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2012年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年04月

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J1第3節 VSベガルタ仙台(ユアテックスタジアム仙台)

外出していた為、生中継を観られず、結果を知りつつも深夜に録画を観る。しょんぼり。
なかなか状況が頭に入って来ないシーンもあり、また、チームに対する色々な邪念が駆け
巡る事が多く、度々巻き戻しを強いられる。ちょっとした修行気分。
後半、大宮の時間帯は皆無に近かったし、チームとしては殆ど何も表現出来ていなかった。
何とも悔しい。

それでも、スコアや内容にショックを感じる事は無く、今後のチームに対する期待や希望を
抱くだけだなー。悩むとすれば、7秒サッカーで8連勝とかの方が本気で悩むわ。
端から「とりあえず勝てば満足!」という類の考えは無いし、真剣にそう願うならば、こんな
チームは応援しない。それ以前にサッカーなんて不確定要素の多いゲームは見ない。
まあ、相変わらず現在のチームには大きな可能性を感じるだけに、しっかりゲームを見つめ、
応援し続けるだけですね。

〔大宮公式〕試合結果: J1第3節 ベガルタ仙台戦

立て続けに得たセットプレイの三本目、コーナーキックをファーで東が折り返し、ゴール前の
ヨンチョルが左足で合わせて先制。前半8分にリードを得る。
前半は統制の取れた戦いでゲームを優勢に運ぶも、赤嶺がボールを収め、関口と太田の
両サイドが息を吹き返すと、後半は仙台のワンサイドゲーム。後半15分までに逆転を許すと
一向にリズムを取り戻せないまま、最終的には1-4で敗戦。東の負傷交代も心配なところ。

振り返ると、何よりもリードの時間帯の戦い方が悔やまれますね。遅くとも、同点の時間に
何とか立て直して欲しかった。

後半のゲームを見て、「守備がボロボロやなあ」と語る人間は少ないと想像するのですが、
どうなのだろうか(特に、逆転されてからは守備に関して語るべき事が無い)。
真顔でそう話す人間は、ファンという人種で居る事は勿論、サッカーを見る事自体が向いて
いないと思う。あの展開で専守防衛での逃げ切りを求めるのは、真性のマゾか、倒錯した
サッカー観の持ち主に違いない。うん、きっとそうだ。
そりゃ、結果として守り切れる事はあるよね。例えば、カムさんがハイキックで退場とかな。
そうなりゃ、ツボをサイドバックに入れて、最後は嘆きの壁で最高や!!って思わず脱線。

確かに同点にされるまでは守備陣の奮闘が不可欠だった。しかし、全体的に見れば、問題
は主に攻撃面、ゲームコントロールに集約される(攻守を区別する事に余り意味は無いが)。
ハイプレスを狙う相手に対して、どのようにボールを動かすのか。それとも、ボールでは無く、
相手を動かすのか。狭いスペースでボールを繋いで、相手のディフェンスを下げさせるか。
または、相手陣内にスペースを作り、飛び出しからのカウンターで追加点を奪うか。
確かに、チャレンジの意識を高めた仙台の出足は素晴らしかった。しかし、相手の前傾姿勢
を窘める様な攻撃を観たかった・・・という想いが強い。

後半開始直後の仙台は、サイドにボールを流し込むと、逆サイドの2列目とボランチ、サイド
バックが一斉にボックスへ向かって数的優位を作り出す等、見方によっては大きくバランス
を崩した特攻態勢だっただけに、それを真っ向から受けてバタつく様は何とも悲しかった。
先制点を奪いながら、「やったもん勝ち」の攻撃でワンサイドゲームに持ち込まれるとは・・・
屈辱的っす。

課題を挙げればキリが無いけど、ラファが体を張り切れず、楔を奪われる事が多かった事。
そして、大剛とヨンチョルがディフェンスに追われ、高い位置でボールを引き出す事が出来
なかった事。ディフェンスラインからのフィードを、受け手が足を止めて待ち構えていた事。
何よりも、最終ラインを押し上げられなかった事は苦戦の原因であり、結果でしたね。

ナビスコのマリノス戦と仙台戦を続けてみると、今季はこれまで以上に高い位置での守備
に傾倒している印象です(カルリーニョスのスタイルの所産でもある)。
その為、セカンドを奪い切れなかった後半の課題は今後も大きなポイントになるし、同時に
そこだけに焦点を当て過ぎると、折角のチャレンジも半端に頓挫する事になる。
今の中盤のバランスを考えると、それでも尚、相手陣内での戦いを増やして欲しい位です。
問題はラインが下げられた時にどうするか。前線を下げてコンパクトな陣形を維持する事
も必要だけど、それ以上に、中盤の飛び出しからサイドに起点を作り、全体を押し上げる
場面を増やすべきでしょう。単純に言えば、まだまだ色々な角度からビルドアップを鍛えて
いかなければならないという事ですね。改めて、その課題が突きつけられたゲームでした。
突きつけられ過ぎだけど(苦笑)まあ、今後のチームの成長に期待です。

また、前半のパフォーマンスについても書き留めておきたいですね。良い戦いでした。
ハイプレスとトランジションが高いレベルで絡み、中盤が前を向いた際には2列目がすかさず
相手の背後を突く等、コレクティブなカウンターを繰り出す。サイドチェンジも利いていた。

最も印象に残ったのは、20分のシーン。
康太が中盤の底に降りた関口に相手陣内でプレッシャーを掛け、こぼれ球をラファが奪う。
その瞬間に大剛が猛スピードで右サイドを掛け上がると、大剛のクロスにそのままゴール前
大外へ走り込んだ康太がシュート。惜しくもサイドネットに外れるが、狙い通りの攻撃だった。

以前から、ポゼッションが鈴木監督の代名詞として濫用される事に違和感を感じていたが、
そんな単純な事じゃ無いよね。
特に今年に関しては守備から攻撃に出る方法にマイナーチェンジが見られる。
センターバックと中盤の底のトライアングルに対して、東とラファ、そしてカルリーニョス(仙台
戦では康太)が枚数を合わせてアプローチを掛ける。サイドバックを高い位置に押し込んで
ボールを回すチームに対しては、ヨンチョルと大剛を下げて対応させつつ(その分、攻撃の
為に裏のスペースを空けておくという備えもある)、中央エリアでは簡単に前を向かせない。
一方で、青木はバイタルを引き受けながら、バックラインに吸収される事は避けつつも、背後
に相手中盤が入る事自体は厭わない。この辺りは以前と異なる趣き。

現チームはディフェンスラインを高く保ち、中盤がコンパクトにして守れている場合は良い
攻撃に繋げられる。守備における連動性を高め(まだまだ足りないけど)、攻撃時には相手
陣内で網を広げ、ボールを動かす。そう考えると、センターバックの人選は限られてきたか
・・・と思う。深谷と坪内がポジション争いに絡めるのか。注目してみる。 

昨年のアウェイ柏戦の様に、低いライン設定で凌ぐというのも一つの方法だと思う。
ただ、それだけでは上に行けないというのは、既に昨年の時点で感じていたので、やはり
チームとしての更なる試行錯誤に期待したいです。



〔雑感〕

・インフルエンザで欠場のカルリーニョスに代わって先発の康太。積極的にゴール前へと
飛び出し、2本決定機に絡むが、追加点を奪えず。昨季以上にプレイエリアが広く、スタメン
奪取の意気を感じた。しかし、後半はその積極性が空転する苦しい展開だった。

