを破り、ゴール前へ折り返す。
渡部がボールを持つと、木原の攻撃参加も増え始めた。右サイドが徐々に精彩を放つ。
60分過ぎには、木原のクロスを慎太郎が頭で合わせるが、クロスバーを越える。

60分以降は栃木がボールを持つ時間が増え始めた。
しかし、深谷と片岡を中心にサイドからのクロスを弾き返し、慎がバイタルを埋めると、
奪ったボールをしっかりと攻撃に結び付ける。

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前半に比べると中盤がややルーズな状況が見られる。
金久保と大剛が連動してブロックの間で受け、サイドの攻撃参加を引き出すと、
後半途中に渡部と交代で入った宮崎が、左サイドでドリブル突破を見せる。

大宮の運動量が減る。ハーフタイムの「疲れたらボールを回す様に」という言葉が頭を
掠めるが、規郎のロングフィードに慎太郎と金久保が裏を狙うシーンが続き、試合運びと
いう点では課題が残る終盤。栃木の攻勢が続く。
80分過ぎ、栃木が左サイドのアーリークロスからゴール(杉本のヘッダー)を決めて1点差
に詰め寄るが、終了間際に金久保、慎太郎が繋ぎ、裏に抜け出した宮崎が決めて3-1。
そのプレイで足を痛めて(腿裏か)退場した順に不安が募るが、自らの足でピッチを去る
姿に胸を撫で下ろす。試合終了。

2011072408.jpg

トランジションや相手の出方に合わせたゲームコントロールは感じられた。
しかし、チーム全体が堅い展開を打ち破るアクションを見せたとは言い難い。
皮肉にも主力組の力や成長を感じる部分が多く、この日の各選手のパフォーマンスには
バラつきが見られた。

発展途上。
チームがサッカーに正面から向き合う集団である限り、それは「希望」と同じ響きを持つ。
折り返しを迎えたシーズン後半。ファンとしては、あらゆる「希望」を心待ちにしたい。

| 大宮アルディージャ | 23:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第6節 VSベガルタ仙台(ユアテックスタジアム仙台)

昨日は余りの忙しさの為、J'sGOALの速報を最後に確認したのは前半の途中。
9時を20分程過ぎ、一息つく。やべえ、緊張する。恐らくロースコアだろうな・・・。
ゆっくりと(そして周囲に見つからない様にw)ウインドウを開くと・・・・・勝利キター!!!!!
またもや、アウェイの1-0か!!良いぞ良いぞ。

現地観戦の皆様、お疲れ様です&ありがとうございます!!!やりましたね!
久々の勝利の美酒はさぞかし美味しかった事でしょう。ああああ、羨ましいよ。

〔大宮公式〕J1 第6節 ベガルタ仙台戦の試合結果

深夜、録画を観る。おお、チョンスのヘディングとはな。CKの試行錯誤は実りましたねー。

前半は危な気の無い試合運びでしたが、決定機自体は少なかったですね。
中盤以降のビルドアップと相手陣内でセカンドを拾う事は十分に出来ていただけに、
バイタルに掛かる攻撃で主体的にスピードを上げる場面が観たかったかなあ。
(仙台が1トップの布陣を敷いた点は、明らかな失策に見えただけに付け込みたかった)
試合後に監督が語っていた通り、仙台のカウンター(数少ないながらも、発動時の切り換えの
早さや連動は相変わらず)を恐れて、ロストを警戒し過ぎたかもしれません。

後半、チョンスの得点後はボールを持たれる時間が長くなり、なかなかペースを取り戻せず。
守勢に押し込まれる展開でボールを動かして・・・というのは、引き続き今後の課題ですね。
得点後は録画なのにヒヤヒヤw

選手個々の奮闘は勝利に値するものでしたねー。
チョンスは前半のプレイの幾つかを観て、流石だなーと惚れ惚れした。守備もまずまず。
ラファはチョンス交代後の責任感溢れるプレイが印象に残る。
康太は相変わらず攻守において存在感が大きい。青木のプレイエリアの広さ、運動量にも
拍手。杉山、カムさんの両サイドバックの献身も観ていて熱かったなあ。

6試合ぶりの勝ち点3。ここから上昇気流に乗りたいところ。
次節は日産でのマリノス戦(またマリノスか)。アウェイ連勝と行きたいですね。

あ、そうそう。福ちゃんおめでとう。ナイスゴールだったね。

| 大宮アルディージャ | 11:22 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第5節 VS横浜F・マリノス(NACK5スタジアム大宮)

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試合後、選手達に拍手を送りながら、一年前のマリノス戦を思い出す。
降格圏内に沈む状況の中、終盤の猛攻で先制するが、直後の失点で勝ち点を失った。
厳しい現実に噛み締めた悔しさ。そっと拾い上げた手応え。

一年が経ち、チームを取り巻く状況はそれ程変わらない。
思う様に勝ち点を伸ばせず、残留争いに片足を取られ始めた。何よりも、シーズン前半を
終えて、未だにホームで勝利を得られない。
しかし、このゲームを観て、一年前のメルクマールを上から眺めている事に気付く。
この風景を覚えておこう。この先、このゲームをスタンダードとして戦う事が出来れば、
きっと結果は付いてくる。チームは確実に強さを増している。

〔大宮公式〕J1 第5節 横浜F・マリノス戦の試合結果

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2トップはラファとチョンス。中盤は右に東、左に主税。センターには青木と康太。
最終ラインは右から杉山、深谷、ヨングォン、村上。GKは北野。前節途中出場の杉山が
渡部に代わり、右SBの先発として起用される。
横浜の2トップは渡邉と小野。大黒はベンチスタート。中盤は両サイドに俊輔と兵藤。
中央に小椋と谷口。DFラインは右から小林、栗原、中澤、波戸。GKは飯倉。
今季のマリノスはダイアモンドを常用しているが、このゲームは中盤フラットの4-4-2。
両サイドが劣勢に前節の修正を図る。左SBは金井に代わって波戸さんが先発。

