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2012年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年06月

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鈴木淳監督解任

〔大宮公式〕監督交代のお知らせ

今日、鈴木監督の解任が発表されました(公式上では「交代」という表現ですが、埼玉新聞
によると解任との事
)。
監督交代自体は妥当ですね。試合内容も含めて考えると、その決断は遅すぎると見る事
も可能でしょう。現状では解任自体が重要なのであって、後任が誰であるかは大きな問題
では無い。実際、岡本GMが暫定的に指揮を執るという事はそれなりの状況だという証左
ですしね。後は結果でこの決断を正当化するだけです。

淳さんに関して幾つか想うところはあるのですが、最後に一点だけ触れておきます。
(もうね、こんなエントリ誰も望んでいないのは分かってんだけどね(苦笑) ワシ的には友人にメールを送る
だけで十分なのも知ってるけど、やっぱり書き残してみる)


例えば敗戦後、淳さんが「次節に向けて修正していきたい」と語る際、その主語は「私」では
無く、一貫して「選手達」だった。だから「あの監督は具体的に何も手を打つ事が出来ない」
という指摘はある意味真実だと思う。
個人的にワシが淳さんに信頼を抱いていたのも、まさにその点が理由だったのだけれど。
振り返れば、「サッカーをする」という所信表明からして、「する」のは「選手達」ですしね。

「人に何かを教えることは出来ない。みずから気づく手助けができるだけだ」

「教える」というのは「学ぶ」という主体が存在して初めて成立する。
そもそも、実在しない対象に対して「教える」事は出来ないからね。これホント。
そして、「学ぶ」意志を持つ主体に対して「教える」事は殆ど何も無い。

余りにもレベルが違い過ぎて比較するのも恐縮なのですが(苦笑)、同じ「指導者」の一人
として勝手ながら淳さんに共感していたのは、「学ぶ」という主体を信じる姿勢ですね。

選手交代の遅さと柔軟性に欠ける戦術。スカウティングに基づく細部の修正力の無さと
モチベーターとしての能力の低さ。ベンチでの淡々とした表情や試合後の記者会見での
評論家ぶり(笑)
挙げればキリが無いけれど、色々な声を聞いて改めて感じたのは、世の中では客体と
して「教え」を欲望する考え方が一般的なのか・・・という事(え?分かりにくいって?)。
「数学が赤点なのはあの先生がアホやから」的な。中学時代の渡辺君的な。「俺が評価
されないのはあの部長の見る目が無いから」的な。営業部の渡辺君的な。渡辺すまん。
ましてや、真のプロフェッショナルに対して「教える」とか・・・流石にそりゃ無いわ。
ガリレオ・ガリレイさん見てますかー。この世はエライ事になっておりますよ。

ちなみに「教える」と「気づき」という文脈で言えば、最も気づきを得ていたプレイヤーは
金久保だと思う。試合や練習を観た上での完全な妄想だけど(笑)
だからこそ、順を目一杯応援してきたつもりだし、簡単にはスタメンを任せない淳さんにも
目一杯共感してきたつもりっす(笑)

ぼんやり感じるのは、淳さんの勝負師としての甘さ、選手に対する甘さをそのまま甘さと
して受け取る事しか出来ないのが今の大宮だったという事(何だか、樋口さんの時も思い
出しますね)。そういう意味では張監督の「豪腕風反動政権」ってのはクラブ戦略的には
アリだったんだなあ・・・としみじみ。まあ、それも奏功しないのが大宮アルディージャと
いうクラブなんだけど。

脱線しましたが、ガンバ戦時に友人と交わした「どちらにしても鈴木監督は今シーズンまで
かもしれませんね」という言葉は、このチームにはまだまだ「教え」が必要なのかもな・・・
という軽い失望から出た言葉でもあり、監督が解任された今、今後はより一層その点にも
注視していく事になるだろう。
いずれにしても、鈴木監督のチーム作りは非常に印象的で、今後のクラブを見つめる上で
この二年間は大きな問いとして活かし続けたい。

鈴木監督、二年間有難うございました。同じく、石井コーチにも感謝ですね。
ファンとしては志半ばでの解任は本当に残念ですが、指導者としての今後の活躍を楽しみ
にしています。

・・・さて、各選手の表情に目を凝らしつつ、チームの奮起に期待するかー(え?甘い?)

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| 大宮アルディージャ | 22:26 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第13節 VSジュビロ磐田(ヤマハスタジアム)

4失点と言っても色々あると思います。早い時間帯に事故の様な失点を喫し、その後不運
なジャッジで退場者を出し、前掛りになったところを裏を突かれて、リードを広げられるとか。
いやいや、そんな甘い話ではありませんでした。録画を観てみると、前半だけでも4失点を
食らってもおかしくは無い惨敗。良く0-4で済んだなというのが正直なところです。
それにしても磐田の攻撃陣に躍動ぶりときたら・・・。

監督交代は勿論、渡部と深谷と康太とカルさんとヨンチョルとラファと長谷川と大剛は放出
して、取り敢えずNTTマネーで大補強するしかないですよ、こりゃ。

ハイ、それでは試合の感想です。

序盤、相手ボールを前から追い掛ける2トップの姿に違和感を覚えた。
スタメンには幾つかの変更が見られた。トゥーロンで不在の東に代わって長谷川がラファと
2トップを組み、中盤には康太がスタメン起用され、カルさんが右サイドに上がる。右サイド
バックには前節までツボの負傷後に続けて起用されていた洋介では無く、渡部が先発。
試合序盤、高い位置からプレッシャーを掛ける動きに少し意表を突かれましたが、長谷川
や康太の先発という時点で、この戦い方は既に織り込み済みだったのでしょう。

元々、現在のチームは、ゴールを守るよりもボールを奪う事を目指していると思う。しかし、
今季序盤の仙台戦やセレッソ戦等を経て、ここ数試合はある程度ラインを下げて自陣を
固めるという選択を行ってきた。以降、ホーム3連勝という一定の結果を出した点を考える
と、意外とも言える転換でした。磐田対策か、それとも自らに対するチャレンジか。

磐田対策という角度から見ると、道理は分かる。
磐田のストロングポイントは駒野のクロスに前田が中央で待ち構える形。更に付け加えると、
その対応で両CBがペナに押し込まれ、スペースが空いたバイタルでセカンドを拾われて、
二次攻撃に晒され続けるという展開は最も避けたいところ(結果的にはラファや長谷川が
自陣に戻って味方のクリアを強引に収めるという、正に最も避けたい展開でしたが)。
そう考えると、引いて二次攻撃を受け止めるのでは無く、クロスを上げられる前の状況で
潰すという目論見は自然。但し、実を伴っていない点が最大の問題であり、特に中盤より
後ろの守備は組織を欠いた。