・足首を捻って負傷交代する東。幸い大事では無かった模様で一安心。

・前半はドリブルで対面を押し込んだヨンチョル。前半終了間際のポストを叩いたミドルが
決まっていれば・・・という最強のタラレバを呟いてみる。

・前半、ピッチの横幅を使ってボールを引き出し、復調の気配が見られたラファ。しかし、
後半は相手CBに厳しく付かれ、足元にボールが収まらず。まだ、踏ん張りは利かない。

・下平は切り替えが早く、時にはヨンチョルやラファをハーフラインあたりで追い越す程の
近距離でサポートする。相手のサイドチェンジに対するインターセプトも良い。

・金久保イン、康太アウトに伴い、センターに下がったばかりの東が負傷交代。その代わり
に大剛がセンターに移り、渡部がサイドへ。防戦一方の展開の上、選手交代も全く上手く
回らず。悪い時はここまで悪くなるのかっていうね。ベンチどんより。

・4失点目のシーン。武藤のキレは凄かったけど、半身の逆を取られた青木の軽い守備は
責められても仕方が無い。しかし、その後のカウンターのピンチで長い距離を戻って関口の
クロスを弾き返したファインプレイもしっかりと記憶に留めておくのが、ぬるサポの使命。

・菊地選手は良いっす。こういうボロボロのゲームだからこそ見えてくる良さがあるって事で。

・大宮のセンターと仙台の最終ラインの中間地点にポジションを取る角田と富田。二つの
ボックスを睨むあのラインは仙台の生命線だなと。

・仙台はミドルの精度が高い。角田と富田の両ボランチのミドルがポストを叩くのを観て
チームとしての強さを痛感する。

・仙台の選手はファウルを貰うのが巧い。体を預けたり、一歩余計に踏み込んだり。通常、
体を張っているだけにファウルも得られるという好例。しかし、上本だけは下手でバレバレ。

・菅井の嗅覚は凄えな。セットプレイの時は菅井に三人くらい付けておけよ、もう。

・ゴール前の混戦で北野に猛然と飛び込む田村を見て、ちょっぴり胸を撫で下ろす。

・ワシのヤナギはちょっと不調。どうでも良いけど、あの髪型はそろそろ諦めて欲しい。

・ルールとは言え、異議による関口のイエローはやや気の毒。あれ、仙台ボールだよなー。

・玉乃くんの真似して、精一杯仙台を褒めておきました。



さて、次はホーム名古屋戦。ボロ負けの後の割には(笑)メチャメチャ楽しみだぞ。
名古屋は確かに強豪だけど、勝利のイメージは十分に蓄えている。うーん、ワシだけ?
攻撃面ではバイタルの攻略がポイントになるだろう。東が欠場の際は、順の大仕事に期待。

課題は多いけれど、チームの力は感じる。強いて言えば、もっともっと自信を持って戦う
選手達の姿が見たいっす。ホームでの今季初勝利を心待ちにしています。

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| 大宮アルディージャ | 21:33 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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ナビスコカップ 第1節 VS横浜F・マリノス(NACK5スタジアム大宮)

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カップ戦のグループリーグ第1節。土曜日のリーグ戦から中2日という日程もあり、スタメン
には注目でしたが、両チーム共にリーグ戦から大きく入れ替える事は無かった。

大宮は東をベンチからも外し、2列目の真ん中に金久保を起用。最終ラインは右SBに渡部、
センターバックに深谷が入った事が変更点。
スタジアムに向かう途中、開幕戦には来られず、今年初めてNACKでのゲームを見る妻に、
「カルリーニョスは本当に凄いから、見られると良いけどなー」などと話していたのですが、
いざスタメンに大きな入れ替えが無いと、康太が見られないという寂しさも・・・。
まあ、層が厚くなりましたねってのと、ファンの希望なんてどれだけ無責任で浅薄なものか
って事ですね。でも、まだまだチャンスはあるからね。一層、康太の意地に期待したい。

〔大宮公式〕試合結果:ヤマザキナビスコカップ 第1節 横浜FM戦

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コイントスで勝ったマリノスがサイドの入れ替えを選択。前半、大宮はホームのゴール裏へ
向かって攻める事に。

序盤、大宮は相手ボールに高い位置からアプローチを仕掛け、主導権を握る。
金久保が栗原へ寄せると、カルリーニョスがハーフラインを超えて、谷口の背後に付く。
サイドバックや中盤から出る縦パスを網に掛けると、ボールを動かして相手を下げさせる。
マリノスはトランジションが鈍く、一見してパスコースが狭い。大宮は個々の寄せも十分で
次々と相手ボールを回収する。

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積極的なプレッシャーが奏功した一因は相手の攻撃の狙いにある。
マリノスは、低い位置でボールを持つ際に、基本的に俊輔と狩野がサイドに開いて待つ。
恐らく、攻撃の最終局面でバイタルを使用する為に、半ば意図的にバイタルを空けたまま
ビルドアップを進めていたのだと思うが、横浜の最終ラインがボールを回している限りは
青木の周辺は無風状態で、降りてくる斉藤以外にギャップを作られる要素は無い。
大剛と渡部の二人でサイドバックと2列目の縦の関係に蓋をして、そこに絡む谷口と兵藤
へのアングルはカルリーニョスや金久保が限定する。内のコースを切ってボールを下げ
させると、2列目(実質はカルリーニョスを含めて4人)が標的へと走る。
マリノスのサイドバックと中盤の動きは硬直しており、守備は嵌る。

ポゼッションでも優位に立つ。前からプレッシャーを掛けて来ない相手を尻目に、余裕を
持ってボールを運ぶ。特に俊輔が持ち場を離れがちな相手の右サイドをヨングォンと下平、
カルリーニョスのパス交換で切り開き、中央へ斜めの楔が入ると、逆サイドの大剛が絞って
ボールに絡み、渡部がサイドを駆け上がる。

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15分、カウンターから見事な先制点を挙げる。ピッチ中央で受けたカルリーニョスが右足で
左サイドへフィード。タッチライン際で受けたラファがクロスを送ると、順がゴール前で潰れ、
こぼれ球をボックスまで駆け上がったカルリーニョスがインサイドで射抜き、ゴール!!
背番号5が宙を舞い、ゴール裏に向けて拳を掲げる。スタンドに喜びが広がる。

失点から暫く経った後、マリノスは俊輔を中盤の底に移して、組み立てを再構築する。
厄介に見えたのは、兵藤の存在だった。右サイドを中心に間への顔出しを繰り返し、案の定
青木の脇やヨンチョルの裏へのボールの出し入れが増えた。
それでも青木に焦りは見られず、ヨングォンと深谷の出足にもそれ程迷いは見られない。

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正直、ワンボランチに近い状況(谷口の役割は何とも形容し難い。少なくとも「ボランチ」では
無い)で俊輔がボールを捌く形は非常に歪だ。中澤と栗原が距離を開いて、両サイドバック
がポジションを高めるシーンも増え始めた。カウンターを入れてくれ、と言わんばかりの展開。
自陣で受ける時間も増えるだろうが、相手を上手く引き込みながら戦えば、労せずして点差
を広げられるだろう・・・と思っていた。いや、未だに思っている(笑)

ポゼッションを与える時間は増えたが、マリノスの前線はボールが収まらず、青木が最終
ラインとの連携でボールを奪う。一度、良く分からない(分かりたくない)北野のパンチング
からピンチを迎えるが、深谷がクリア。
カルリーニョスのミドル。ヨンチョルのスルーパスからラファのシュート。センターサークル
付近からのラファのロングループ。手数を掛けずにゴールを狙う意識は続くが、欲を言えば、
カウンターからサイドバックを絡めた攻撃でよりチャンスを拡大したいところ。前半終了。