試合前の円陣が肩を組む形に戻る。腰を落として、選手達が一斉にピッチに散る。

ややボールが落ち着かない序盤を経て、大宮がボールを持つ時間を増やし始める。
最終ラインからのビルドアップは相手のブロックの前で逡巡する。
しかし、中盤を飛ばして前線へボールを送り、2トップのキープを起点に攻め手を見出すと、
中盤を押し上げて、攻撃を組み立てる。
ラファとチョンスがポジションを落とし、両サイドハーフがタッチラインを離れる。
ブロック間でボールを受ける動きが活性化し、大宮がゲームを優勢に運ぶ。

2011071705.jpg

時間と共にボールを繋ぎ、主導権を握り始めた。
心の中ではそれと相反する様に、相手ボールの際の戦い方に対する想いが膨らむ。

現在のチームは、高い位置にボールを運ぶ事に関して、成熟を感じさせる。
相手に関わらず、一定時間でボールを持ち、多くのゲームで相手を上回るシュートを放つ。
その上で現時点での成績を眺めると、「決定力」に解答を求めたくもなるが、個人的には
「決定力」という概念を余り信用していないし、決定力不足が最大の課題だと本気で信じる
のであれば、クラブが大金を準備する事をひたすら望む(そんなファンは嫌じゃー)。

ただ、現時点ではフィニッシュ以前の局面に十分な課題があると思うし、その点に関する
チームのチャレンジには、腹を括って応援するだけだと強く思う。
そもそも、主体的な戦い方の結果として、ゴールを量産する事がそんなに簡単な事だとは
思えない(タレントや戦術に拠っては、「結果的に」得点が多く生まれるチームが存在する事も理解している
つもりだけど、今のアルディージャの視線はその方角に無い)


それよりも、チームの戦い方を安定させる為には、攻守の切り替えと守備時のアクションの
質量を高める事が重要だと思う。
どんなゲームでも、ゴールを奪う為には相手からボールを奪い取らなければならない。
それを確立する事で勝ち点も付いて来ると思う。
そして、前半のゲームはその点で今後に期待を抱かせる試合だった。

ラファとチョンスがファーストディフェンスに入ると、両サイドがサイドバックに立ち塞がり、
相手陣内で康太と青木が相手ボールにプレッシャーを掛ける。
セカンドボールに対する寄せや囲い込みでも優位に立ち、相手中盤の顔が上がらない。
攻めが頓挫し、攻守が切り換わる際にも、汗を流して主導権を奪い返す。
杉山が攻撃のリターンで中盤に猛烈なチャージを仕掛け、窮地を救うと、後方では深谷と
ヨングォンが2トップへの楔を寸断する。
渡邉と小野が前線で孤立する様子を観て、手拍子を強める。

左サイドで主税と村上が絡み、チョンスがシュートを放つが、バーを越える。
また、カウンターでチョンスからボールを受けたラファがボックスへと侵入するが、右45度
のシュートは飯倉の好セーブに阻まれる。

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運動量で勝り、ポゼッションで優位に立つ状況を考えると、特にフィニッシュ周辺での不足
を感じる内容だったかもしれません。しかし、大きなピンチは無く、自陣が平穏を保つ展開
を観ながら、「主導権を握る」という言葉を将来に向けて広く想像する。

その想いは失点を喫しても変わらなかった。
前半37分、俊輔のCKが鋭く曲がり、ゴールに吸い込まれる(実際はライン上で小野が頭で
合わせ、記録も訂正)。またしても先制点を与え、チーム状況を考えると最悪の展開。
それでも、自ら崩れなければ、まずは十分だと感じた。前半終了の笛を聞き、残り45分も
このゲームを続ける事が出来れば・・・と力を込めて、一旦席を立つ。

中盤にスペースが生まれ、オープンな展開が訪れた時に怖がらずに攻め込めるか。
勿論、差を広げられるリスクは徹底して削らなければならない。
逆に言えば、その集中力がチームにあれば、自ずと前半以上に多くのチャンスが訪れる
事は予想出来た。そして、きっと前半の戦い方が大宮に風を呼ぶだろう。

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ハーフタイム。大宮は深谷を下げて、坪内を起用。前半終了時、トレーナーと話し合いつつ
引き下がる深谷の姿が見られた為、恐らくプレイ中にどこかを傷めたのかなと。
マリノスは小野に代えて、大黒を投入する。
低調なプレイ(FWにとっては苦しい展開でしたが)と既に余計なカードを貰っていた点を
考慮して、早めに手を打ってきた印象。
後半のラッシュを期する大宮にとっては、後方を揺るがす厄介な相手が入ってきた。

後半の立ち上がりは膠着気味の展開。
マリノスがボールをテンポ良く動かし、大宮の中盤が振り回される時間も現れる。
しかし、このゲームでは我慢の時間帯に選手達の強い気迫が感じられた。
逆転する為にはゴールを奪わなければならない。その為にも、ボールを繋げない時間こそ
全員で闘い、ボールを奪わなければならない。
ゾーンディフェンスという看板の下で、自分の持ち場で胡坐をかく選手は居ない。
一旦固めたブロックを粘り強く拡大し、相手のボール回しをゴールから遠ざける。