CBがタッチライン際まで開きボールを散らす磐田のビルドアップに対して、2トップが標的を
失い、カルさんが誘き出される。青木と康太は長い距離を走って相手の中盤の底を牽制
するが、簡単に捌かれて徒労に終わる。
ボールをしっかりと収める前田の存在もあり(CBがついて出られないエリアに降りて、楔を
落とすプレイは秀逸)、アプローチに行くと中盤を飛ばされる二段構えの攻めに最終ライン
は翻弄される。付け焼刃的なプレッシング。中盤の戦況に応じた判断力。最終ラインの個の
守備力。いずれも相手に遠く及ばず、大きな差を見せ付けられた。

また、自陣での詰まらないミスで相手のプレッシングに屈するシーンが多発。最終ラインの
ロストの多さにも目を覆う。苦し紛れのクリアを拾われて、次々と飛び出す相手の2列目に
崩され続けましたね。
目立ったのは、最終ラインと青木、康太のビルドアップの拙さ。磐田の圧力を呼び込む結果
となり、ラファやヨンチョル、カルさんが自陣深くまで戻り、攻撃の始点が低く、狭まる事に。
あれだけリズムを掴めないようだと、中盤を飛ばして長いボールを使うしか無かったかも。

磐田は凄かったですね。特に山田、松浦、ペクの攻守における貢献は素晴らしい。
ボランチからのリターンを受け、一発で前を向くターンは至るエリア、状況で共有されており、
それだけでフィニッシュへの道筋が大きく開けていた。山田がボールを持った際のゴール前
の動き出しや、松浦のドリブルの切れ(深谷では止められない)は圧巻。前田との距離感を
意識してフィニッシュに絡むペクのポジショニングも厄介だった。
また、2列目の選手達にはプレスバックの早さ、1対1での粘り等、守備での貢献度の高さも
目立ちましたね。ボールを奪う守備が徹底されている印象。

話を大宮目線に戻す。
まず、守備に関してですが、やはり高い位置からのアプローチを磨いておくべきだと思う。
そもそも、フォアプレスに大きな問題を抱えているし、このゲームに関しては磐田式ビルド
アップに対する対応力は明らかに不足していた。
例えば、ヨンチョルを外して、カルさんのポジションを代える事で前からの守備を整備する
事は出来るが、鈴木監督がその座に居る限りは、戦術に従順な選手(そもそも従わせる事
は無いのですが)よりも個の力、技術を持つ選手を優先する事に変わりは無い。
ベンチで燻っている選手は力を身につけ、チームを変えたいと思う選手達はピッチ上で汗を
流すしか無い。それぞれの選手が何を選ぶのか。どこに向かうのか。目を凝らしていこう。

後は、最終ライン(勿論、北野を含めて)の足元に関する極めて繊細な問題とか、ラファが
サイドに流れた時に相手CBに警戒を与える為のバイタルでの仕掛けとか、サイドハーフが
間のスペースで受ける為の連携とか、殆ど全部やんけクソが!って、勿論そんな事はこれ
までに十分感じていた事だし、何とかならんかのーと願うのみですけど。

〔埼玉新聞〕J1大宮、連敗で指定席へ 磐田に0-4

反撃もできずなすすべなく惨敗し、失望とともに中断期間に入る。「一生懸命やった
結果だが非常に残念。サポーターも残念だと思う。次に向かってやれることをやりたい
」と指揮官。磐田まで応援に駆け付けたサポーターへの謝罪の言葉はなかった。

最後に。ハートに火を付ける記事を一つ。
何じゃこれ(笑)大宮のゲームと同じくらい酷いっす。「謝罪の言葉はなかった」って、どこから
目線なんだろう。きもいなあー。
サポーターに謝罪する位ならば黙って辞任する方が百倍マシ。そもそもサポに謝罪って(笑)
「ご希望の商品をお届けする事が出来ずに大変申し訳ありません」的な?ハイハイ。
お蔭様で余計なやる気が出てきました。ありがとう、埼玉新聞。

絶対に巻き返してくれよ。とりあえず選手達の奮起に期待しています。

| 大宮アルディージャ | 01:22 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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(仮)J1第13節 VSジュビロ磐田(ヤマハスタジアム)

また0-4か・・・・・。
携帯で速報をチェックする事すら不可能な軟禁状態の仕事を終えて、漸く確認出来たと
思ったら、驚愕のスコアでの敗戦。何度見直しても4失点。うーん。
(それにしても、先程までスタメンすら知らなかったのですが、アレ、ヨングォンは?代表?)

去年の清水戦とか今年の仙台戦とか、経過を見ずに「いきなりの4失点」は堪えますな。
ゲームが観られず外出先で結果だけを確認したら、こんなん出ましたけどーってのが
結構多くてトラウマになりそうなので、そろそろ勘弁して下さい。生でゲームを見ていたら
もっと早めにキレるだけの話なのかもしれませんが。

中断前のタイミングという事で、とりあえずは監督交代という手の打ち所ですかね。
(念の為追記。今更だけど、個人的な希望は引き続き「続投」。ただ、現実的には、監督
交代とかその辺りが妥当では・・という予想)
勝手な想像では、三ツ沢のマリノス戦時には一度フロントが動いている気がするので、
既に良い人材に「当たり」がついているのかどうか。
ガンバ戦の前だったか、「どちらにしても鈴木監督は今シーズンまでかもしれませんね」
などと話した事を思い出しますが、「どちら」が「こちら」になりそうってのは何とも予想外。

まだ録画を観ていないので特に感想も無いのですが、こんな結果と知りながらもゲーム
を観る事自体はちょっぴり楽しみという。画面の中とは言え、やっぱり大宮の事は自分の
目で見て、理解しておきたいですからね。
気が向いたら後日ゲームの感想を書くかもしれません(そんな元気があれば(苦笑))。

| 大宮アルディージャ | 22:34 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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Rain



ビートルズは母であり、父であり、師であり、死であり、詩であり、子である。
出鱈目だけど、なんかそんな感じ。
12歳で初期のR&Rを聞いて立ち上がり、16歳で中期の革命の渦に飲まれる。
18歳になると後期の混沌とした作品群に飛び込み、星雲の様な風景に息を呑む。

現実には、物心がついた頃にはジョンはこの世を去り、ポールは空港で捕まっていた(笑)
勿論、彼等の作品は既にクラシックでしたが、どんな流行の音よりも生々しかった。
常にビートルズを聴き続けていた訳では無いし、時期によっては彼等の音から逃げたいと
いう衝動に駆られる時も多かった。ただ一つ言えるのは、その時々で色々な音楽を闇雲に
聴いてきたけれど、いつもビートルズとの距離が一つの座標だったという事。