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ハーフタイムにマリノスは大黒と狩野を下げて、小野と松本怜を2トップに投入。斉藤が左
サイドへ下がる。
マリノスは2トップのムービングと兵藤のランニングで縦パスを引き出し、比嘉と斉藤が前傾
姿勢で備える。大剛と渡部は守備の時間が増えるが、マークの受け渡しやスペースのケア
に破綻は無い。バイタルが空くシーンは見られるが、カルリーニョスと青木のバランスは
悪くない。受け一辺倒では無く、ボール展開に応じて、チャレンジに出る。青木が底を離れて
サイドに飛び出す状況でも、ヨングォンと深谷はラインを高く保ち、急所を消す。

大宮はやや単発ながらもカウンターを中心にゴールを目指す。金久保やカルリーニョスの
切り替えは鋭く、カウンターの際にゴール前に入る人数も揃う。また、展開に応じて下平や
カルリーニョスが逆サイドを見ることで、ペースを落ち着け、ボールを回す。
後は、カウンター時の落ち着きとポゼッションによるペース配分、そして、ここぞという時に
チーム全体で攻撃をスピードアップさせる事が出来るかどうか。

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70分過ぎ、自陣から大剛が絶妙のフィードを送ると、前線でヨンチョルが相手ディフェンスを
振り切り、キーパーと1対1。時間や態勢には余裕があったが、放ったシュートはクロスバー
を大きく超える。展開を考えると、最大のターニングポイントだった。

攻撃の勢いが衰え、ボールの奪い所が曖昧な状況下、78分に慎と長谷川を投入。ラファと
ヨンチョルを下げる。カルリーニョスを一列上げ、慎が中盤の底に入る。運動量を上げて、
攻守の出足を取り戻そうと試みる。しかし、84分に同点に追いつかれる。
自陣ゴールライン際からの大剛のクリアが短く、斉藤にカットされると、クロス性のボールが
そのままバーの角(と北野の後頭部)を叩き、ゴールイン。呆気無い同点弾に大宮サポの
溜息が漏れる。

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終わってみれば、1対1のドロー。逃げ切りに失敗したという印象は無く、追加点が奪えなか
った点が全て。もう1点、俊輔が中盤の底に下りた後の守備に不満は残る。全体でボールを
奪うアクションを取り、守備面で主導権を握る事が出来れば、楽な展開に持ち込めたと思う。



〔雑感〕
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・自らが組み立て、自らが仕上げる。ゴールに至る流れやスピード感は凄まじかった。
この日は青木との関係もまずまず。相手の問題もあるし、青木自身の慣れや割り切りもあると思うけどね。
縦のコースを切りながら、ジリジリとホルダーへの接近戦を挑むポジショニングは攻撃面でのトランジションを
考えると、チームの武器に成り得る。後は、相手のトップと2列目がバイタルで起点を作るために人海戦術を
選択した時に、どの様にカバーするかですね。

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・下平はトラップとワンタッチの技術が非常に高く、それだけで十分に「早さ」を演出する。
肉体的な持久力に加えて、終盤の一つ一つのプレイ精度で、頭脳のスタミナも感じさせる。

・この日最も唸ったシーンは、ヨンチョルの長めのバックパスを下平がそのままヨンチョルへ
ワンタッチでリターンした場面(55分~60分くらいだったかな)。
ヨンチョルは対面のディフェンスにカットインのコースを切られ、外に逃げるか、一旦味方に預けて、相手を
剥がすべき状況。そこで、ボールを預かった下平が選んだのは、すかさずヨンチョルにボールを戻すという
プレイ。狙いは、ヨンチョルの右足側(ピッチ中央側)にボールを返し、ヨンチョルの体の向きを変えさせると
いうその一点のみ。ヨンチョルはディフェンスの足が届かない所にボールを置く事が出来、ドリブルを開始。
局面を動かし、ヨンチョルを生き返らせる一本のパス。味方に次のプレイを指示する明確なメッセージ。
操るとはどういう事かを思い知らされるシーンだった。このレベルとスピード感の中で、あの判断と精度・・・。
アレを観る事が出来るのであれば、金を払いますよ。


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・順は待望のスタメン起用!ゴールこそならなかったが、高い意欲で攻撃を活性化。
ボールを受ける為に次々とスペースを突き、トランジションに神経を研ぎ澄ます。カルリーニョスの先制弾を
導いたゴール前への入りは素晴らしかった。欲を言えば、自身のシュートを増やしたかった。
あ、猛然と谷口にタックルを仕掛ける場面にニヤリ。やられっぱなしでは終わらない執念深い男だ。


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・昨年後半の骨折から遂に復帰を果たした渡部。相変わらず積極的なスプリントは光る。
特に前半は頻繁に攻撃に絡み、前線に厚みをつけた。後半は斉藤とのマッチアップに見応えがあり、粘り強い
守備を見て、完全復活を喜ぶ。やはり、渡部のプレイはポジティブでワクワクしますね。ただ、ディフェンダー
としては後半に見られたイージーなミスパスは避けて欲しいところ。


・渡部の前半のシュートミスやクロスの精度に文句ばかり言ってる奴とは、絶対に話が通じ
ない。そういう輩はコシールニーやジュルーのサイドバックでも見て、鉄壁の守備に満足
するのがベターだと思う。そもそも攻撃に絡めないサイドバックならば文句も無いだろうし。

・開幕から2ゲーム出場機会が無かった深谷が先発。コンディションは悪くなさそうでしたね。
高い集中でエアバトルに挑み、不得手な繋ぎにもチャレンジを感じる。ポジション争いの激化を求む。

・ヨングォンは積極的な判断で相手のパスワークやポストを寸断。局地戦では体を張った
守りも多く見られましたね。
今季、集中を欠いたり、軽いプレイを見せたりする隙は減ってきた。元々のポテンシャルを考えると、最低限
現在の調子を維持して欲しい。このままセンターバックとして固定され、チームの中心としての信頼を与える
事で、彼自身のリーダーシップが伸びる事が楽しみ。

 
・「20分か25分くらいというものは、指導者としてトップチームの監督経験の中で、これほど
残念で寂しい時間はなかった。」と語る樋口さん。いや、ホント敵ながら心配になりましたよ。
まあ、全く余計な心配で終わりましたが。後は大悟のボランチで乗り切るしかないっすね。
って、既に俊輔がボランチみたいなものだったし、もしかしたらもう始まっているのか。

・ずんぐりむっくりだけど、斉藤はキレがある動き。前を向かれると怖かった。

・今のマリノスでは余り活かされていないけど、相変わらず小野のプレイは面白い。

・ヤバいぞ・・・しかしそこは小林祐三。という場面が2、3度あり。

・終盤、谷口を前線に上げ、更に富澤を入れて、栗原を前線に上げる超パワープレイ。
どさくさに紛れて35分間で下げられた松本怜が何気に心配。

・後半頭から同じチャントをひたすら歌い続けるマリノスサポ。歌詞は分からんけど、気持ち
は何となく分かる。

・比嘉のトラップミスに異常に盛り上がる。

2012032001.jpg

・姐さん、流石に小学生はあきまへんって。



カップ戦初戦という事も併せて考えると、この引き分けは非常に痛い。そして、またしても
ホームで勝てなかった事が何よりも悔しい。
ただ、特に前半はボールの動かし方や守備時の出足や中盤の重心等、見所は多かった。
相手の不出来を差し引いても面白いゲームでした。渡部や深谷の健闘も心強い。後は、
今後の戦いでこのゲームの教訓を生かせるかどうか。今は期待が上回る。

| 大宮アルディージャ | 21:15 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第2節 VSアルビレックス新潟(東北電力ビッグスワンスタジアム)