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時計を見ると早くも60分が過ぎていた。互いのプレッシャーが緩み始めている。
中盤を支配し、ボールを効率良く運ぶ事が出来るか。
ヨングォンが中盤にボールを付け、上田が広い視野と豊富な運動量で攻撃を司る。
粘りを発揮するチームにチャンスの到来を予感するが、小林のクロスがファーの大黒へ
ピタリと合い、ヘッダーで合わされる。
万事休すと思われたが、北野が辛くも掻き出す。ノーゴールの判定。
逆サイドで判断が付かなかったが、マリノスのゴール裏の様子を見ると、際どいシーンだったみたい。副審が
間に合わなかった感じですか。多分、慎のシュートよりは入っていないと思う。間違いなくラファのシュート程は
入っていなかったはず。


69分、大宮の反撃。右サイドを駆け上がったラファがゴール前に低空のクロス。
中央のチョンスは届かなかったが、ファーのスペースに忍び込んだ主税が合わせる。
しかし、飯倉が鋭い反応で1対1を止める。主税が天を仰ぎ、ピッチを手で叩きつける。
ゴールを強く望むスタンドが熱を帯びる。

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74分、左サイドで主税が開いて受ける。「走れ」と声に出した瞬間、康太が内側を駆け抜け、
ボックスへ深く侵入する。主税からのパスを受けた康太がグラウンダーのクロス。
ニアでラファが足を伸ばして、ゴールを抉じ開けた。遂に同点に追い付く!

勝ち点3が欲しい。気力を絞り、猛攻を続ける。
東に代わって途中出場の渡部が右サイドを駆け上がり、シュート性のクロスを送る。
ゴール前の主税が絶好のタイミングで合わせるが、これも飯倉に防がれた。
両サイドを押し込み、ゴール前に次々とクロスを打ち込む。
終了間際には、左サイドのクロスに渡部がダイビングヘッドで飛び込むが、相手守備陣の
ブロックに阻まれる。

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無情にも終了のホイッスル。両チームの選手達がピッチに蹲る。
最後までゴールを目指したが、今日もホームで勝つ事が出来なかった。
しかし、ガンバ戦とは異なり、ゲーム後にはゴール裏から大きな声援と拍手が送られた。
足踏みが続き、いよいよ降格圏が近づく。
ただ、下を向く必要は全く無いと思う。自信を持って、前向きに戦って欲しいと願う。


【雑感】

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・康太は大車輪の働き。鬼気迫るプレイの数々に思わず叫び、鳥肌が立つ。
恐らく90分の間に10回以上「凄い」と口にした。広大なプレイエリアを奔走し、攻撃的な守備でボールを奪う。
後半は圧巻のサイドチェンジと積極的な飛び出しにも大拍手。情熱と冷徹な視野が同居する。凄まじい。
惜しくもオフサイドの判定だったが、中澤からボールを奪い、ラファへ柔らかい縦パスを通した一連のプレイに
心躍る。あのプレイに凝縮されていたシンプル且つダイレクトな判断こそが、この先の大宮にとって最も必要
なモノだと感じている。


・ラファは値千金の同点弾!最近ずっと書いている気がするが、調子上向きっすね。
ブロックの間で受けるプレイに冴えを見られ、ボールコントロールでの独特の修正力にも輝きが戻る。

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・主税は90分フルタイムで活気溢れるプレイ。
久々にゴール前で躍動する主税の姿が見られたが、後半の絶好機二回のいずれかが決まっていればな・・・。
前半は守備面を含めて、様々な局面でゲームに関与し、遠目からのループ等、流れを読んだプレイも光る。


・チョンスは左サイドでチャンスを創出。後半はカットインでは無く、縦の突破を選択してくれれば・・・
というシーンあり。左足のクロスも良いだけにね。あ、普段から守備はアレ位はお願いします。


・存在感が希薄だった東。結果的には、その旺盛な動き出しがエゴイズムに陥った。

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・先発起用に応え、懸命のプレイを見せた杉山。彼のメンタリティに不調は無い。
本当に杉山はカッコ良い男ですわ。チームに杉山の様な選手が居るという事実が何よりも頼もしいね。

・北野のシュートストップがまたも追加点を防ぐ。

・ヨングォンの足裏ターンは全勝か。アレ、いつ奪われるかな。

・それにしても飯倉は神懸かっていたな。何となく若き日の川口を思い出す。バギャー。

・渋いプレイの間に挟みこまれる小椋のファンタジーは微笑ましい。

・谷口がボランチっぽい事してた。

・スパイクの紐を直していたのか、足を気にしていたのかは分からないが、プレイを止めて
膝を付く俊輔と、その裏を通る大宮のスルーパス。なかなか見られないスペクタクル。

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・タイミングの良いオーバーラップに肝を冷やすが、その後のクロスにホッとする。
やっぱり波戸さんは俺達の味方。試合前の片岡との挨拶シーンが意外にも感慨深かった
のは、きっと7秒サッカーのせい。

・えりお姉さんに押されてバックスタンド付近で事故るアルディ。お姉さん笑ってた。

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・彼が噂の男か。その鋭い視線がクタクタの青木を獲物として捕える。

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・二匹の体積は一種の営業妨害。

5月末にその姿をお見掛けしたばかりだったので、尚更ショックで言葉を失いました。
森孝慈さんのご冥福をお祈り致します。



シーズン前半を終えて、勝ち点19の12位。16位の甲府との差はわずか勝ち点2。
それでも、上を向いて戦うチームに期待している。まず必要なのは自信だと思う。
目標の勝ち点50を絶対に達成して欲しいと思う。
このゲームで選手が見せたくれた集中力と気迫を観て、それは決して不可能では無いと
改めて信じる事が出来た。

| 大宮アルディージャ | 23:18 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第4節 VSアビスパ福岡(レベルファイブスタジアム)

現地観戦の皆様、本当にお疲れ様でした。
平日アウェイという事で大変かとは思いますが、気を付けてお帰り下さい。

仕事中、名古屋戦や磐田戦の様な展開を祈り続けましたが、スコアは動かず。
最下位の福岡に敗れて、3連敗。そろそろ残留争いに足を踏み入れた感じですね。
悔しいですが、自らの弱さを受け止めて、早く結果で取り返すしかありません。