コンテンポラリーという括りで考えると、ビートルズ的な存在として一番にワシの頭に
浮かぶのは、Jellyfishですね。やっぱり。

芳醇なポップセンスと高水準のプレイヤビリティー、現代的な編集感覚と消化作用。
Jellyfishを語るにはビートルズに限らず、クイーンやビーチボーイズ、10cc等の錚々
たる先達にも触れざるを得ないのですが、その怪物ぶりは「俺たちのビートルズ」と
呼ぶに相応しい。
特にセカンド(であり最後のアルバム)の「Split Milk」は名盤です。冒頭の「Hush」の
コーラスを聴いたら最後。そのプロダクションの緻密さと奥深さに吸い込まれて行く。

僅か2枚のアルバムを残し、解散。解散から既に20年近く経とうとしているという事実が
最も恐ろしいですが(笑)、その後歳を経るほどJellyfishの不在を実感する。
ビートルズが二度と生まれないのと同じく、Jellyfishも二度と生まれない。



メロディやアレンジという視点で見ると、パワーポップ勢にビートルズの影を見る事は
多い。特に中期までのテイストを継ぐバンドを聴くと、その熱く、甘いサウンドに心の
中心を打ち抜かれますね。
ジョンが憑依したかの様な声と旋律に負けて、ここではCotton Matherを挙げてみる。
何ともリボルバーライクなサウンドです。コーラスの重ね方なんて「原理」とも言える。

一時、Matthew SweetやVelvet Clush等を経由して、80年代のパワーポップ
黄金期のバンドを聴き漁っていましたが、結局は此処に行き着くんだなと。



90年代中頃からはELEPHANT6周辺の音楽に強く惹かれた。
The Apples In StereoやElf Power、The MindersやNeutral Milk Hotelなどなど。
面白いバンドが次々と現れ、ビートルズやビーチボーイズの影響が色濃いポップで
サイケな作品を届けてくれました。西新宿のラフトレや本屋さんの隣の2階のお店
(名前が思いだせん・・・)には毎日の様にお世話になりました。

中でもThe Olivia Tremor Controlは隠れた巨人だ。
彼等も残念ながら僅か2枚のアルバムを残して解散しましたが、両作品は濃密で
今聴き直してもメチャメチャ刺激的。その音風景は壮大で素晴らしい。



あと、アセンズ出身のOf Montrealにも触れておきたい。Kevin Barnesは鬼才です。
確実に彼の頭の中には60年代後半の風が吹いている。
そうそう、この人の曲程、コードが聞き取れない事は無かったな。単に音がローファイ
過ぎて聞き取れないという面も否めないけれど(笑)
ギターやピアノで作曲しているのでは無く、鼻歌で作った後で無理矢理コードを重ねた
だけなのでは・・・と思わされる不可解なコード選択に意識が奪われる。サブリミナル
効果かよとツッコミたくなるオーグメントが気持悪くて気持ち良いったらありゃしない。
「危ないぞ、そっちに行くと迷子になっちゃうよー。・・・あれ?どこから帰って来たの?」
的なコード進行と転調に半分呆れつつ、その上に乗る独特の泣きメロに完全降伏する。

現在は音楽性が変わり、アッパーでエライ事になってます(笑)
商業的には今の方が良い調子みたいだけど、個人的には3rdくらいまでの60年代
テイストの強い作風が大好きだったな。最近、あの世界を再び覗いてみたくなった。
今度じっくり聴き直してみよう。

| 音楽 | 23:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第12節 VS川崎フロンターレ(NACK5スタジアム大宮)

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〔大宮公式〕試合結果:J1第12節 川崎フロンターレ戦

試合前、中盤がパスゲームの戦場になると予想した。
しかし、結果的にミドルサードのエリアは緩やかなハイウェイと化し、川崎のブロックに誘い
込まれたアルディージャは攻撃の手を次々と失う。
大宮がボールを持つと、川崎は両サイドを下げてスペースを潰し、慎重な対応を見せた。
こうなると、唯でさえ遅攻に溺れがちな大宮の攻撃が頓挫する。
特に下平が上がるスペースを消されたのは大きかった。逆に言えば、今の大宮にとっては
それ以外のオプションが脆弱だという事だけど。下平が飛び出せず、特攻に拘るヨンチョル
は注文通りに相手の網に掛かる。サイドを抉る選択肢が無くなった事で、中央での即興的
なパス交換は無理攻めに終始する。

前半、中盤のアプローチで勝る大宮がよりゴールに近づくが、結果的にチャンスと呼べる
のは、遠目からのミドルだけだった。川崎の最終ラインは高く、決して前線のプレッシャー
が厳しく無かった事を考えると、もう少し裏の意識が欲しかったところ。
「決めるべき時に決めないと・・・」という常套句で敗因を語る事も不可能では無いけれど、
実際は「決めるべき時」自体が殆ど無かったとも言える。対照的に、前半は劣勢に見えた
川崎にはブロックを固められた後の攻撃に手立てがあった。

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43分、フロンターレの決定機は印象に残る。
中村のスルーパスに反応した登里が、上体のフェイントを使って縦に抜け出し、ディフェンス
ラインの裏へグラウンダーのクロスを入れる。川崎の選手が滑り込むが、惜しくも合わず。
確かに、前半は大宮ペースと言える時間が長かった。しかし、30分を過ぎる頃には川崎が
少ない機会で大きなチャンスを作り始めた(数自体が多く見えたとしても、「小さなチャンス」
では得点は遠い)。

違いは、相手守備網を前に一旦足を止められた後のアクションに存在する様に見えた。
サイドに一層の深さを作る仕掛けや、最終ラインの門を開ける近距離でのパス交換。
狭い守備網の間で動きながらのプレイに精を出す楠神や登里、その瞬間を逃さない憲剛
の存在を見ると、不調と言えども川崎と大宮では違いがあったと言わざるを得ない。
ラファへの縦パスがスイッチにならず、逆サイドへの展開が消極的な選択で終わる。
最近の中では復調の気配が見えたラファのキープ力もブロックの外で浪費される事が多く、
クロスに対するゴール前の入り方には迫力を欠く。
決して「決定力不足」だけでは片付けられない。

以前にも書きましたが、「ある局面までは、形が出来つつある」。但し、その先の突破口は
暗く閉ざされている。先制された時の事を考えるだけでも、チームの課題は山積みだ。

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後半開始直後、両チームの重心が前に掛かる事で、中盤にスペースが空き、互いに攻撃
の出入りにスピードを増す。

51分はこのゲームの象徴的な場面だったと思う。勿論、間違ってレッドを掲げたレフェリー
に関する事では無く、攻撃の機能不全を示す例として。
手探りのカットインから行き場を無くしたヨンチョルが苦し紛れのパスを残し、窮屈な状況
でボールを渡されたカルリーニョスがファウルで止める。チャンスがチャンスにならない。

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振り返ると、この試合の勝負の分かれ目は50~60分の時間帯だったと思う。
イエローを受けた直後に、カルさんが2度、自陣ボックスで体を張ってピンチを防ぐと、意気
が上がる。大剛が洋介の折り返しからシュートを放ち、青木が体を投げ出してライン上に
残したボールを東がドリブルで運び、相手を押し込む。最後は下平のクロスをラファが頭で
合わせるが、惜しくもゴールを外れる。行ったり来たりの展開だが、言い換えるとカウンター
の芽が顔を覗かせ始めた。この時間帯こそが勝負所だったという印象が残る。