やりましたねー。アウェイの新潟戦で今シーズン初勝利!
前半、呆気無い失点シーンと全く光が見えない試合内容には頭を抱えましたが、後半に
入って、菊地とラファのゴールで逆転。
内容を考えると引き分けでも御の字だと思う一方、この出来の新潟から勝ち点を奪えない
となるとこの先も暫くは厳しいなあ・・・と感じただけに、この結果こそが何よりも嬉しい。

チームの戦いぶりを見ると全く楽観視は出来ない。こんなゲームをしている様では勝ち点
50には到底届かない。
ただ、この内容で勝ち点3を取れるのであれば、選手達の成長やチームの熟成次第では
十分に目標に辿り着けるはず、とも感じた。今後、この勝ち点3を大事にしながら、少しずつ
前に進んで欲しいなと思う。

〔大宮公式〕J1 第2節 新潟戦 試合結果

バタバタとした土曜日、普段全く見た事が無い「スカイA」で大宮のゲームが見られるという
事実に5分前に気付く。何だよ、完全に諦めていたのに。チャンネルを変えた瞬間、大宮の
ゴール裏の映像で見た事がある顔を幾つか見つけ、テンションが高まる。頼みます!!

小雨が濡らすピッチコンディション。初戦の敗戦。今一つ噛み合わない新戦力。
慎重なのか及び腰なのかは意見が分かれるところだけど、立ち上がりは双方共に明確な
意図や思い切りの良い判断が見られず、杜撰な攻守に終始する。

大宮は本間を警戒する。新潟のビルドアップの際、カルリーニョスが本間を見る事でサイド
への展開に追いやる。菊地や慶行が居れば、全く異なったと思いますが、この日は本間の
相棒として、動きが多い三門が入った事もあり、新潟側にもカルリーニョスの飛び出しの
ギャップを突くボールの引き出しは少なく、何となく五分五分の展開。何となく。

対する大宮は、青木とカルリーニョスのボールを受ける体勢が悪く、無理にボールを付ける
最終ラインの甘い判断も目立つ。開幕戦同様、曖昧なロングボールは前線に収まらず、
攻撃時の厚みは殆ど感じられない。ラファは依然不調、サイド2枚の監視下に置かれた
ヨンチョルにはそもそもボールが入らない。
1対1での争いで流し気味の判定が続き、選手の判断が問われる序盤。

新潟はブルーノロペスがポストプレーでのミスが続き、ボールが入らない。唯一、矢野が
右に流れ、空いた中央のスペースに田中が飛び込む形にはディフェンスが振り回される。
大宮はカムさんがキム・ジンスの裏を単騎で狙うのみ。苦しい。

20分、唐突に失点。右サイドのクロスにブルーノロペスがニアで合わせて新潟が先制。
ヘディングシュート自体は緩やかな弾道だったが、クロスに対する北野のバックステップの
タイミングが合わず、頭上のボールを弾き切れずそのままゴールイン。状況を見ると北野が
弾く事自体は簡単では無かったが、「何となく入ってしまった」という印象も拭い切れず。

失点直後、北野を絡めたボール回しが緩慢で、相手の前線からの守備に掛かり、相手に
セットプレイを与える。正直、この時間帯で試合が終わっても可笑しくは無かった。

スタッツの上では、前半、大宮のシュートはゼロ。
新潟の出来も決して良くなかった。あの内容で先制出来たのはラッキーと言うしかない。
ただ、それ以上に大宮の戦いぶりは酷かった。
両チームの違いがあるとすれば、矢野の存在だったか。豊富な運動量で前線のセカンドに
絡む機会が多く、ロングボールが飛び交う展開の中、その単純な動きが意外に利く。

後半開始直後、漸く大宮の足が動き始める。
48分、センターサークル付近で受けた大剛がラファへスルーパス。ラファは中央へのパス
を選択。惜しくもカットされ、最後はこぼれ球にヨンチョルが詰めるが、キーパーに阻まれる。
パスを出した後の動きに勢いが生まれる。各選手の顔が上がり、中盤の距離感に血が通う。
東がサイドバックの裏へ走り、中盤でカルリーニョスが前を向く。これは何とか行けるかも。

しかし、なかなか同点に追いつけない中、58分に大ピンチを迎える。自陣ゴールライン際の
深いエリアでヨンチョルがファウル。FKのリバウンドがゴール前のキム・ジンスの眼前に
転がるが、左に持ち替えた所で九死に一生を得る。相当やばかった。

再び、大宮の攻撃が停滞する。ラファは軽いミスが目立ち、中盤は受ける動き自体が少ない。
前半に比べて、DFラインからの縦パスをヨンチョルと大剛が中で引き出すシーンは増えたが、
サイドバックの上がりを絡めてピッチを広げた後にアクションが足りず、スペースが潰れる。
うーん、歯痒い展開だ。東やヨンチョルを下げる事で解決する事もありそうだけど、それでは
このチームの未来が無い。ピッチ上の選手達が打開して欲しい。

67分、セットプレイで遂に追いつく。下平のCK。大外まで流れたボールをカルリーニョスが
左足でゴール前へと送る。ファーの東が頭で中央に折り返し、中央の菊池が足で合わせて
同点!!よっしゃ、大きいぞ。

70分過ぎ、両チーム共に相手のサイドバックに対してプレスを掛ける力を失い、オープンな
展開に拍車がかかる。
74分、大宮は東を下げて、康太を投入。カルリーニョスが一列上がり、トップ下に移る。
しかし、ビルドアップで北野やヨングォン、康太が相手に引っ掛けるシーンが続く。この期に
及んでペースを失いかねないチームに苛立ちが募る。テレビの前で祈る。

83分、歓喜の瞬間が訪れた。
カルリーニョスが一瞬溜めて、サイドを駆け上がる下平へ展開。裏へ抜けた下平がゴール前
へグラウンダーのクロスを送ると、ラファがインサイドで確実に合わせて逆転!!
よっしゃああああ!!映し出されるラファの笑顔に思わず近づき、何度も握り拳を振り下ろす。
ウトウトしている息子を起こさぬ様に無言で何度も握り拳を振り下ろす。

嬉しい嬉しい勝利。もしかしたら、試合内容の悪さが嬉しさを倍増させている気もするけど、
今はあんまり考えない様にしようっと。とりあえず、出来る限りの勝ち点を拾いつつ、その間
に本当の力を身に付けていくしかですね。



〔雑感〕

・カルリーニョス(呼称募集中)はピッチ上の誰よりも働く。
決勝点のアシストはあくまでもボーナスですよ。それよりも守備での働きに拍手を送りたいよ。終盤、トップ下に
移ってからの前線でのチャージに感涙。本当に良く走る。素晴らしいっす。改めて考えると、これだけ動ける
って事は、ブラジルでは異色の存在だったんだろうなあと。その上で日本に来たって事は、普段からブラジル
で周りの選手の動かなさっぷりにキレていたか(笑)、ポジティブな意味でJリーグの中で自分の長所をぶつけて
みたかったのかなーと妄想。いずれにしても、大宮に来てくれた事に感謝感謝の日々。