〔大宮公式〕J1 第4節 アビスパ福岡戦の試合結果

ゲームの録画は後日観たいと思います。悔しいけど、しっかりと観ておかないとね。
観ていないゲーム内容は触れる事が出来ないので、完全なる戯言を垂れ流します。

私は鈴木監督のコーチとしての能力を強く信頼しています。
但し、結果如何で真っ先に全ての責任を取らなければならないのは監督であり、
勿論、鈴木監督もその例外では無い。

そんな事は百も承知の鈴木監督自身が、結果を出す最善の道はサッカーの質を
安定させる事だと述べている以上、今更そんな事を書くのはやや恥ずかしいですが。
ついでに書き殴ると、たまに「結果に拘るべき」という物言いを見掛ける事が
ありますが、古今東西、結果に拘らない監督等は居ない。少なくとも全ての監督が
オマエよりは拘っているはず。どのように結果を導くか。その点に尽きる。
だから、監督の招聘理由として真っ先に「勝利に対する執着心」を挙げる様なクラブは
屑だと思う。えー、早速横道に逸れた上に、余計な一文を加えてしまいました。

アルディージャ的な基準(基準が存在する事が悲しい)で考えると、5、6連敗や降格圏
での長期滞在は一つのデッドラインでしょう。
今年は中断期間が無く、尚且つ「悪くない」ゲームの質を考えると(チームとして目指す
サッカーがある程度浸透しつつあり、その上で結果が出ないという意味において深刻)、
監督交代の判断は、やや厳格に想定すべきとも思う。
その点では、誰が引き継ぐにしろ、それ以上に状況が悪化する可能性が低かったロバート
や張監督の時とは異なる(思いっきり酷い事書いとるな)とすら考えています。

打開策はあるのか。続ける事、で十分だと思う。続けられるか、と言う方が正確か。
選手起用やゲーム中の交代策だけに期待するのは間違っていると思う。
そもそも、個人的にはその点に関しての疑問は余り無いってのが大きいのですが
(勿論、好みはあるけれども)。
固定化した選手起用、交代策の「遅さ」等の意図については、幾らでも想像を巡らせる
事が出来るし(その上で、理由の幾つかは推測が出来る)、その想像を超える根拠を
ワシ自身が握っているなんて事は流石に妄想出来ない。その意味で疑問は余り無い。

蛇足ですが、例えばコンディションを重視する論拠(ターンオーバー信者等)は、選手の
連携を軽視するという点で一つの比較対象に過ぎないし、上手く行かない部分だけを論う
事ほど、不毛な事は無い。それは選手起用に関する妄想についても同じ。

一点。苦しい時期になると、選手の個人名を挙げて「誰々を代えろ」、「誰々はイラネ」的な
言葉が跋扈するのを見掛けるが、うん、オマエが一番要らん。
まあ、敢えてそういう言葉にぶつかるワシが悪いんですけどね。そんなクソみたいな戯言は、
JTBのツアー申込書と一緒に焼却炉に放り込んでくれないかなー。

例えば、開幕戦を観て、「プレイスタイル的にチョンスはチームに明らかに不要」と断言して
いた人間が居れば、同意はしないまでも、興味を抱くかもしれない。
しかし、大半の「イラネ」には何のリスクも無く、そもそもチームに対する共感を感じない。
なんなんすか、それ。その点に関しては、ネタにマジレスの姿勢を貫きまっせ。
ああ、ゲームを観ていないと、いつも以上にロクな事書かないな。

以上、大前提を記した上で、鈴木監督を解任せざるを得ない様な状況を想像する事に
本当に反吐が出る。
そんな事になれば、チームの大きな損失になるでしょうし、この先長く苦しむ事になるのは
容易に想像出来る。だからこそ、今を生きる為の勝ち点が欲しい。

まずは次の戦いに備えて、しっかりとコンディションを整えて欲しいですね。
アルディージャを想う皆様、日曜日こそ絶対に勝ちましょう。

| 大宮アルディージャ | 00:51 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第3節 VSガンバ大阪(NACK5スタジアム大宮)

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怒りが沸騰し、試合後は渦巻く鬱憤を踏み潰す。
チームの成長や監督の信念に対して、心の高度を何度も釣り上げる。
しかし、直樹の勇姿を思い返すと全てが地に堕ちる。最悪のゲームだった。
こんな負け方に甘んじていては、どんなサッカーを目指しても、ひたすら空虚だ。

〔大宮公式〕J1 第3節 ガンバ大阪戦の試合結果

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2トップはラファと直樹。週中は別メニューだったとも聞くチョンスはベンチスタート。
中盤は右に東、左に青木。センターは青木と慎がコンビを組む。DFラインは右から渡部、
坪内、ヨングォン、村上。GKは北野。
ガンバの2トップがイ・グノと平井。両サイドに二川と宇佐美。中盤の底に遠藤と武井。
最終ラインは右から加地、中澤、山口、下平。GKは藤ヶ谷。

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前半5分、早くもビハインドに陥る。
大宮の左サイドからのクロス。ニアでイ・グノに合わせられ、呆気無く失点。
ホームでの初勝利を目指すチームにとっては出鼻を挫かれる格好。時間帯を考えると、
これ以上の失点のリスクを削る為にも、まずはチームのバランスを安定させるしかない。

普段通り、大宮の最終ラインが時間を稼いで、上田にボールを預ける。
相手ブロックの間へボールを出し入れする事は儘ならず、機は訪れない。
サイドで詰まり、中央で相手に囲まれると、辛うじて逆サイドやDFラインに逃げる。
ボールの位置に応じたポジショニングと連動性、ワンタッチの連携。東や青木が中に絞り、
前線との中継に入るが、後方からのボールは入らない。