守備に追われた大剛が低いポジションでミスを繰り返し、前線はラファと東が孤立する。
67分、憲剛から縦パスを引き出した楠神がボックスに侵入し、シュート。一度は菊地が体を
張ってブロックに入るが、こぼれ球を拾った大島にゴール左隅に蹴り込まれる。
このゴールシーンではシュートの一つ前にも楠神は裏へのランでディフェンスを釣っており、
その後の動き直しで再びボールを引き出したプレイ(憲剛の視野と感覚については言うまで
も無く)が全てだった。43分のシーンと同様、その差がスコアに反映された。

失点が重なる。ラファがポストプレイでボールを失い、憲剛が一気に前線へ縦パスを入れる。
大宮の最終ラインの裂け目に楠神が飛び出すが、何とか菊地が防ぐ。しかし、その直後の
コーナーからファーの折り返しを楠神に押し込まれ、易々と2点目を与える。

75分を過ぎるとお互いに運動量が落ち、間延びが目立ち始めた。
終盤、長谷川と康太を入れて反撃の機会を窺うが、攻撃が好転する事は無く、見所を作る
事も出来なかった。



【雑感】

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・ハーフライン付近の高さにポジションを取る下平が、ヨングォンやカルさんとのパス交換で
相手ディフェンスを寄せるというお馴染みの局面。中央にスペースを作る為の裏への動き
出しは無く、行き詰まる。「オートマティズムが明確な意図に支えられていない」という点は
今のチームの大きな課題だと痛感する。

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・晴れないチーム状況の中、カルさんの闘志は衰える事を知らず。豊富なアイデアは現状
打破の強い意志に宿る。あのサイドチェンジが今一つ活かされていないのは不満っす。

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・菊地は古巣相手に奮闘。遂に本格化を迎えた矢島に食い下がり、ゴール前での粘りも
目立った。試合後、川崎サポの菊地コールに応える一幕も。

・トゥーロンへ発つ東は結果を残せず。前半のミドルはポストを叩き、キーパーの頭上を
狙ったループはバーを越える。ブロックから離れてボールを引き出すラファと噛み合わず
相手の監視下で足が鈍る。

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・危険な位置での仕事は少なかったが、ラファのボールキープには輝きが戻りつつある。
プレイの合間に頻繁に味方に声を掛ける等、気力の充実も明らかだった。しかし、2失点目
の起点となるロストや青木がイエローを受ける原因となったパスミス等、波に乗り切れない
チームに対するラファの影響は良くも悪くも大きい。

・大剛は献身的に動き、主に守から攻へのシフトでチームを機能させる。前半から55分位
までの時間帯のプレイは申し分の無いものだったが、失点直前の時間帯にミスが集中。
但し、交代自体には驚いたし、理由が「疲れ」という点は単純に意外。うーん、残念。

・ヨンチョルは周囲を使う判断が遅く、攻撃の不調の一因に。簡単にプレイすべき局面で
難渋し、最大の武器であるドリブルの使い所を見失う。前半の左足ミドルで明らかな通り、
一発がある選手だけに、どんな状況でもピッチに残したい選手なのは間違い無い。それ
でも個人的には、早い時間帯での交代すら予感した。強い責任感が裏目に出たか・・・。

・先発復帰を果たしたヨングォンはパフォーマンスに冴えを欠く。2失点目のCKに繋がった
楠神のドリブルへの対応は勿論、前半のCK時にマークを逃した田中にフリーでヘディング
を許したシーンは不満。

・森下をスクリーンで寄せ付けない洋介。ポジションに戻る際の両者の笑顔で洋介の旅行
先を思い出す。

「まあおっしゃる通り、もっと早く投入すればもっと良い結果が出たかもしれない」という
鈴木監督の記者泣かせの必殺コメントに笑う。勿論、鈴木監督にその様な悪意は無いの
でしょうが、下種な質問は全部これでやり過ごせるな。その上、質問した方が何だか少し
恥ずかしくなるというね。「おっしゃる通り、もっと早く私が解任されていればもっと良い成績
になったかもしれません」とか真顔で返してやるのもアリかと。

・ショートコーナーに対するアプローチが遅れるシーンや、サイドを抉る相手にディフェンス
が誰も出て行かない等、人に対する守備で不審な場面があり。

・川崎は受け手が相手のトライアングルの重心にポジションニングを取る動きが目立つ。
近距離でボールを動かして局地戦を制する構造も備える一方、憲剛と矢島を筆頭に縦の
ラインも存在する。

・「動きながらのボールプレイ」というポイントでも色々と考えさせられるゲーム。

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・「クロドアウドが云々」とか「ポジション名では無く、役割や才能の呼称である」等のちょっと
面倒臭いボランチの原義に倣えば、今の日本に、憲剛ほどその名が似合う選手は居ない
よなあと。

・正対の態勢でカルさんのフェイントに交わされた憲剛が、次のタイミングでカルさんに
強烈なチャージで襲い掛かったシーンを観て、一流とは技術の問題では無いと改めて知る。

・大島は前半からミスが多く、上手く試合に入れていない気がしたんだけどなあ。「まだまだ
青いのう・・・」とか思っていたワシが浅薄でした。

・カルさんに対するレッドカードにスタンド騒然。ただ、前半終了間際の繰り返しの反則(2度
目は田坂に対するファウル)がイエローの印象として残ったのでは無いか・・・と推測する。
そのシーンの印象が強かったので、一瞬退場を鵜呑みにしちゃったのはワシだけ?



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上位に食い込み、勝ち点50を照準に捉える為には落とせないゲームだった。
しかし、不甲斐無いゲーム内容で完敗。長い目で見ると、後に大きな影を落とす敗戦だと
いう直感が走る。選手達自身が最も失望しているのは間違い無い。それだけに、ここで連敗
する事だけは避けないとね。
次節、磐田とのアウェイゲームで勝ち点3を奪い、踏ん張りたいところですね。

| 大宮アルディージャ | 00:15 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第11節 VSサガン鳥栖(ベストアメニティスタジアム)

仕事の為、今日のナビスコ札幌戦を観に行くことは出来ませんでした。
ゲームは見ていないので何とも言い様が無いですが、結果は残念の一言です。
うーん、勝ち残る為には3連勝しか無いっすか(・・・って、毎年3節くらいでこんな状況に
追い込まれている気がするぞ)。