・ラファは金髪に変身。未だ不調は続くが、決勝点を挙げてエースの面目を保つ。こういう
ゴールは気分が良いし、ラファ自身にとっても大きいよね。

・菊地のゴール後の笑顔がメッチャ良い。多分いい人。いや、絶対いい人。

・新潟戦の大剛は毎度毎度渋いっすなー。

・康太はシーズン初登場。やはり、康太の捌きは楽しい。少しでも出場機会を増やしたい。

・「康太投入の采配がズバリ」という一部報道や、康太投入後のシステムが流れを変えたと
いう意見等を目にしましたが、個人的にはそんな印象は殆ど無い。
康太は康太の仕事を行い、良いプレイもあれば、それ程良くないプレイもあった。短時間で流れを変える事は
流石に難しかったと思うし、それ自体は康太の責任でも何でも無い。時間帯を考えると相手の動きがダウン
した事は事実だけど、決勝点はカルリーニョスのフィードやサイドの連携等、各選手の個性や判断力、チーム
練習の蓄積としか言い様が無い。
結局ワシが何を言いたいのかというと、采配ズバリという「野球的な見出し」では無く、あの時間帯で普段通り
のプレイに徹する事が出来る康太を評価したり、カルリーニョスや下平の技術を称える報道が見たいって事。
あと、選手のプレイはどんな交代策をも上回るって事。いや、本心ではマスコミにそんな期待はしてないけど。


・脱線ついでに交代策についてもう一点。途中から入った選手の方が過剰に評価されがち
なのも良く分からん。運動量落ちてんだもん。そら目立つだろ。それよりも、そこまでの選手の頑張りを
褒めるとか無いんかと。敢えて極端な例を挙げるけどwプレシーズンマッチの「東>早十」とかさー。


・前半、失点シーンの北野やヨンチョルの存在感の無さを見て、「新潟愛」説を唱える。

・終了間際、相手陣内に人数を掛けた状況での順のミス(背後からのチャージで突かれる)
に怒り狂う。逆転した途端に隙を感じてしまうのは何とも悲しいぞ。順ならば、誰よりも時間稼ぎ出来るだろ。

・新旧キムヨングン対決ならず。

・キムジンスのそんなにロングじゃないスロー。

・小沢健二かと思ったら鳥肌実だった矢野貴章の髪型。

・やっと大井健太郎の年齢に驚かなくなってきた。



火曜日はナビスコカップ初戦。まずはホームで樋口さん率いる横浜FM戦との対戦です。
とりあえず裏に蹴ってみるかー。
チームの現状を見ると、カップ戦であろうと一試合たりとも無駄には出来ませんからね。
その上で、今年こそは国立に連れていって欲しいところ。良いゲームを期待しています。


| 大宮アルディージャ | 22:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第1節 VSFC東京(NACK5スタジアム大宮)

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急いでスタジアムを後にする。その道中、昨年の震災明け緒戦、ホーム柏戦を思い出す。
ポジションを移したレアンドロ・ドミンゲスにバイタルを掻き回されると、優位に運んでいた
試合展開が一変。相手の華麗な一発に沈み、前年のJ2王者に屈した。様々な点で印象が
重なった。期待と不安を抱えた新シーズンは黒星スタートで始まった。

端的に言って、FC東京の力が上回っていましたね。
ただ、勝負自体は紙一重の感もありました。相手が眠っていた時間帯、前半の決定機を
モノにしていれば・・・という常套句も浮かぶ。しかし、前半25分過ぎからのゲーム運びの
拙さや後半の攻撃面での破綻を見ると、チームとしての力不足を痛感せざるを得ない。
ファンとして、失った勝ち点をただ嘆くのでは無く、不甲斐無い内容を見つめて、少しずつ
期待に変えて行きたい。

敗戦の悔しさとは別に、先に雑感を3点書き連ねます。

まず、ラファの不調(コンディション不良)について。
この1試合に限っては、コンディションが万全では無いラファのスタメンは失敗だった。
ただ、有力なオプションを持たないのであれば、敢えて別の布陣を捻り出す必要は無い。
ラファのコンディションは数試合で戻る。ラファ抜きの布陣で多くの試合を戦う事を想定する
のであれば別だが、今のチームにその準備に手回しする余裕は無いはず。

大宮にとって、ラファが絶対的な存在である事は今更言うまでも無い。
ラファが長期間離脱するような事があれば、それだけでチームは窮地に追い込まれる。
一人の選手に依存し過ぎないチーム作りは、理想的だと思う。「誰が出てもチームとして
やる事は変わらない」的なコメントは耳障りが良い。しかし、今年の大宮にはやらなければ
ならない事が先にある。

我等の大宮は、ポポや田中達也という全くタイプの異なる1トップの使い方に頭を悩ませる
様な贅沢があるビッグクラブでは無いし、ラフィーニャがダメならヘベルチでエエわという
様な強豪でも無い。
ラファの才能をチームの力として使い果たす事で最低限の結果が出せるかどうかという事
にチャレンジする弱小チームだ。
個人的には、ハーフタイムでラファを下げる事も予想したし、そもそもラファ先発は鈴木
監督にしてはリスクを負った選択だと感じた。それでも、ラファ先発は十分に納得が出来る。

次に、梶山とルーカスに蹂躙されたバイタルの守備について。
早くも前言撤回っす。プレシーズンマッチではその重量感に目を細めた青木でしたが、この
レベルの相手では流石に一人でバイタルを埋め切る事は出来ませんね。カルリーニョスが
アプローチに出る分、負担が大き過ぎた。良く1点で終わったなというのが正直な感想。
カルリーニョスとのコンビネーションを高める事は不可欠だけど、そもそも、二人の関係
だけで簡単に解決するとは思えない。この大きな難題を止揚する方法はあるのか。
もっと、青木が活き活きとプレイ出来る形が観たい。

最後に、ゲーム運びに関して。展開や時間帯に応じて、選手同士がプレイイメージを共有
出来るか。何をやるべきかが刻一刻と変わる中で、それぞれの判断が上手く噛み合うか。
ピッチ上での問題解決力が向上しない限り、大幅な成績アップは望めないだろう。
勝ち点を拾う為に、どれだけアクションを起こせるか。今季はその点に大きな期待をする。

〔大宮公式〕J1 第1節 vs FC東京戦 試合結果

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試合前、黙祷が捧げられる。3月10日。あれから一年が経過した。

ゲーム開始直後、大きな歓声とどよめきが上がる。
前線からプレッシャーを掛けた東が加賀からボールを強奪し、権田との1対1を迎えるが、
惜しくもシュートは防がれる。

序盤はFC東京の出足が鈍く、相対的にアルディージャが流れを掴む。
大宮は最終ラインからゆっくりと繋ぐ。立ち上がりに北野へのバックパスを挟むと、FC東京
の前線はステイを選択。サイドバックを押し上げながら、二度三度と北野をパス回しに引き
入れると、漸くルーカスがボックスに向かって走り始める。駆け引きは続く。

前線からのプレスを持つFC東京に対する備えか、大宮はロングボールを使ってラファと東
を走らせるシーンも多い。それでも尚、繋ぎに拘ってくると思っただけにやや意外。

東が精力的に動いて相手のラインを下げさせると、カルリーニョスが相手中盤の底を突き、
中央にディフェンスを寄せる。中央でボールを受ける機会が少ないラファの精彩の無さは
気に掛かるが、相手のミスに乗じてサイドを押し込みながらチャンスを窺う。
ボールを受けたヨンチョルが時間を作り、後方から駆け上がる下平がクロスを送る。
大剛が放った強烈な左足のボレーはクロスバーを越える。

決定機が訪れる。右サイドを抜け出した東がグラウンダーのクロスを送ると、ゴール前の
ヨンチョルが完璧に合わせる。権田が体を投げ出して防ぐと、こぼれ球に対するヨンチョル
のプッシュにも右足一本で驚異的なブロック。ゴールを割る事は出来ない。