対するガンバは、リードを片手に悠然とした構え。ブロックの間に顔を出す二川や遠藤を
起点に素早くボールを運ぶと、サイドバックの上がりを活かして、ゴールライン際まで侵略
する。タイミングの一体感と自在の緩急。彼我の差を感じながら、我慢の時間帯は続く。

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北野が落ち着けという手振りを繰り返し、坪内を中心に最終ラインが声を掛け合う。
前線ではボランチへのパスコースを消し、体を張ってルーズボールを攻撃に繋げる直樹の
奮闘が光る。徐々に形勢を押し返し、30分近くから流れが変わり始めた。

大宮の中盤がワンタッチ、ツータッチでボールを動かし、サイドにスペースを作り出す。
渡部、村上がポジションを高めると、漸くバイタルに隙が見え、その瞬間を康太が睨む。
惜しくも届かなかったが、東のスプリントに合わせたスルーパスを見て、手拍子を強める。
後は2トップにボールを付けるシーンを増やす事が出来れば・・・という印象。
態勢は少しずつ立て直した。その辛抱はエースの一撃で実を結ぶ。

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前半終了間際、縦パスを東がワンタッチで叩き、バイタルの直樹にボールが収まる。
周囲の動きを察知し、左にボールを運んでスペースを作ると左足一閃!!
矢の様なミドルがゴール左隅に突き刺さる。同点に追い付いた。時間帯も最高だ。

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鋭い弾道に鳥肌が立ち、秋葉でのシュート練習の残像に目が潤む。
凄えよ、直樹は。本当に凄い。前半終了の笛を聴き、引き上げる直樹に声援を送る。

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ハーフタイムにガンバが早くも動く。平井に代えて、キム・スンヨンを投入。
後半の頭はゲームコントロールが求められる展開を予想する。
スペースが増える時間にボールを動かして、ポジションのバランスを整えられるか。
攻守の切り換えを怠らず、相手に余計な隙を与えずに時計を進められるか。
とにかく粘り強い戦いを期待する。チームとしての状況判断が問われる。

前半5分の失点以降の戦い同様、立ち上がりの時間もしっかりと乗り越える事は出来た。
ボールを収める直樹の踏ん張りとラファのキープが中盤を押し上げる。
両サイドの攻撃に厚みが増し、相手のディフェンスを押し込む。東のシュートの跳ね返りに
渡部が左足ミドルを放つが、惜しくも相手GKに阻まれる。気配は漂い始めた。

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59分、右サイドで受けたラファが足裏で残したボールを上田がインスイングでクロス。
直樹がゴール前でディフェンスを振り切り、宙で体を錐もみ状に旋回させる。唖然。
GK目前で触れたヘッダーがゆっくりとゴールに吸い込まれる!
揺れるネットを見届けた直樹がタッチライン際のベンチメンバーの輪に飛び込む。
遂にビハインドを跳ね返した。

圧巻の2ゴールも熱狂のスタンドも直樹だからこそ生み出せるモノだ。
このゴールは勝ち点3に繋げなければならなかった。
皆で直樹の活躍を称え、ホームでの勝利を祝うゲームだった。

思い返すと、その後の数分間が悔やまれる。
ボールを前線に運び、ボックスでゴールに迫るシーンは続いた。バイタルに人を集めて、
東のパスからラファが左足を振りぬいたシーンは、特に得点に結び付けたかったところ。

そして、直樹がピッチに倒れ込む・・・。あれ程、苦痛に顔を歪める直樹は見た事が無い。

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65分、直樹に代わり、チョンスが前線に入る。直前から下がり気味に見えた相手ボール
時の陣形が更に後退。前掛かりになる相手を押し返す、または受け流す様な意思統一は
失われ、主導権を手放した。
後半に入ってアプローチが遅れ始めた右サイドに加え、佐々木が投入された逆サイドでは
マークが引き剥がされるシーンも目立つ。ボールを回す味方のセンターバックに向けて、
更に中盤へとボールを持ち運ぶように、遠藤が手招きをする。

75分、大外を回る加地が完全にフリーとなり、クロス。宇佐美のヘディングのこぼれ球を
ゴール前へ飛び出した中澤に押し込まれ、同点。
その2分後には、サポートを失ったチョンスがボールを失い、カウンターを喰らう。
佐々木が自陣から放ったロビングが左サイドのキム・スンヨンへと渡る。必死に後を追う
坪内がボックス内の切り返しで交わされて万事休す。ゴール右隅に沈められて、逆転。
たった2分間で全ては泡に帰す。

冷静に振り返ると、ガンバのロジカルな手筋にゴール前を抉じ開けられた後半だった。
後半頭のキム・スンヨン投入と佐々木の起用でピッチをワイドに使われ、前半から守備に
足を使わされた展開がボディブローとして効いた印象。

終盤、慎と主税、村上と深谷(ヨングォンを左SBに)の交代策で反撃の態勢を整えるが、
効果は薄く、直樹を失った攻撃陣が息を吹き返す事は無かった。
またもホームでの勝利を逃し、今季初の連敗を喫した。

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試合後、ブーイングの後に直樹のチャントが響き渡る。
この日の直樹の執念は、今後のチームにとって十字架にも成り得る。
苦しみながら背負う必要は無いが、背負う事で強くなれる選手が一人でも多ければ良い。
そういうチームであって欲しい。


【雑感】

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・反骨のエース健在。渾身の2ゴールのみならず、前線での躍動には感情が揺さぶられる。
昨年、全ゴールをワンタッチで叩き出した男が放った弾丸ミドルには全てを打ち破る力があった。真骨頂とも
言えるアクロバティックな逆転弾には昨季終盤の輝きを感じた。相手を背負うキープ、前線の守備にも無限の
意地を見る。その後の負け方は最悪だったが、このゲームは間違いなく直樹のゲームだった。