という訳で、ブツクサ言いながら書きそびれていた鳥栖戦のエントリを残しておきます。

アディショナルタイムに要警戒のロングスローから失点。
劣勢の時間が長かったゲーム内容を考えると勝ち点1には納得という見方も出来ますが、
それでもやはり、あの時間帯で追いつかれるのは悔し過ぎる・・・。
貧しい内容でも勝ち点3を奪う事が出来るのはサッカーの醍醐味なので(だからこそ大宮
は今もなおトップカテゴリーに居られるのかもしれない)、想像通りの苦戦を凌いだ上での
リードをしっかりと勝ち点3に繋げたかったというのが正直な気持ち。
今のチーム状況を考えると少しでも多くの勝ち点を拾っていくしか無いですからね。

〔大宮公式〕合結果:J1第11節 サガン鳥栖戦

今更ながら試合の感想をダラダラと羅列すると・・・。

鳥栖のゲームを集中して観るのは初めてでしたが、事前に想像していた通りの好チーム
でした。自らの武器を見極めた上で、意思統一を徹底し、労働力を一局に集中投下する。
鳥栖の攻撃は幅が狭く、多様性は無い。その一方で、十分な強度と錬度が備わっている。
例えば、右サイドバックがルックアップした際の前線の動きを見るだけで、その強さは理解
出来ました。形があり、迷いが無い。

客観的に見て、鳥栖のサッカーがどれだけJ1で通用するのか注目ですね。チームの色が
明確なだけに、二巡目の対戦が本当に楽しみ。

大宮側の視点で言えば、菊池、深谷の両CBが池田と野田に張り付かれる形が嫌でしたね。
早めのクロスやフィードの際に最終ラインの出足を食い止められると、クロスとは逆サイド
の2列目の選手に後方からバイタルを狙われ、まんまとセカンドを奪われる。大宮の守備陣
(特に青木と両SB)は慎重な対応を続けていたが、結果的には前半は防戦一方に。

そんな中でも、もう少し攻撃面で見せ場を作る事が出来れば、別の展開も有り得たと思い
ましたが・・・。
青木とカルさんが相手のプレスバックで抑えられ、攻撃陣は相手の2列目の裏でボールを
受ける事が出来ず。自陣でのビルドアップに苦慮。
戦前は、最終ラインへの圧力で出所の精度を削がれるかと予想しましたが、それ以上に、
高い位置で中盤が受ける形を先回りで潰されている印象でした。
また、カルさんが最終ラインの前を離れる状況(このゲームではパスミスが多かった)は、
標的とされており、切り替え直後に青木の周辺のスペースへの侵入を狙われていた。

大宮は前線にボールが入らず、攻撃に深さが無かった。
根本的な要因としては、セカンドを拾う為に全体が下がり気味だった点が挙げられる。
ただ、その様な展開の中でも効率良くボールを前に運び、シュートシーンを作り出す事が
最大の課題。特に前半は、ビルドアップの際に青木とカルさんの所で相手のプレッシャー
を外す工夫に欠けた印象。

一旦サイドにボールをつける事は出来ていただけに、その直後に3列目からの飛び出しで
最終ラインの間を突く方法はあった。東が良い動き出しを何度か見せていましたが、十分
に活きる事は出来ず。相手のラインを下げさせる為にも、ワンテンポ遅いタイミングでもう
一列後方から飛び出すシーンが増やせれば・・・という印象。中盤にとっては非常に難しい
ゲーム展開だったとは思いますが。

時折、最終ラインからボールを回収した青木に大剛が寄り、カルさんとのトライアングルで
時間と経路を作り出すシーンがあり。しかし、このゲームではそこから先のヨンチョルと
下平ラインへの展開で連携が合わないケースが多かった。我慢の時間帯では、唯一とも
言える攻撃パターンだっただけに悔やまれる。

ツボが離脱した為、右SBには洋介が。洋介のSBは見ているコチラの要求が明確な(且つ
限定されている)だけに、無駄なストレスが全く無い。良く考えたら役得な選手だ(笑)

鳥栖の運動量が落ちてからはボールが回り始め、ラファの投入で少ない好機を掴む。

ラファの絶妙なアシストと青木の冷静なシュートは見事。時間帯、試合展開等も相まって、
本当に素晴らしいゴールシーンでした。それだけに何としても逃げ切りたかったけど。

結果的に5バックは失敗。浦和戦、札幌戦でも失点のリスク自体は感じただけに、「遂に」
という方が的確か。まあ、本当に悔やむのはそれまでの時間帯(特に前半)なんだろうけど。

ロングスローの処理に関しては、飛び出したからには触らなければ・・・と思うけれど、それ
以上に大きなシュートストップもありましたからね。

それにしても、ダービー以降は完全に針を振り切った戦いを続けていますね。
このゲームでの守備(洋介の右SB起用や長谷川の先発とタスクも含めて)を見て、改めて
そのモードを実感している最中。
暫くは我慢の戦いが続くのかもしれませんが、その中でもチームとしての地力を発揮して
欲しいですね(このゲームでも後半の幾つかのシーンで見られた通り)。あと、この流れで
行くと、オリンピック中の試合はある意味最も見所が多い時期になるかも。

長谷川を活かすには中盤の動きに奥行きが無さ過ぎる。チョンスならばまだしも。

中盤の底で重量感を醸し出す青木。良いっす。一昨年の後半や昨年もそうでしたが、今年
も濃い時間を過ごしている。そして、その時間を与えられるだけのプレイを見せている。

仕事の為、生中継が見られず、帰宅後の深夜にはシティの劇的な優勝(とバートンの暴れ
っぷり)に大興奮。鳥栖戦の録画を観るのが遅くなってしまいました。
シティのゲームは99年のカンプノウの奇跡を思い出させるドラマティックな展開でした。
それでも、その後に見た何とも凡庸な鳥栖戦の方が頭に引っ掛かっているというのは
一人のサッカーファンとしてはどうなんだろうか(笑)
何かが間違っている気がしますが、まあ良いや。

| 大宮アルディージャ | 23:04 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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いつも感じているけど意外に書き留めていない7つの事柄

遡って言えば、「張外龍は意外に理論派である(いやホントに)」とか。
「李浩は今後の中盤の核に成り得る存在」だとか。「直樹をベンチに置いてでもチョンスは
先発で使うべき」だとか。

自らの脳内では既に何度も反芻された事が、実は十分にアウトプット出来ていないという
ケースは意外に多い。自意識のテーブルの上に見え続けているが故に、敢えて表現する
必要を感じないというか。

それらは、一定の期間を経てワシの頭に「常識」として染み付いていた事柄だけど、他に
知っていた人間はワシの奥様だけの様な気がするし(苦笑)
ついでに言えば、その奥様すらそれ程同意してくれないというね。

今のチームを見つめるうちにも、あれこれと妄想(または単なる願望とも言う)を弄り倒し、
いくつかの定説が既に頭に巣食っている。日頃、ダラダラと長文を連ねている割りには明確
に書き留めていない事もありそうなので、それらを放出してみようかと。
「コイツまたこんな訳分からん事書いてるわー」と繰り返し思われるのも不本意なので(苦笑)
在庫を一掃しておきます。