大剛がサイドに張り、ヨングォンと下平が同サイドを見る事で太田を牽制。中盤の網を横に
緩めに掛かる。東京の出足は鈍く、前線のルーカスは孤立している。

25分過ぎ、高橋のパスミスからヨンチョルがドリブルで仕掛け、シュートまで持ち込む。
跳ね返りを拾った下平が再び持ち上がり、ディフェンスラインの裏へグラウンダーのボール
を入れると、フリーのラファがファーで合わせるが惜しくもゴール右へ逸れる。

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そのシーンを境に流れが変わる。長谷川が中盤の底に下がり、代わりにポジションを一列
上げた梶山がトップ下に居座る。FC東京の配置転換に併せて、大宮の守備が的を外し、
相手ボールを追う動きが鈍り始めた。

バイタルを引き受ける青木が捕まえ切れず、梶山が間でボールを受けるシーンが続く。
青木が遅れてアプローチに出るが、谷澤と羽生が斜めに走り、高橋が絶妙のサポートを
見せる事で、菊池とヨングォンの寄せが後手に回る。
バイタルの混戦に乗じて徳永のオーバーラップが冴えを見せ始めると、下平とカムさんの
位置が下げられ、結果的にボールを奪った直後のビルドアップで窮屈な場面が増える。
チームのバランスが崩れ始めた。流れを取り戻せないまま前半終了。

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後半開始。立ち上がりにFC東京はプレッシャーを強めると、気圧された様に大宮のミスが
続く。後半、東京は中盤の距離感が縮まり、連動したパスワークで大宮を押し込む。
56分、ACLでフル出場を果たし、この日はベンチに控えていた石川が投入されると、東京の
勢いが加速する。61分、バイタルでのパス交換で横の揺さぶりを掛けると、ルーカスに圧巻
のハーフボレーを叩き込まれて失点。

ビハインドを負った後も、大宮の意気は上がらない。
球際での争い。楔に対するサポート。ホルダーを救うスプリント。後半はハードワークの面
でもFC東京が上回る。ACLを含む連戦をこなす相手を前に、大宮の選手達の足が止まる。
最終ラインが下がり、広がる一方の前線と守備陣の距離。
ラファへの楔が入らず、停滞するサイド一辺倒の展開。
ヨンチョルの突破も数的不利に晒され、押し上げの時間も見当たらない。

70分過ぎ、大宮は長谷川を入れて2トップに変更。しかし、相手陣内での運動量が限られ、
ロングボール中心の単調な攻撃に終始する。 相手ブロックの中へ楔を入れる事は出来ず、
ボールは常にライン際の狭い所へ追い込まれる。
唯一、「紛れ」の可能性を感じさせた下平のアーリークロスから途中交代で入った早十が
ネットを揺らすが、直前の長谷川のトラップがハンドの判定でノーゴール。
終盤は大きなチャンスが訪れる事も無く、きっちりと逃げ切られた。



〔雑感〕
杭州緑城とのプレシーズンマッチはスタジアムで観る事が出来なかったので、新加入の
選手達に関しては新鮮な気持ちで観ていました。チームとしては問題も山積ですが、個々
としては魅力的なプレイヤーだという事も分かりました。

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・カルリーニョスはボールキープの引き出しが多く、ボールの置き所や体の使い方等、1対1
の局面で見所が多いですね。本当に見ていて楽しい選手。
キック精度や捌きのアイディアも評判に違わぬレベル。大剛が空けたサイドのスペースをすかさず埋める等、
戦術的な機転も利く。しかし、このままでは青木とCB二人の守備負担が大きい。チームとしての落とし所を
見出したいところ。


・プレシーズンマッチの映像で感じた通り、菊地は高さ意外の部分で驚きがあり。
ヨンチョルへのサイドチェンジを通したシーン等、やはり、フィードにも見所がありますね。相手の背後から楔
を強奪する鋭いインターセプトにも拍手(実際、ワシと同じ列のファン4~5人が一斉に拍手していましたよ。
本当に美しい守備だった)。


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・FC東京の事は舐めていなかったけど、ヨンチョルの事は舐めていたかもしれませぬ。
ワシの偏見を跳ね返すだけのポテンシャルを持つ選手だなと。サイドに開いて足元で受け、ドリブルで相手
陣内を切り裂くソリスト・・・、個人的には好みでは無いタイプの選手(一般論として、局地兵器的な役割
は非常に「楽」だと思うし、余程の結果が出ないと割りに合わない)かなと予想していたし、実際に当て嵌まる
部分もあると思う。そんなワシでも、この目でその実力の一端を見て、やや考えを改めた。相手のコンタクト
を吸収しながら突き進むボディバランスと柔軟に進行角度を代えるタッチ。左足で相手を外すのも上手い。
後はとにかく結果を求めたい。


・下平はアーリークロスで決定機を演出。閉塞した攻撃陣を援護射撃する。
上がりのタイミングで合わない場面も見られましたが、大剛のシュートとラファがスライディングで合わせた
前半の決定機、早十の幻のゴールを導く等、左足での存在感は十分。特に、球足が速い弾道は高さの無い
大宮にとって大きな武器になるだろう。あと、ワシの勝手な想像よりは、空中戦で戦える選手だなと。


・ヨンチョルと下平で組む左サイドは良くも悪くも今のチームの生命線になりそう。

・待望のヨングォンのセンターバック。それなりにやる気も感じたしw、及第点ですかね。
一度、足元の軽率なプレイでボールを失い、大ピンチに繋がりましたが、それを除けば、一歩目の鋭い反応
や高い集中で安定した守備を見せてくれました。菊地とのコンビは続けて観たいですね。


・相手のサイドチェンジに対するサイドバックのアプローチが遅れる。

・終わってみれば、開始直後の東のシュートが全てだった感じも。

・カムさんアウト長谷川インに沈思黙考中。

・終盤の権田ロケット連発に唖然。接触プレイで首を捻ってからどこかのネジが外れた模様。

・初めて梶山が良い選手だと思った。初めてだし、これっきりかもしれない。

・徳永凄かったわー。瞬間的にバレンシアに移籍すれば良いのに。

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・飯田淳平くん、君にはガッカリだ。長谷川のハンド如きで良く笛を吹けたなあ。早十が両手
で押し込んだとしても目を瞑る位の誠意で大宮に来るのが筋だろー。やり直し。

・「交代のカードを使い切らずに負けるなんて有り得ない」的な意見は、本当に有り得ない。

・選手紹介ムービーが凄い。ツボの時にスタンドから漏れた苦笑はこれ如何に。

・当ブログは、粋でお洒落なFC東京サポの皆様からのコメントを受け付けていません。



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今はまだ、チームの全体像が見えない。影は大きいがその輪郭はぼやけている。
至る所に大きな不具合が見られ、暫くは個人の力に依存する場面も多いかな。
その中でも何とか勝ち点を積み上げて行けるか。期待したいところです。
アウェイ連戦は早くも正念場になりそうですね。早く勝利が観たいぞ。

| 大宮アルディージャ | 09:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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2012シーズンのアルディージャに望む事

先週末はゼロックススーパーカップが行われ、J2は1週間先駆けて開幕。
ゲームを見る時間はありませんでしたが、やはり色々とワクワクさせられますね。
ワシ的にはアルディのセンター奪取と藤田の2得点で感無量っす。

さて、いよいよJ1開幕まで1週間を切りました。
今年もチームの飛躍を願いつつ、個人的な希望を羅列してみます。

・・・と、その前に昨年の私的な願いを振り返りつつ、全力で苦笑いしておこう。

①ホームで9勝以上 → 大失敗(2勝8敗7分け)
②得失点差プラス5 → 失敗(得失点-10:得点38、失点48)
③3連勝(2006年以来)→ 失敗
④中盤(MF登録)が14点以上 → 達成!(東8点、青木3点、康太と金久保と慎が
各1点)