試合後に脳裏を離れなかった直樹の負傷退場。診断結果は捻挫により、全治3週間との事。
プレイタイムの増加とガンバ戦の切れ味を思うと無念ですが、重傷は免れた事には胸を撫で下ろす。まずは
しっかりとリハビリを行い、万全の姿で戻ってきて欲しい。その先に、直樹の季節が訪れる事を願う。


・ラファはコンディション上昇中。直樹の負傷後には、普段以上の気迫を前面に漲らせる。
引いた位置での巧みなキープやマーカーの間を縫うドリブルでチャンスを作り出す。ラファに預けて、中盤が
飛び出すというシーンにはもっとリスクを賭けて然るべき。直樹不在の連戦でラファに掛かる期待は大きい。


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・中盤で遠藤と鎬を削り、真正面からゲームメイクを挑む康太。
自らが攻撃の起点となるだけでなく、相手の起点を潰す意欲にも溢れていた。前半、1点を追う時間帯での
配球、特にテンポを上げる楔は見応え十分。2点目のクロスは鮮やか。
「勝つためにいいサッカーをする、そう思って僕はプレーしているので、それがホームで勝てない原因では
ないと思います」と語る康太。十分に理解しているつもりだけど、敢えてそう話す康太の悔しさや苛立ちを
想像すると、本当に早く結果が欲しい。勝負所に臨む上田には一層注目したい。


・渡部は守備から入る意識が強すぎたのか、消極的なプレイが目立った。
前半、慎がスペースへ出したパスがずれたシーンは象徴的。あの流れ、タイミングで出て行けないと苦しい。

・CKを蹴るヨングォン。またもSBで不発するヨングォン。ヨングォン実験場、絶賛稼働中。

・東と青木の2列目でのフュージョンはなかなか面白い。守備に追われて虫の息だったけど。

・最近、家でチョンスのチャントを唄うと妻が不機嫌になる。

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・カラーボールを場外に投げ飛ばすツボ。
試合前なのに、肩を壊すんじゃないかと心配になる程の力任せのスローイング。客席を超える軌道を見て、
苦笑いするサポと、見たかと言わんばかりに拳を突き上げるツボ。アカン、何かが間違っている。


・またまたまた大剛がカラーボールを持ってやって来たよ。あの裏話はもう絶対に信じない。

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・バイエルンへ発つ宇佐美。記念写真を眺めつつ、何の思い入れも無い事に気付く。

・中澤の泥臭いゴールには脱帽。生きる道を知る、良い選手だと思う。

・イライラする遠藤。30%は直樹、10%は主税の仕業。残りの60%はトルシエのせい。

・ハーフタイム。喫煙所で「あの面子に入ると平井の足元はアレなんですねー」的な会話の
後でスタンドに戻ると、似非阿波踊り師の姿が消えていた。

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・アルディ型財布を片手にボンフィンを物色するミーヤが邪魔で商品が見えない。

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・最近、前髪と鼻の汚れが目立ちまっせ。そろそろジャムおじさんに焼いて貰え。



早くも福岡戦が明日に迫る。今年も残留が唯一の目標になるのか。正念場ですね。
何度も書き留めますが、現在のチームにはメチャメチャ期待を抱いています。
だからこそ、今を生きる為の勝ち点が欲しい。

| 大宮アルディージャ | 20:43 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第2節 VSサンフレッチェ広島(NACK5スタジアム大宮)

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3ヶ月遅れの第2節。時が経ち、夏の入り口に差し掛かる。
それでも未だにホーム初勝利は得られない。
試合後、俯く選手を観ながら、何故だか駒場での若林とのハイタッチを思い出す。

チームの熟成度の差。それを深く理解する敗戦だった。
そして、今のアルディージャの行き先に再び希望を見たゲームだった。
だからこそ、若林の顔を思い浮かべたのだと思う。
あの日駒場で手にした勝ち点3の意味が、少しずつ形を変え始めている。

〔大宮公式〕J1 第2節 サンフレッチェ広島戦の試合結果

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遂に直樹がスタメンに入り、ラファと2トップを組む。東が右、チョンスが左サイドに入る。
中盤の底には青木と上田。最終ラインは右から渡部、坪内、ヨングォン、村上。
ベンチに控える主税、慎、深谷を観て、チームは生き物だなあと思う。
また、慎太郎が初めてベンチメンバーに入り、大宮サポから大きな拍手が送られる。

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キックオフ。予想通り、坪内とヨングォンがボールに触れると、広島の前線は一時撤退を
決め込む。しかし、その後の展開はやや意外な流れでゲームは進む。
広島は二つのハーフコートゲームを用いる。手馴れのポゼッションで相手を押し込む事は
勿論、5バック気味の守備で相手を引き込み、一突きで相手ゴールを陥れる事も出来る。
しかし、この日はそのどちらにも当て嵌まらなかった。

前半、ボールを奪われた直後の大宮の対応が機能。リトリートとポゼッションの継ぎ目で
ボールを奪回し、広島に挽回の余地を与えない。
東は勿論、チョンスも周囲との受け渡しでミキッチと中盤の底を視野に収める。直樹がDF
ラインと森崎浩、中島への経路を見張り、青木と上田のアプローチを援護すると、縦パスの
インターセプトや局地戦の数的優位で主導権を握る。大きな破綻は無い。