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① 前の4人の内で最も外せない選手、それは渡邉大剛。
厳密に言えば、ラファ、ヨンチョル、東を同時にピッチに送り出すのであれば、大剛の存在
こそが不可欠だという事。正直、ラファやヨンチョルを外して前線の回路をシンプルにする
方が、組織としては有効で一定の結果を出し易いと思う。その際は同時に大剛が外れる
可能性も高まると想像しますが。
あ、付け加えるとカルさんの存在もその複雑さを一層強めていますよね。今のチームは。
中盤の底が慎と洋介のペアとかであれば、また話も変わってくるのだけれども。

蛇足だけど、別の組織に入れば、大剛はタッチライン際の1対1で仕掛けて、鋭いクロスを
送り続ける事が出来る選手だと思う。例えば、中央にタメを作って相手を寄せるタレントが
居ればね。ジダンとか(笑)
今の大宮はそのシチュエーション(数的同数)を右サイドに求めていない(作り出す事が
出来ない)し、その役割であればより多くの相手を引き連れる事が出来るヨンチョルの方が
適任だと思う。但し、二人のヨンチョルは必要無い。
現在の大剛は交通上のハブとして、ラファや東は勿論、青木やカルさん、ツボ(渡部)との
関係で相手を外し、ボールと人を動かす。頭の回転と眼の良さ、そして心身両面での持続
力を感じます。ビルドアップやトランジション時に頻繁に見られる、周囲の選手との高い
互換性も目を引きますよね。替えが効くだけに外せない存在と言うべきか。

優れたプレイヤーは周囲の選手を選ばない、という視点で見ると、今の大剛は真に優れた
プレイヤーだなあと感じる日々。

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② ヨングォンこそがディフェンスラインの中心。
これに関しては一貫して書き続けている(例えばコレとか)気がするが、その自覚が一番
怪しかったりするので(笑)、改めて。
理由も繰り返し書いていますが、チームのコンパクトネスを支える為のスピード、攻撃を
見通す目、左足の技術を活かしたビルドアップの能力。今のチームが必要とする要素を
最も高い水準で備えているディフェンダーだと断言出来る。

そもそも、ラインを下げてゴール前に人数を掛けて守り、安全第一(本当の意味でそれが
「安全」なのかは議論が分かれるところだと思うが)の意識で、ボールを常に自陣のゴール
から遠ざける事を求めるのであれば、ヨングォンを起用する必然性は全く無い。

ヨングォンについては「ミス」の多さを指摘される事が多いのですが、個人的には、攻撃に
繋げる道を探してボールを奪われる事よりも、状況を問わず漠然としたクリアを続ける事
こそがミスだと考えるので、本来は「誰々を起用すべき・・・」という表現に収まる話では無い
のですけれども。ただ、現在のアルディージャを見ると、ヨングォンこそが最終ラインの軸に
なって欲しい、と一貫して思い続けています。

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③ 「○○を起用すべき」はなかなか意見に成り得ない。
ここまで書いておきながら一旦逆走を始めますが、結局のところ各選手にはそれぞれの
スキルや特性があり、どの選手のどの様な特性をチーム力として活用するか、が全て
なので、単純に「A選手よりB選手の方が能力は高い」という様な話は十中八九成立しない。
・・・とか、当たり前過ぎる事を今更ながらに真顔で書いてみたらちょっと恥ずかしい。

だから、「何で○○を使わないのか」という問いの大半に意味は無い。
あ、大宮のベンチにイニエスタが座っているのあれば、この問いは大正解だと思います。

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④ 基本的に「4-2-3-1」とか「4-4-2」とか、どうでもいい。
但し、「4-1-4-1」の場合のみ、アンカーが背番号15なのかどうかは全力で気にする。
あ、そういう話じゃ無いって?

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⑤ 試合中の交代策に過剰な期待はしない。
これはチョコチョコと書いている気がしますが・・・どうなんだろ。
個人的には「監督の仕事の大半はゲーム前に終わっている」と考える。ピッチ上でゲーム
をするのは選手ですからね。勿論、責任を取るのは監督の最大の仕事だけど。

正直、交代策云々よりも、まずはスタメンの選手が結果を出してくれる事を期待する。
1点ビハインドの状況であれば、尚更先発フォワードの奮起に期待するしね。
いつぞやの忘年会で力説した覚えがありますが(苦笑)、仮に自分が先発FWだった場合、
守備陣のミス(一つの例えね)で1点取られただけで、直ぐに別のFWに交代させられるとか
絶対に納得出来ない。「いやいや、ワシの仕事はこれからだろ」ってね。
それだけに、(特に負けている状況で)ただ闇雲に選手交代を望む気にはならない。

だからワシの場合、「みんな、レギュラー目指して頑張れ」的な能天気な気分が大半を
占めますね、基本。あ、ちなみに鈴木監督の交代策は「遅い」と思います、勿論。

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⑥ メンタルの話は何が何やら全く分かりません。
たまに「2点取られた後に選手達のメンタルがガックリと落ちた」みたいな文を目にしますが、
その様な感想を抱いた事が殆ど無いので何だか良く理解出来ない。「中盤の組み立てが
上手く行っていない」や「体力の消耗が激しい」等の印象は捻り出す事が出来るけど。
「メンタルが落ちた」的な表現を目にすると、「見ているオマエのメンタルが落ちただけだろ」
としか思えないっす。それが監督本人のコメントであったとしても(笑)

前提として、サッカー選手のプロにまで上り詰める様な人間は、ワシの様なテキトーな心
の持ち主のはずが無いので、なかなか想像力が及ばないというか。
いやいやホントに、メンタルの話は良く分かりません。

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⑦ 自分の事を「サポーター」と呼ぶ自信は無い。ファンで十分です。ファンで。
何となくその言葉を気軽に使用する事もあるけど、自分の事を真剣に「サポーター」だと
信じる事は出来ない。単純に選手やクラブの事をサポート出来ているかって聞かれれば
大いに疑問ですし。あ、一般的なサポーターの話では無く、あくまでもワシ個人の自身に
対する感覚の話ですからね、念の為。

チラシ配布大作戦くらいは行きたいと思うけど、自分の都合を優先してしまう程度だし。
試合中も「何やってんだよー北野」とか思っている位だし。正直、手拍子やチャント、コール
が選手達の後押しに繋がっている自信も今一つ無い。いくら手を叩いても、負ける時は
負けるんだよなー(苦笑)当たり前だけど。だからと言って、声援を送る事はやめられないし、
次こそは・・・と考えたりするのが更に質が悪いところ。

平時から常に勝利を願い、1勝するたびに泣く程嬉しいけれど、結局は選手達の頑張りに
乗せて貰っている感が強い。そう言いつつも、結構ムカつく事も多かったり(笑)
それもこれも、やっぱり「サポ冥利」と呼ぶのが適当なのかもね。