⑤後半の得点 合計25点以上 → 失敗(23点)
⑥開始15分の失点 合計6点以下 → 達成!(3点 リーグ最小)
⑦二桁ゴール選手の誕生 → 達成!(ラファ10点)
⑧ナビスコカップ決勝トーナメント出場(天皇杯で国立行き、も可) → 失敗(初戦敗退)
⑨代表選出2名以上 → 失敗(フル代表ゼロ)
⑩泰史がNACK5スタジアムのピッチに立つ → 実現せず

ぶっちゃけ、ラファの二桁得点以外は全部失敗かと思ったw
中盤の得点力アップと試合開始直後の守備は改善しましたねーってのは明らかな嘘で、
こう考えるとやっぱりデータって難しいですねえ。
見たか、東の得点力を!っていう開き直りと、立ち上がりは堅いくせに後半でどれだけ失点
してんだよってツッコミしか出てきませんね。こりゃ。

一応、それぞれの項目を振り返ります。

①言わずと知れたホーム2勝。最早快挙と呼ぶに相応しい。
勿論、昨年のJ1で最低の勝ち数です(続くのが山形が3勝、浦和と福岡が4勝)。

②一昨年よりも低下。得点を増やさないとなあ。

③連勝自体が無く、リーチすら掛からないというね。

④願っていたワシが書くのもアレですが、まさかの達成。まあ、東に頭が上がりません。

⑤失敗だけど、結構惜しかった。一昨年の18点から向上。後半の得点力増(前半よりも
後半の得点が上回る事も含めて)は一桁順位の条件に当て嵌まるし、チームの志向に
とっても、良い指標だと見ています。

⑥何気にビックリ。仙台、新潟、神戸と並び最小の3失点。試合の立ち上がりは堅い。
ちなみに相変わらず終盤76分以降の失点は多く(一昨年、昨年共に11点)、昨年は後半
立ち上がり15分(46分~60分)の15失点が突出しており、同時間帯でリーグ最多。

⑦念願の達成。ラファがチームの歴史に名を刻んだ。

⑧毎年カップ戦ではガッカリさせられます。昨年は震災の影響によるトーナメントへの変更
や対戦相手の組み合わせ等を考えると、チャンス到来だと思ったんだけど・・・。

⑨残念ながらフル代表に呼ばれた選手はゼロ。誰でも良いから、代表が余り好きでは無い
ワシを国立へ連れて行って頂戴。「オーニッポーン」って間抜けなチャントを歌いたい。

⑩昨年中は残念ながら実現しませんでした。それでも、希望を持ち続ける。
東京マラソンを走る姿を見て、泰史を応援できるのは本当に幸せな事だと思いました。



形ばかりの反省を終えたところで、今季の個人的願望をつらつらと。

①ホームで9勝以上
②得失点差プラス5
③3連勝(2006年以来)
④後半(46~90分)の得点 合計35点以上
⑤中盤(MF登録)の選手の得点 20点以上
⑥後半立ち上がり15分(46分~60分)の失点 合計6点以下
⑦クリーンシート(無失点)14ゲーム以上
⑧被シュート 400本以下
⑨ナビスコカップ決勝トーナメント出場(天皇杯で国立行き、も可)
⑩代表選出2名以上

それでは、それぞれの願望について。

①達成できるまで書き続けるぞ。勝ち点50を目指すチームがホームで勝ち越せないのは
そもそも話にならん。と言いつつアウェイ全勝の勝ち点51でも泣いて喜びます。

②勝ち点50を考えると必達に近いかなあと。単純計算で勝ち点50はほぼ五分五分の勝敗
で漸く達成可能となる。その意味では得失点も五分五分程度の成績が求められる。
ちなみに大宮がJ1に昇格した05年以降、昨シーズンまでの7シーズンで勝ち点50を達成したチームは
延べ54チーム。その中で得失点差プラス5以下のチームは07年の新潟(+1)と08年のFC東京(+4)、
G大阪(-3)、09年の浦和(±0)、清水(+3)、名古屋(+4)、10年の横浜FM(+4)、11年の広島(+3)
の計8チーム。重ねて書けば、得失点プラス5以上で勝ち点50を達成出来なかったチームは7年間で僅か
6チーム。06年の横浜FM(+6)、07年の神戸(+10)、08年の横浜FM(+11)、09年の横浜FM(+6)、
10年の浦和(+7)、11年の磐田(+8)。何だか無駄なボロ勝ちが多そうなマリノスを無視すれば、得失点
プラス5に達する事が出来れば、勝ち点50は見えてきそうだ。


③勝ち点50の為にも頼みます。ホームでの連勝街道でも良いっす。

④かなり高いハードルにも見えますが(昨年、後半の得点は23点。リーグ平均は29.4点)、
チームの方向性を考えると、自ずと後半の時間帯に得点が増える事を望まざるを得ない。

⑤昨年の14点から更に希望を高めます。東とヨンチョルには結果を求めたいですね。
あ、勿論順や青木の爆発だと更に嬉しいけど。とにかく、チームとして中盤が得点を奪う形
に磨きを掛けて欲しい。

⑥前半を乗り越えたとしても、先に点を与えると相当苦しい。昨年は後半の立ち上がりが
魔の時間帯(15失点)だっただけに、改善を期待しています。

⑦ゲーム内容によっては、スコアレスドローも全然アリっす。守備的な戦いを望むのでは
無く、ゲームをコントロールした結果として失点が減る事を望む。

⑧現在のチームで気になる点の一つがコレ。個人的にはやや簡単に打たれ過ぎな印象を
持っています(数字上では昨年445、一昨年443。ちなみに08年を除き、その他の年度は
全て400本以下 ※J1昇格後に限る)。ゴール前の人海戦術では無く、前線から中盤の
守備組織を高める事で相手のシュートチャンスを減らす事が出来れば、必ず上に行ける。

⑨今年の冬こそワクワクしたいっす。ドキドキばっかりなので。

⑩フル代表という事で。とにかく、アルディージャの名をリーグに轟かせて欲しいです。



以上、10のお願いを列挙しました。勝敗は勿論、色々な角度からチームの成長に期待です。
シーズン後にこれらが全て達成していれば優勝も有り得るんだろうなあ(笑)
この時期はどんな夢だって見られますからね。無限の希望を持って開幕を待ちますよ。

| 大宮アルディージャ | 23:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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プレシーズンマッチ VS杭州緑城蹴球倶楽部

延べ3週間にわたるグアムと宮崎でのキャンプを経て、チームは大宮に戻って来た。
シーズン開幕まであと2週間。ホームスタジアムに岡田武史率いる中国の杭州緑城を迎え、
プレシーズンマッチを行いました。

自宅にてスカパー観戦。勝敗以上に今のチーム状態と新戦力のプレイに注目する。

〔大宮公式〕プレシーズンマッチ 試合結果

大宮のシステムは4-2-3-1。GK北野。DFラインは右から村上、深谷、菊地、下平。中盤の
センターは青木とカルリーニョス。2列目は右に大剛、左にヨンチョル、中央に早十。
ワントップは長谷川。

キャンプ中、別メニューも伝えられたラファはベンチスタート。東、ヨングォンの五輪組も
ベンチに控える。菊地と下平、カルリーニョス、ヨンチョル、長谷川という新戦力が各ラインに
組み込まれ、コンディションへの配慮は勿論、実戦の中で新戦力の連携を高める態勢。
あ、早十のトップ下には色々な意味で驚いた。早十が裏を突いたり、サイドへ流れたりする
事で、長谷川やヨンチョルが足元で受けるスペースを作るという形をイメージしましたが、
「早十が裏やサイドへ走る」というイメージが浮かんだ事に最もビックリしたぞ。半年前には
有り得なかった妄想ですな。

