
久々の更新です。
唐突ですが、今季はアヤックスを応援する事になりました。マフラーも貰っちゃったし。
ここ数年のアヤックスについては全く関心が無く、フランク・デブールが監督だという事を
最近知ったところ。ふーん。
それにしてもテレビ放映が余り無さそうなんだよな。
ネットで観る程の興味は無いし(苦笑)まあ、ゆるーく追い掛けてみたいと思います。
さてさて、Jリーグです。
最近は余り暇が無く(良き事かな)、90分通して観るとすれば毎節1試合が限界か・・・
という日々です。その為、どのカードを観るかという点には結構頭を悩ませます。
迷っている間にどのゲームも見ずに1週間が終わってしまう程、迷います。
まあ、その時間も楽しかったりするのですが。そんなこんなで、今週は「横浜FMVS浦和」、
「川崎VS鹿島」辺りのカードに気を惹かれましたが、最終的には「山形VS京都」を選択。
特に、久々に観る京都のサッカーは楽しみ。
〔J'sGoal〕2012 J2 第34節 山形 vs 京都京都は4連敗中で自動昇格が遠のく6位。山形も序盤戦の快進撃から順位を下げて5位。
共に負けられない(ホント、全く意味の無い形容詞じゃ)戦いっすね。
京都はバヤリッツァを中心とする3バックに流動的な中盤を擁する3-6-1。
守備時には数的優位を意識しつつ、攻撃の組み立てはワンツー等のコンビネーションと
中盤からの飛び出しを多用する。その為中盤は、近距離での密集と流動的な拡散を
繰り返す。
狭いエリアでのパスワークによって意図的にフィールドを縮める方法論と、その半面で
オープンスペースを一発で奪われるリスク。やはり、甲府での大木さんのサッカーと
重なる部分も感じられる。そりゃ、同じ人間だしね。
ただそれ以上に、選手個々のキャラクターの違いの方がピッチを覆うのは当然であり、
それこそがサッカーの素晴らしいところ。
その中でも、一人でゴリゴリ行ける中村充孝や駒井の存在はアクセントとなっており、
荒削りだけど長い距離を走る左サイドの黄大城もチームに動きを与える。
そして、トライアングルの重心にポジションを取ってチームを繋ぐ中山や、局地戦での
スキルを備える工藤の重要性は明らか。試合序盤を観るだけでも、チーム内に潜む
多様性に出会う事は出来た。
対する山形は、中断期間に柏から獲得した林陵平を中島とともに前線に並べ、同じく
セレッソから獲得したブランキーニョをトップ下に置く4-4-2のダイア。
機動力のある前線を長いボールで走らせ、相手の最終ラインが引いた所をバイタルで
ブランキーニョが一仕事を仕掛ける構え。
中盤の底の宮阪と左右の永田と秋葉は守備に重心を置きながら、ここぞと言う時に
攻撃に絡めるか・・・という印象。
しかし、京都の分厚い中盤とのミスマッチは明らかで、開始直後から劣勢に立たされる。
京都がボールを繋ぐ中、特に永田と秋葉はサイドで数的不利に晒され、後手を踏む。
山形は2トップとブランキーニョ以外の7人が下がって対応するが、京都は3バックの
安藤(安藤が3バックの一角ってのも驚きだけど)や福村の持ち上がりからジリジリと
押し込み続ける。
京都がキッチリとフィニッシュに繋げられればワンサイドゲーム。その機を逸して、
下手なボールの奪われ方をすれば、あっさりと山形のカウンターが入るかも・・・と
いうゲーム展開的には一つの典型に見えた。
前半25分過ぎ位からは互いの運動量が落ち、中盤にオープンスペースが増える。
そうなると、攻撃に厚さが無い山形もブランキーニョの一本のパスから林が裏に抜け、
左足を振り抜くシーンも見られた。
対する京都は、構造的には中盤で人手を要するだけに、間延びした状況では相手の
ボックス付近に人数を掛ける事が難しく、課題も見え始めた。ワントップを張る長沢は
サポートが得られず、良さが見えない。依然として山形のサイドは脆い為、深い位置
からのクロスを絡めた崩しが狙いどころ。
風下に立つ山形にとって、前半は0-0で十分という流れに見えたが、前半終了間際に
セットプレイのこぼれ球を工藤にボレーで叩き込まれ、痛い失点。
京都にとっては、主導権を握りながらも決め手を欠く展開だっただけに大きい。
しかし、後半は立ち上がりから山形が息を吹き返す。
49分、ブランキーニョと永田のパス交換で京都の守備を中央に寄せると(京都の弱み
が表れたシーン)、逆サイドに大きく開けたスペースを石川が駆け上がり、そこへ
林がワンタッチで叩く。石川が絶妙なファーストタッチから左足でファーを撃ち抜き、
同点。ホームのゴール裏で青と白の波が揺れる。素晴らしいゴールでした。
この時点では、自分達の時間帯に追いついた山形が流れを掴むかと思いましたが、
68分、中村がドリブルで山形のバイタルを強引に抉じ開け、ネットを揺らす。
交代のカードを切り、運動量を上げて攻撃に出ようとするも山形に反撃の力は
殆ど残されておらず、勝負あり。
このゲームを観る限り、山形は守備面に課題を多く抱える。攻撃の機能不全も守備
での負担が大きく影を落としている様に見えた。
順位や残り試合を考えると、7人で守って3人で攻めるこのバランスが良いのかどうか
は疑問。勿論、両サイドバックがもう少し攻撃に絡む事が出来れば、状況はかなり
変わると思うし、元々はその様なバランスを目指しているのだろうけど。
但し、この日の様に相手にボールを持たれてダイアの脇を押し込まれた場合、中盤
3枚の負担が大き過ぎる為、実質的にはブランキーニョや前線の飛び道具に頼らざる
を得ない展開が予想される。勝ち点1に満足出来る立場であれば良いが、勝ち点3を
引き寄せる為には心許ない。攻撃に比重を置いた方が、リスクを減らす事が出来る
状況に見えますが、どうなのかな。
京都のパフォーマンス自体も物凄く良かったとは言い難いですが、チームとしての
共通理解と選手自身の能力が発揮出来る下地は見えました。
2試合前までは4バックを採用していたみたいですが、フォーメーション云々では無く、
戦術自体はまずまず馴染んでいる様に見えましたね。
パスを繋ぐ人材とポジショニング、相手を剥がすランニングや守備時のカバーリング
の意識等、方法論は様々だが、目指すべき所にブレは無いのだろう。
自動昇格という点では依然として苦しい状況ですが、今後に可能性を感じるチーム
ですね。それだけに目先の結果も必要になるのが勝負の世界ですが。
久々に京都のゲームを観ましたが、このカテゴリーにおける中村の能力やセンスは
やや異次元ですね。ゴールシーンに限らず、ボールコントロールやシュートに至る
動きは圧巻。
あと、全体的に楽しみな若手が多いですね。出来れば久保とか伊藤も観たかった。
ちなみに、この試合で最も楽しみにしていた宮吉ですが、僅か3分の途中出場でした・・・。
うーん、最近プレイを観ていないので何とも言えないのですが、どうなんだろ。
偶然にもこのブログに辿り着いてしまった不運な京都サポの皆様、ぜひぜひ宮吉選手
の情報をお待ちしています(笑)