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決定機自体は少なかった。右からのクロスをゴール前でフリーのラファが頭で合わせるが、
力の無いシュートはGK西川の正面。チョンスの巧みなキープからグラウンダーで中央に
折り返すが、ニアで合わせたラファのシュートはゴール左に逸れる。
縦のコースを切られた青木や上田が一旦最終ラインやサイドにボールを逃がすと、広島が
自陣を固める。
相手の中盤を置き去りにする縦パスやサイドの裏を起点にディフェンスをずらす流動性等、
トランジション直後にアクセントを付けられるか・・・と期待するが、穴を作る事は出来ない。
引いてボールを受けたチョンスやラファが遠目から放ったシュートも枠を外れる。
少なくとも失点の気配は無いが、大宮のボール回しは抑揚に欠ける。勝負所。この流れで
ゴールを奪えれば、心理的にも優位に立つ事が出来る。

前半29分、広島は中島を下げて、青山を投入。完全に崩されるシーンこそ無かったが、
流石に回させ過ぎと感じたか、パスミスも目立った中島を下げて、応急処置に出た。
青木が青山のアプローチを受けて、ボールを離す。広島が中盤のプレッシャーを上げて、
前半を収束させる。大宮にとっては終了間際の時間帯にはトーンダウンを感じた。

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警戒すべき後半立ち上がりにまたもや失点を喫する。
一本のカウンターから得た広島の左CK。ゴール中央で盛田のヘッダーが炸裂。試合後の
鈴木監督のコメント通り、前半の終わりに後頭部に裂傷を負ったラファがゴール前の守備
に加わらず、前線に残していた点は勝負の綾になった。
それでもまだまだ時間はある。大きな自信は無いが、前半に相手の足を使わせる事が
出来ていれば、先に相手が息切れする可能性もある。

61分、中盤のスペースでボールを収めたラファが直樹へスルーパス。長めの球足だったが、
ボックスで直樹が懸命に足を伸ばす。先にボールに触れた直後、飛び出した西川の手が
直樹に引っ掛かり、PKの判定。
コッチのPKなんて1年以上見ていないだけに、どんな気持ちで見守るべきか忘れちゃったぞ。

ゴール裏が腰を沈め、その一瞬を待つ。しかし、ラファのキックは西川のセーブに阻まれる。
スタンドのざわめきが散ると、更に応援のボリュームが高まる。まずは何とか追いつきたい。

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両サイドがハーフラインを跨ぎ、康太が確実な配球を続ける。高い位置でファウルを受ける
シーンが増える。しかし、CKやFKは悉く相手ディフェンスや西川に弾き返される。
後半は渡部のオーバーラップも増えるが、クロスは無残にもそのままラインを割る。
ゴール前に人数を費やす状況では、精度の問題が影を落とし始めた。

時折、カウンターから自陣が脅かされるが、それ自体は覚悟の上。そして、ツボやカムさん
の集中は強く伝わる。カウンターの起点となり得る楔やサイドへのボールに喰らい付き、
未然に危地を防ぐ。
後半最大の決定機は唐突に訪れた。ラファのフォアプレスが盛田のミスを誘発し、ボックス
手間の直樹がボールを受ける。正対するディフェンスを外し、右足を振り抜くが、シュートは
ゴールポスト右を抜けていった。頭を抱える。

79分、青木を下げて、主税が入る。主税はリンクマンとして、中盤の底に一人残る康太と
前線を繋ぐ。大宮は前傾姿勢のまま、広島の分厚いブロックに挑む展開。
左サイドでの仕掛けやバイタルへの楔、右サイドからのクロス。ボールを動かして攻めると
いう意志は共有されており、流れ自体も悪くなかった。
終盤、足が攣ったチョンス、村上に代わって、大剛と慎太郎を次々とピッチに送る。
しかし、最後までゴールを割る事は出来ずに試合終了。

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現在のチームに寄り添う気持ちの裏に、この敗北を受け入れる準備は出来ていた。
二枚腰で結果を導いた広島との力差を噛みしめつつ、チームを照らす光に目を細める。


【雑感】

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・直樹はセレッソ戦以来の先発。攻守両面での貢献は期待通り。ただ、ゴールは遠かった。
ポゼッションで優位に立ち、スペースが限られる状況だった事もあり、直樹にとっては先発での役割自体が
問われる、試金石とも言える試合内容だった。この試合では、パスワークに絡む動き出しに意識の高さを
垣間見た。PK獲得は疾風と狡猾の直樹だからこそ生まれたチャンスだったしね。但し、直樹のスタメン起用に
関しては、依然としてチームにとっての難題だなとも思う。


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・ラファにとっては受難の90分だった。
ハイボールの競り合いで盛田と接触。大事を取り前線に残った唯一の相手CKで、失点。PKについては完全
に読み切られた。まあ、こういう日もあるさ。一時期に比べて、要所のキープには冴えが戻って来たと思う。
今のチームが目指すサッカーにはラファの力が不可欠。ガンバ戦では鬱憤を晴らしてくれると期待している。


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・ラファ、チョンス、直樹が揃い踏みのゲームで、結果的には東のセンスに改めて舌を巻く。
東の動きを観て、思わず溜息と共に形容詞が漏れるシーンが度々。上手い、賢い、鋭い。前半のバランス
感覚(特に前線との補完性)と後半の運動量と積極性。流れに応じてエリアを横断し、高い状況判断でチーム
の必要に応じたプレイをシンプルに紡ぐ。スマート且つシャープな佇まいは一際輝いていたよ。


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・リーグ初出場の慎太郎。おめでとう!!次は今シーズン中の初ゴールに期待しているぞ。

・本来、慎太郎には出場機会が巡って来ないゲームだったはず。
後ろの座席の人が交代が遅い事を嘆いていたが、ゲームの流れを考えるとカードを切らないという選択は
適当だったと思う。カムさんが足を攣らなければ、慎太郎の投入も無かったはず。残り時間が僅かだった事を
考えても、慎太郎を選んだ事にビックリした位。そう考えると、慎太郎は持ってるのかもなと。