前半は何とも苦しいゲーム展開。
杭州緑城が前からプレッシャーを掛けると、大宮が自陣でパスコースを失う。ヨンチョルの
引いて受ける動きと青木とカルリーニョスの縦の関係が噛み合わず、大剛と早十は相手の
最終ラインの監視を逃れられない。2列目がボールに触る事が出来ず、長谷川は最前線で
孤立する。全ての大宮の選手が「嵌まっている」事には気づいているが、簡単にチームの
やり方を変える事は出来ない。もどかしい時間が続く。

13分、呆気無く失点。カウンターから大宮の右サイドを破られ、簡単にクロスを上げられる。
ゴール前に居並ぶディフェンダーが唯一の相手に間に入られ、頭でのゴールを許した。
昨年も度重なり観たシーン。サイドバックが絞る一方で、2列目の戻りが間に合わず相手の
クロスに対するアプローチが遅れる。また、人数が揃う中央はボールウォッチャーと化す。

その後も連携不足を露呈するシーンが多く、新戦力の存在感も薄い。
杭州緑城のプレイヤーのフィジカルは高く、出足は良かった。それでも、余りにもパスミス
は多かった。特に下平、カルリーニョス、ヨンチョルのエリアには閉塞感が漂う。
また、バイタルの守備には不安が大きかった。サイドにカルリーニョスが誘き出され、その
隙に青木の周辺を突かれると、最終ラインは波を打った様に崩れる。ゲームを観ながら、
ショートカウンターから2点目を失う想像が頭を離れないが、何とか杞憂に終わる。

カルリーニョスは運動量が豊富で危機意識も高い。攻撃面で高いポジションを取る事も
多いだけに、守備面ではファーストディフェンダーとして働くシーンも多かった。
但し、その切り換えに周囲が連動出来ない事が多く、カルリーニョスのボールへの寄せが
結果的に次のアプローチの瓦解に繋がる様なシーンも多かった。最終ラインとの相性も
含めて、まだまだこれから・・・という感じ。ただ、チームとして大きく化ける可能性を感じる
部分でもありますね。

劣勢の前半を経て、後半は開始直後から大宮のペース。時間の経過と共に、杭州緑城の
圧力が弱まってきた。結果的には東の投入がスイッチだった。
66分、下平の縦パスを受けたヨンチョルがドリブルで中央へ切れ込み、ミドルを叩き込む。
その3分後には、右CKをニアで深谷が逸らし、ファーでヨンチョルが押し込む。逆転。
後半10分過ぎ位からの相手のペースダウン、中盤の空き具合を観ると、逆転自体は当然。
カルリーニョスが中盤を支配し、下平がセンターラインを超え続ける展開は今のチームに
とって一種の理想形だったとは思うけれど、J1の相手がこれだけの長い時間、この展開に
持ち込ませてくれるとの楽観は出来ない。そもそも、追加点を奪う事も出来なかったし・・・。

ヨンチョルの躍動とカルリーニョスのスケール感。
ファンとしては新加入選手に対するワクワク感も強いですが、今はチームとしての課題に
より多くの目を向けておくべきですかね。その方がチームと共に歩める気がするしね。


【雑感】

・凄いぞ青木。カルリーニョスやヨンチョル以上に青木のプレイを観るのが面白かったぜ。
カルリーニョスを押し出し、自らは中盤の底でバランスを図る時間が長かった。その為、広く動いて攻守に
絡むエネルギーはそれ程強くなかった。しかし、その余裕と落ち着き、チーム全体を見抜く眼に唸る。大変な
役目だけど、今の青木ならばカルリーニョスを動かし、ヨンチョルの裏を潰す事が出来るかも。昨季ホーム
磐田戦での大剛のゴールへと繋がる縦パスが強く印象に残っていますが、このゲームではダイレクトで叩く
同様の縦パスに風格すら感じられた。今年は更に高みを目指して欲しい。


・カルリーニョスはホームの空気を掴んでいたねー。
足元の技術、運動量、勝負への執着心を兼ね備えたダイナモっぷり。左足の精度やオフザボールの動き等、
TV画面を通してだけでも、プレイレベルの高さは分かる。局面への旺盛な顔出し(一手に引き受け過ぎな位)、
味方の足元へピタリと付けるサイドチェンジ、鋭いトランジション、相手ボールへ食らい付くディフェンス。
個人として何が出来るのか、は既に十分に伝わって来た。これでもまだコンディションは万全では無さそう
なので、自ずと更に期待は高まります。後はチームへのフィットと他の選手との化学反応に注目ですね。


・ヨンチョルは挨拶代わりの見事な2ゴール。
キャンプ期間中は五輪予選でなかなかチームに合流出来ず、実際、連携面については観るべき部分が無い。
それでも、早くも結果を残すのは流石ですね。この辺りは東とも通じる部分がある。サイドに張り続け、ゲーム
展開に埋没した前半もチーム全体として見ればチャレンジの余地になるかなあと。あ、それにしても1点目の
シュート時の右足の振りは凄かった。普通に見れば振り切る角度じゃ無いよなあ。


・「流石に今日は出番は無しかな・・・」と思っていた東が、途中出場で一気に流れを変える。
フリーランでヨンチョルのシュートコースを空け、ショートパスの交換で相手のライン間にポイントを作る。

・菊地は失点時の対応が悔やまれるが、プレイ全体からは意外な横顔も見られた。
ビルドアップ時に縦へ入れるパスセンスとスピードに若干驚く。大学時代には中盤で鳴らした選手だけに
視野や判断には欲がある。評判どおりの高さにも目を惹かれましたが、それ以上にチームの志向への適合
を感じさせる。このゲームを観る限り、スタメンの座が近いか。


・下平は前半苦しむ。個人で打開するタイプでは無いので、特に劣勢の前半は厳しかった。
パスセンス等に疑いは無い。但し、ビルドアップ時に自らが動けるタイプでは無いだけに、戦況によっては狙い
所にもなりそう。押し込まれた展開での反発力に期待するのも酷だし・・・、その点ではこのゲームの前半の
様な時間帯に、どのようにして下平のポジションを押し上げるかがチームとしての課題になる。


・長谷川は事前のイメージに近いスタイルだったかな。
個人的には良い印象を持った。チームに必要な選手だなと。前半は彼自身のプレイを云々する内容では無く、
仕様が無い。後半はボールを引き出す動きや足元のプレイで良さも見えた。前線からの守備や高さの点でも
計算が出来る。今後はラファとの共存も試して欲しいところ。


・右SBのカムさんは去年の左SB時よりも攻撃的に振舞う。溌剌としていたなー。
カムさんの右SB自体にはワクワクする。ただ、左が下平、右カムさんの組み合わせで押し切れるゲームが
どれだけあるのか・・・という疑問は残る。


・順、しっかり頑張れ。勿体無いぞ。

・今後の康太の踏ん張りは非常に楽しみ。



新たなチームはまだまだ未熟な印象。シーズン序盤は勝敗と共にチームの連携を高める
事が求められるでしょう。それだけ楽しみが大きいとも言えるんだけど。
カルリーニョス、ヨンチョル、下平等、特長が明確な選手が増えただけに、チームとしての
バランスをどの様に保つのかには注目したい。全ての選手のストロングポイントをチームに
還元出来れば最高だけど、組織作りはそんなに簡単な事では無いですしね。

開幕戦まであと1週間。十分な準備を整え、会心のゲームを見せて欲しい。

| 大宮アルディージャ | 23:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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