仮に全勝優勝でも出来れば、少しは「サポーター」と名乗っても良いかなーと思ったり。
自信を持って、自らを「サポーター」と言い切れる日が来れば嬉しいですよ。

| 大宮アルディージャ | 22:50 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第10節 VSガンバ大阪(NACK5スタジアム大宮)

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両チームの不振を反映する前半を経て、後半は狭い糸口から虎の子の1点を奪い取る。
相手の不調に救われた事は否定出来ないが、今は勝ち方を身に付ける事が大事。
その道中で上へ行く為の野心を育てられるか。地に足は着いている。

〔大宮公式〕試合結果:J1第10節 ガンバ大阪戦

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鈍色の空から大粒の雨が落ち、雷鳴が轟く。ゴール裏のコンコースで雨宿りをしていると、
キックオフが1時間遅れるというアナウンスが耳に入る。

前節神戸戦からのメンバー変更は1点。ヨングォンに代わって深谷が先発に名を連ねた。
大宮は最近馴染みとなりつつある引き気味の守備陣形で戦う。リスクを削りながら攻撃の
手を窺うが、ラファが下がってボールを受ける一方でバイタルが無人となる時間も多く、
相手CBに脅威を与える事は出来ない。青木とカルさんへのバックパスを使って東や大剛
が前を向く機会を狙うも、中盤を押し上げる間に攻撃のスピードが上がらず、ダイナミズム
を欠く。下平、ヨンチョルのラインは狭いエリアに押し込まれ、サイドから強引にボールを
流し込む事も出来ず、行き詰まりを感じる。

ガンバは、後方でのボール回しに連動して2列目が絞り、空いたスペースへとサイドバック
が進出する定跡通りの形。センターバックが本職の丹羽が右SBに入った事もあり、藤春を
前へと出す左肩上がりの態勢で中央を広げ、中盤の底から楔を狙う。

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しかし、ガンバは攻撃のスピードを欠き、全体的には慎重な(それも自らを落ち着ける事が
目的に見える)佇まい。これまでの成績が表す通り、やはり以前のガンバとは違う。
ガンバといえば、遠藤が最前線へ縦パスを当て、その落としを2列目が近距離でサポートし、
ワンタッチで最終ラインの裏やサイドを攻略する、というシーンが思い浮かぶが、その様な
展開が訪れる気配は皆無。まず、中盤との距離が遠い前線が孤立しており、引き気味の
守備網を解くサイドバックや中盤の飛び出し、バイタルでの崩しは見られない。
ある程度ボールを回されても、崩される展開では無さそうだ。しかし、危険は別の所に潜む。

15分、東がワンタッチのポストプレイでボールを失うと、カウンターに晒される。
一気にゴール前へと運ばれると最後は倉田のシュートがクロスバーを叩く。
ラファが低い位置で繰り返しボールを失っている事も含め、最も怖いのは安易なロストから
カウンターを喰らう事。攻撃時のボールを受ける「弱さ」に危険を感じる。特に、カルさんの
背後やツボの裏のスペースが空いた状況での前線の軽いプレイには肝を冷やす。

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大宮はヨンチョルのドリブルで押し込み、そこからボールを戻してバイタルの隙を狙うが、
最後はラファと東が挟み込まれて、フィニッシュに持ち込めない。
ガンバは間のスペースで阿部や倉田が顔を出し、藤春の上がりを絡めて打開策を探るが、
大剛のプレスバックと坪内と深谷の体を張ったブロックでそこから先は許さない。
ラインが低く、押し込まれる時間が長いが、現在のチーム状態を考えると現実的な時間の
使い方に見える。時間と共に青木がバイタルでパスコースを切り、セカンドを拾う場面が
増えてきた。低調な戦いの中、自陣の風は一旦止む。問題はどの様にしてボールを運び、
その上で相手のゴール前に人数をどれだけ残せるか。

互いに決め手を欠く展開の中、遠目から狙うミドルは単発に散る。
神戸戦に続き、開始早々に足首を気にする素振りを見せた東や、相手マーカーとの争い
で主審に不満を訴え続けるラファを見ても、40分を過ぎる頃には、前半はこのままで・・・と
いう気持ちが勝る。前半終了間際、坪内のクロスにラファが飛び込み、その後の混戦から
大宮がシュートを連発するがゴールを割る事は出来ず。前半終了。

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ハーフタイム明け。ラファの姿は無く、長谷川がピッチに送り出される(試合後の鈴木監督
のコメントではラファは打撲との事)。
結果的には長谷川の投入が大きかった。前からボールを追い、味方の守備の軸足を固め、
前線で体を張ってボールに競り合う事で、東やヨンチョルが前を向く機会は増え始めた。
人数を掛けた攻撃が難しいチーム状態だっただけに、前線だけでフィニッシュに持ち込める
態勢が整った点に期待が膨らむ。時間と共に間延びする中盤を考えても、悪くない流れだ。
   
左サイドへの展開の後、長谷川がペナ付近から左足を振りぬくが、惜しくもゴール右へと
逸れる。ただ、その後のスタンドの雰囲気からもシュートで終わる事の意義を肌で感じ取る。
反撃の機会は来る。ボールを持たれる時間は長いが、粘り強く戦い、行ける時には確実に
シュートに繋げる事が重要。息を吹き返しつつある東や中盤で奮闘するカルさんの姿を
見つめ、手を叩く。

70分過ぎ、大宮が決定機を逃した直後にガンバが最大のチャンスを迎える。
ガンバは、途中出場の佐々木のアーリークロスにファーでフリーを得た遠藤が頭から飛び
込むが、シュートはゴール左に逸れる。完全にやられたと思い、瞬間、息が詰まった。
明神と佐々木を入れ、遠藤をトップ下に上げる4-2-3-1へと移行したガンバにとって、注文
通りの形だっただけに、大宮にとってはまだ運が残されていると感じる。

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その直後、大宮の左サイドがボールを繋いで、開けたバイタルへ折り返す。カルリーニョス
が強引に左足を振り抜くと、相手の足に当たったボールが宙を舞い、ガンバの最終ライン
の裏へポトリと落ちる。飛び出した東とヨンチョルがGK木村と交錯し、混戦の中でプッシュ
したのはヨンチョル。ボールがゆっくりとネットに包まれる。貴重な先制点!!
バックスタンドへと駆けるヨンチョルの背中へリンダリンダを浴びせる。

遂に均衡を破った喜びと共に、頭の中ではいかに追加点を奪うのか、そして相手のカード
に対して、どの様に逃げ切りを図るのかに関して想像を巡らせる。
個人的には遠目から狙える(それ故、DFラインが引き出されて、CBの間を通される可能性
が高まる)パウリーニョの方が怖い気もしたが、ガンバは最後の交代でラフィーニャを選択。
終盤は中澤を前線に上げてロングボールを増やすが、大宮もヨングォンを入れて5バックで
迎え撃つ。最終ラインの前ではカルさんが防波堤として、ボールを次々と外へと掻き出す。

