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許せない姑息な行為

主題が「シミュレーション」だという事。
その一例として、京都戦での石原の行為が例示されているに過ぎない事は理解出来る。
但し、一記者のコラムでは無く、日本サッカー協会の審判委員長である松崎康弘氏の
発言(コラム)である事は看過出来ない。

7月7日付の読売新聞スポーツ欄(13版)における「許せない姑息な行為」と題された
松崎氏のコラムを一部抜粋する。


「6月20日のJ1第14節、大宮-京都戦(NACK)の44分、大宮のFW石原が行った行為は
スポーツマン精神に著しく反していた、と言わざるを得ない。京都のベンチ前で、FKからの
浮き球を石原と京都のDF李正秀が競り合った後、後ろから李に突かれた石原は後頭部を抱えながら
倒れ込んだ。主審はすぐさま、李に退場を宣告した。しかし、映像を見ると挑発したのは石原。
それに乗った李は、後頭部ではなく石原の肩口から首付近を突いている。過剰な力も働いておらず、
石原の反応は大げさだ。主審をだまし、相手を警告や退場に陥れようという意図が見える。
李は退場ではなく警告が妥当だったという議論ではない。
相手を陥れようとファウルを装う行為(シミュレーション)こそが警告に相当するのだ。

・・・・・PKをもらおうとファウルを装ってダイブすることだけではない。あらゆるシミュレーションは
スポーツから排除されるべきものだ。選手は姑息な手段を用いるべきではないし、審判は選手の
意図を見極めて、もしシミュレーションがあれば、毅然と対応しなければならない。」


初めに断っておきますが、個人的にはシミュレーションはフットボールの一部だと思うし、
相手(当然、主審も含む)を欺く、陥れる行為はスポーツに共通するものだと考える。
いや、スポーツに限った話では無いか。
そんな行為を「醜い」「卑怯だ」などという美しい性善説など持ち合わせていないし、
「子供に見せられない」などというアホみたいな論調などを見ると、呆れ果てる・・・。
イヤイヤ「子供に見せられない」事なんてアンタらも山程やってるやろと(笑)
まあ、当然の事ながらそのような戯言は一旦置いておく。

まず「石原の行為はシミュレーションである」という点には一旦同意する。
「相手を陥れようとファウルを装う行為(シミュレーション)は警告に相当する」という点は
自明の事だし、石原がカードを貰う可能性は確かに存在した。
しかし、現実の試合では石原に警告は出なかった。
※それ以前にも石原と李は小競り合いを起こしていた為、審判が状況や流れから判断した可能性も
あるが、実際の判断材料については全く分からない。


松崎氏は、一方で「試合中に厳しく罰し、シミュレーションを根絶すること」という国際
サッカー評議会の「美しい」決議に触れながらも、他方では当該試合の高山主審が
試合中に厳しく罰する事が出来なかった「ミスジャッジ」について述べるどころか、
石原の行為を「許せない姑息な行為」として例示する。

素晴らしいゲームとは審判と選手が互いに協力する事で成立する。
それ故、主審や相手を欺く行為がフットボールというゲームの魅力を殺ぐケースが
ある事自体は否定しない。ボールプレイよりもアピールを優先するような選手は淘汰
されるべきであり、その為にも、主審にとっては「相手を欺く行為」に騙されない様に
明るい視野や毅然とした姿勢を磨いていく事は重要だと思う。

ただ、松崎氏自身が述べている通り「試合中に厳しく罰す」という事が前提であり、
ピッチ外で特定の選手を名指しで批判し(それが例示の文脈であろうとも)、その発言の主が
日本サッカー協会の審判委員長である人間となると話は全く変わってくる。
マリノス戦ではハイボールの競り合いでの石原のプレイ(身体能力を生かした滞空時間が長いジャンプ)
がファウルの対象として目を付けられた感もあり、松崎氏の発言を考えると偶然では無いのかも・・・
との邪推も浮かぶ。まあ、そういう意味では松崎氏のコラムは軽率でもある。


この発言を読む限り、松崎氏は審判という存在を「選手と協力してゲームを作り上げる
立場」等では無く、「一方的にゲームをコントロールする存在」とでも考えているかの
ようだ。個人的にはその目線こそが最も気になる。これまで審判の事を「敵」だと思った
事は無いが、松崎氏のコラムのお陰(?)で、もしかしたら審判は「敵」なのか・・・とすら
感じ始めたぞ(苦笑) 

また、ピッチ内での改善を目指すという発言の主旨とは相容れない、新聞紙上での
コラムにおける「通達」(石原に・・・という訳では無く、シミュレーションを行う全選手に
対する・・・という意味で)という手段は、ダブルスタンダードと言わざるを得ない。

クラブは何らかのアクションを起こすのだろうか(念の為、クラブにメールをしてみよう)。
(コラムの主旨は別として)選手の個人名を挙げて批判する事の影響。
審判委員長というポストにある人物が発言する事の意図とその影響。
何だったら、石原の行為をシミュレーションと特定する理由も。
ついでに「試合中に厳しく罰し、シミュレーションを根絶すること」って本気なんですかってのも(笑)

最後に。過剰に取り繕うのも面倒だから書いておく。
正直、松崎氏がどんな考えをお持ちであろうが勝手ですし、シミュレーションの根絶に
対する、正義感などはどうでも良い。
しかし、石原直樹という素晴らしい選手が、ピッチ外で無駄に批判される事にはムカつく。
それも「許せない姑息な」やり方を使いやがって!!

そういう意味では「許せない姑息な行為」という題は秀逸だと思うぞ(笑)

| Jリーグ | 01:55 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

自分は今日記事を読んだので、(読売嫌いのため、何十年ぶりに読売新聞を手にしました)アルディージャサポーターよりも、怒りが遅くなってしまいました。そしてhisauさんのブログを読んで、自分が書くことがほとんど無くなってしまいました。

全ての文章が素晴らしく、まず石原本人に読ませてあげたいと本気で思ってます。

>石原直樹という素晴らしい選手が、ピッチ外で無駄に批判される事にはムカつく。
これにつきますね。何が一番腹が立つかって。

そしてこれ以上ない皮肉で文章を締めていただき、ちょっとすっきりしました。

| ライトアップ | 2009/07/10 00:08 | URL |

ライトアップさん

コメントありがとうございます。そして、勿体無い位のお言葉ありがとうございます。

当然(笑)私も読売嫌いですが、この記事がどうしても読みたいので、
おそらく初めて(!)読売を買ってしまいました。

公式に渡邉社長の説明がアップされましたね。少しはスッキリしました。
ファン・サポーターはともかく、石原本人に謝罪の一言が欲しいですが、
どうなんですかね。

今回の事に限らず、Jリーグのお偉方はピッチ上の人々に対して、
リスペクトが不足していると思います。現場で闘っている人達を
上が冒涜してどうするんだ!と言いたいです。

あと、読売は相変わらずムカつきますね(苦笑)

| hisau | 2009/07/10 00:31 | URL |















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