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・キャプテンマークを巻いたカムさんは攻守に奮闘。
左サイドの攻勢を支え、ハードワークと球際の執着心にゲームに懸ける意気が伝わって来る。

・ツボは神戸、広島戦と粘り強さが戻りつつある。深谷とのポジション争いは心強いばかり。

・大宮時代を知らないワシにとっては、単なるラーメン屋の盛田。
ペトロビッチの起用が大当たり。唯一のセットプレイを頭で叩き込み、大宮の平凡なクロスを弾き返す。

・PK時の西川は大きく見えたなあ・・・。こんなにゴールって狭かったっけと戸惑う。
いい人っぷりは健在。足を攣るチョンスを助け、大宮サポの声掛けに手を挙げて応える。余りの憎めなさに
嵌められている気分になる。とりあえず、川島からポジション奪っちゃえよ。


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・このゲームではドクトルカズの奥の深さを思い知る。
判断の良さは持ち前の展開力だけでなく、ディフェンスでも十分発揮されている。チームの為にユニフォーム
を汚す事が出来る選手なんですね。えーと、ちなみにしゃがんでいる方が和幸でよろしいでしょうか?


・色んな意味で期待していたムジリ。ピッチを俯瞰する男なのは間違い無さそうだ。でも、オッサン。

・西村主審のコントロールは素晴らしかった。
チョンスへの対応で顕著でしたが、事前のアクションがいかに重要かという事ですね。

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・放水装置が作動。初めて観たぞ。おお、広島相手に何と強気な・・・。

・メインスタンドにまともじゃない方のペトロビッチが来訪。楽しそうに笑ってた。
あんまり楽しそうにしていると、鴻巣でのロバートみたいな事になっちゃいますよ。

・本日のMVPは、キレキレの進行を見せたえりお姉さん。流石、ステージ上のファンタジスタ。

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・そろそろコイツ等に八つ当たりしようかな。



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内容に不釣合いな結果、とは思えない。むしろ、完敗の一種と言い切れる。
内心、節制したゲームコントロールにはチームの成長を感じた。しかし、ボールを保持した
時間とチャンスの数や質を照らし合わせると、力不足を感じずには居られない。
スタジアムに足を運ぶ人間として、結果を超越した「内容」に幻想を抱く事の空しさは十分
身に刻んでいるつもり。それでも、今はその幻を追うだけの手触りがある。
ホーム7試合で1勝すら出来ないチームだけど、このチームには希望を見る。

広島はシュート5本で勝ち点3を奪った。
それこそが上に行けるチームだと思うし、大宮との差である事は間違いない。
但し、大宮の現在地に手応えも得られた。
ゲームコントロールの安定とそれに伴う選手達の意志統一は、着実に積み重ねられている。
その上で目標に向けて勝ち点を増やして行く事。目線を逸らす要素は何も無い。


| 大宮アルディージャ | 23:56 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

福田選手の期限付き移籍と泰史の近況について

女子ワールドカップの開幕、U-17の躍進等、サッカーファンにとっては平日も目が
離せないゲームが続きますね。

そんな中、アルディージャの公式からリリースが。

〔大宮公式〕福田 俊介選手 カターレ富山へ期限付き移籍のお知らせ

福ちゃんが富山へ。
大卒3年目。今シーズンの状況を考えると、出場機会を求める事は当然でしょう。
昨年終盤には出場機会も得ましたが、今季は坪内と深谷、ヨングォンの壁は高く、
公式戦には全く絡めていない。プロとして大きな勝負所に差し掛かっていると思う。
手を挙げてくれた富山の為に、グラウンドで活躍する姿を期待していますよ。

富山といえば、3-3-3-1のフォーメーションに独特のメソッドを持つチーム(ピッチを縦に
3分割し、前線から最終ラインまでを前後の関係で連動させる)。
2センターでのプレイに馴れてきた福田にとって、その辺りもチャレンジになるだろう。
これまで以上に判断力を上げ、機動力を身に付ける事も求められるでしょう。

まずは定位置を確保できるか。
持ち味である高さとスピードを武器にスタメンを奪い、富山の勝利に貢献して欲しい。



もう一点。今朝、YAHOOのトップニュースにビックリ。

〔報知〕リハビリ中の塚本、熱中症の70代男性救った…大宮

昨年3月に右大たい骨の骨肉腫を手術し、復帰を目指す大宮のDF塚本泰史(25)が、熱中症で倒れたとみられる70代男性を救助していたことが30日、分かった。

 29日の午前11時半頃、自転車を使った練習中に埼玉・志木市のクラブハウス付近で倒れている男性を発見。顔は真っ青で、慌ててスタッフを呼び、クラブハウスへと運んだ。ぬれたタオルを首回りに巻くなどしたが改善しなかったため、救急車を呼んだ。その後男性は回復し、同日夕方には外出できるようになったという。塚本は「地域の人の力になれてよかった」と、胸をなで下ろした。

 塚本は現在、ほぼ毎日筋トレや自転車でのトレーニングなど約2時間、練習している。最大88キロあった体重も75キロまで減らした。「早くジョギングができるようになって、グラウンドで練習したい」。一日でも早く復帰するため、意気込んでいた。


まずは、熱中症で倒れた男性が回復されたとの事で良かったです。
そして、泰史の現況を窺い知る事が出来て、ファンとしては嬉しいですね。
想像以上にハードなトレーニング内容には若干驚きましたが、泰史にはこれまでも
何度も何度も驚かされてきましたからね。無理せず、着実に。それだけを願います。

泰史の精悍な顔付きを見ながら、確かな足取りと今後の道筋に頭を巡らせている。


| 大宮アルディージャ | 23:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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