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カウンターから青木が長い距離を飛び出してビッグチャンスを迎えるが、相手ディフェンス
に阻まれ、惜しくも追加点はならず。しかし、溜息は直ぐに「無敵大宮」で掻き消された。
フラッグ付近でヨンチョルがしっかりとボールを守り、アディショナルタイムを消費すると、
2006年以来となるホーム3連勝に辿り着いた。



【雑感】
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・やけに色々な選手が下平の肩を叩きに来るなとは思ったけど、やっぱり想いは強いよな。
本当に勝つ事が出来て良かった。

・追加点なるか、と湧いた長谷川のヘッダー。「長谷川の頭に届けた」と形容するしか無い
下平のクロスに大拍手。手前のディフェンスを超えて、且つ長谷川に届くというポイントに
落とす絶妙のキックに、思わず前のめりになる。

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・後半、下平とヨンチョルのワンシーン。右前方のヨンチョルに預け、自らがマーカーの裏に
飛び出すかと思った瞬間、下平はその場でストップ。再びヨンチョルからパスを受けると、
タッチライン際へ斜めに逃げるヨンチョルへ通す縦パスを狙う。このシーンの瞬間、角度的
に下平がワンツーのリターンを受けるコースは無いぞ・・・と思ったので、プレイの選択と
左足の技術、そして、それに対する自信やら何やら全てに唸って唸って唸りまくる。それに
しても、味方の特徴を活かし、利用するのが上手い。面白いだろうな、アレだけ局面を操る
事が出来れば。

・相手を外す一瞬の速さは無くとも、接近戦に滅法強い男。それが男前下平。

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・走り、絡み、奪い、抜け出し、交わし、捌く。縦横無尽にエネルギーを撒き散らすカルさん。
一度抜き去られた相手を猛然と追い返し、自陣バイタル付近のスライディングでボールを
取り戻したプレイにこの日最高の興奮を覚える。

・攻守においてカルさんの「あと一歩」の感覚は素晴らしい。相手を外し、ボールに触れる。

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・ヨンチョルの泥臭い決勝点がチームを救う。ラファがピッチを離れた後に1対1の仕掛けが
増えて、ボックスでの見せ場を作る。やはり、プレイエリアの問題が大きいのか・・・。

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・急遽出場の長谷川が流れを変える。足元でボールを収めて時間を作り、ルーズボールの
競り合いで東やヨンチョルの足を動かす。前線でのプレッシャーも試合展開に嵌った。
足裏を使ったターンでカウンターを招いたシーンには湧いた。

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・ヨングォンに代わって先発出場を果たした深谷。序盤の窮屈そうなプレイには不安も感じ
ましたが、引いて弾き返すという点では強さを見せる。簡単にボールを失った前線に叱咤を
飛ばす光景が印象的。あ、流石に「菊地が右、深谷が左」では無かったですね(笑)

・前半、いつに無く距離が出る北野のキックにラファもビックリ。後半は至って平常運転で
妙な安心感も。

・戻って来た早十。頼もしく見えるのは微妙な髭のせいだけでは無いはず。

・ガンバのベンチは黄金メンバー。松波と實好が入れば十分に戦える。

・佐々木の仕掛けのアイデアを後ろのお父さんが絶賛。いやはや、確かに凄かった。

・佐藤晃大に集まる野次はタカユキ(ジーコの声で再生)的なそれにソックリ。

・今年のモードは、ホームではチケット代を還元するお仕事に徹し、サッカーを追及するのは
アウェイで好きなだけやりなさい的な何かだったりして。

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・ダンスショーを終えて屋根がある場所に避難して来たアルディの体積が相当な邪魔。
雨から逃れる様にダッシュでエレベーターに向かう姿には萌えたけれど。

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・小馬鹿にする様なミーヤの笑みを眺めながら、勝って兜の緒を締めよ。



完封勝利とは言え、守備面での課題も多いゲームでした。連動したアプローチや個々の
球際の争いでは鋭さや強さがより一層求められる。その上で、攻撃に繋げる為の守備を
手に入れたいところ。
鳥栖との戦いはホーム3連勝の経験を活かす絶好のチャンスになると思う。厳しい試合に
なる事は必至ですが、ハードワークで勝ち点を持ち帰ってくれる事を期待しています。

| 大宮アルディージャ | 23:09 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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J1第9節 VSヴィッセル神戸(ホームズスタジアム神戸)

先程、実家から帰宅、充実した3日間でした。
アウェイ神戸戦はメチャメチャ悔しかったですが、それでもスタジアムでアルディージャの
戦う姿が見られて良かったです。うん。

〔大宮公式〕試合結果:J1第9節 ヴィッセル神戸戦

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終わってみれば、0-3の完敗。
開始直後からパスの球足が弱く、神戸のハイプレッシャーに飲み込まれる展開でした。
自分達のミスであっさりと失点した後、20分過ぎ位からは、十分に追い付ける流れだと
感じたし、2点目を失った後の10分程度も本気で「まだまだ追い付ける展開、内容だな」
と思ったんだけど・・・。相変わらず見る目無いなーワシ(そのくせ、野沢のフリーキック
は「これはヤバい。相当ヤバい位置」と妻に繰り返し言ってたらホントに決められて、
半泣きっていうね)。

試合の感想等は帰りの新幹線で1時間半も日記に書き(暇人)、自分なりにまとめる事
が出来た為、それなりに満足。という訳で、空気を読んでココには長文の感想を垂れ
流しませぬ(「空気を読んで」ってのは全くの嘘やけど)。

以下、ダラダラとした雑感のみ。
和田監督が去り、この時機に神戸と戦う事の難しさは容易に想像が出来たし、吉田と
朴康造の先発を知って、一層覚悟を決めた。
開始直後の失点は余りにも軽率で士気を下げるものでしたが、20分を過ぎる頃には、
限られた状況下で息を整えるチームの姿に拍手を強める時間も。ただ、パスコースを
作る動きや質は物足りませんでしたね。
語弊はありますが、それでも面白いゲームだったという印象もあり。面倒だから、その
「面白さ」も日記に封印しておきますが。
まあ、この後氷の様な冷めた目で録画を観てみたら、単なる惨敗なんだろう。きっと。

そうそう、よりによってこんなゲームで書きますが、鈴木監督の交代策は失敗だった
なあと。スコアや連戦を考慮すると穏当な選択なんですが、結果論としては甘かった
と思う。
ワシ的には、一枚もカードを切らずにずーっと腕組みをし続けて欲しかったです。ハイ。

右タッチライン際で見たラファの執念とか、ヨンチョルのダイブとか、カルさんの形相とか。
色々な表情を心に刻み、明日は早くもガンバ戦という事で。とにかく、勝ちたいですね。

| 大宮アルディージャ | 22:51 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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