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監督の資質

植物とチェスを愛する横顔と勝負の場で見せる百戦錬磨の眼差し。
両者は一見乖離する様にも思われるが、タイポロジーという一点で強く符合する。
カレル・ブリュックナーは独自の分類に拠る選手起用や戦術に鋭い感覚を持つ監督だった。

大会前、当時一人の若手選手に過ぎなかったバロシュの重用を決断。
語り草であるオランダ戦で見せた交代策。
特にEURO2004で見せた戦術家としての眼には、TVの前で唸らされた。
オーストリア代表監督を最後に第一線からは退いたが、ブリュックナーは未だに強烈に
心が惹かれる監督の一人。
但し、完成された選手を自ら選抜出来る代表チームと一発勝負のトーナメントという状況
だからこその手腕だったとは感じる。クラブチームの監督となると話は異なる。

クラブの監督に求められる資質は多い。
マネジメントを大きな括りとして、チームに戦術を植え付け、選手を育成し、勝負に対する
チームのモチベーションを高め、相手のスカウティングに基づいた準備を施す。
その為、監督には様々なタイプがおり、各自の信念の元でチームの強化を目指す。

個人的には、モチベーターや勝負師としての能力はプロクラブの監督の必須事項だとは
考えない。勿論、モウリーニョが優れた監督である事に疑いは無いが、そもそもプロ選手
は自身が優れたモチベーター、勝負師であるべきで、ピッチでそれを表現する選手を
観る為にスタジアムに足を運ぶ。
(ちなみにモウリーニョは心惹かれる監督の一人。単なるモチベーターで片付ける事は
出来ない偉大な監督だと思うが、モチベーターとしての側面を強調されると辟易する)
小手先の戦術も要らないな。選手(の自主性)に対する信頼とサッカーに対する謙虚な
姿勢が重要だと思う。

私が「名将」と聞いて思い浮かべるのは、ファーガソン監督であり、Jリーグでは西野監督。
チームの志向には関係が無い。攻撃的であろうが、守備的であろうが、勝敗以外の優越は
無いと思う(勿論、好みは結構ありますが)。
強い信念と継続性。そして、結果。それに尽きると思う。

そうそう、以前からワシの感覚では「トルシエ<ジーコ<岡田」なのは、その辺りと繋がって
いる(また、代表監督の話になりますが)。偏狭なメソッドは不要だし、監督の為に動機付け
を演じるのもアホらしい。結局、当の本人が日本の力を最も信用していない様に見えるのも、
何とも。まだ、選手自身の自主性に絶対的な信頼を置く方が、監督としては真っ当だと思う。

翻って我等のアルディージャを見つめる。結局見ちゃう。
鈴木監督が就任してから1年と3ヶ月が経過した。繰り返しになりますが、現在のチーム
にはこれまで以上の期待をしているし、鈴木監督の手腕にも信頼を置く。試合は勿論、
秋葉や志木の光景を観て(機会は僅かですが)、その気持ちは熟成されている。
チーム作りにおいて、信念と継続性は確かに存在する。

鈴木監督の「力のある選手からピッチに送る」という考えにタイポロジーとは真逆の感覚
を読み取る事が出来るし、時に遅く見える交代策はピッチ上の各選手の適応力を優先する
思惑も見える(選手への信頼感とも取れる。勝負の為だけにカードを切る監督は選手への
信頼を持たないケースも多いと思う)。「90分間、全ての選手が試合の流れに応じてプレイ
する事が出来る」という理想が見え隠れする。以上、全部妄想だけどw
その他にも妄想を目一杯抱えているワシですが、新戦力を直ぐに本番で起用する(浩然り、ピンパォン然り)
のだけは解釈が難しい・・・って、やっぱり実戦(真剣勝負の場)で観ない事にはチーム内での位置付けが
難しいって事なんだろうか。2、3試合続けて起用する点は、誠実さだと受け取っていますが。


余談ですが、鈴木監督就任後の練習を観ると、年頭に読んだカルロス・ビアンチの逸話(※)
を思い出す。
※Footでもお馴染みの亘崇詞さん(現東京Vジュニアユース監督)のインタビュー。
「ジャイアントキリング エクストラ4(ムック)」収録。

魔法のメニューやトレーニングに盲目的な日本の風潮との対比で亘さんが説明する。
ビアンチは年中全くトレーニングメニューを変えない。そして、同じメニューを使いながら、
時に応じてポイントや課題が変わる。
要は一つの局面、一つのプレイに全ての課題と成長が存在する、という事だろう。
加えて、「同じメニューに飽きる」選手はそもそも問題外、という亘さんの言葉に強く同意する。

既に目の前には課題がある。それは逃げも隠れもしない。逃げるとすれば自分の方だろう。
粘り強く焦点を絞り、一つの局面やプレイからサッカーという宇宙を追求する。
何よりも、選手自身が強くならなければ意味がない。
見栄えの良いメソッドを与えるのが仕事では無く、選手が成長する時間を共にする事。
詰まる所、コーチングという言葉に収まるのだろう。

何の変哲も無い河川敷の光景。そこに未来があると思っている。

| 大宮アルディージャ | 23:21 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

08/16 08:16に拍手コメントを下さった方へ

確かに苦しい時期こそ、自分自身の有り様が問われますよね。
「取り敢えず脱出出来れば全て良し」という苦境では無く、落ち着いて取り組むべき
チャンスだと捉えています。その為にも、結果は絶対に必要なんですけどね・・・。
まずは山形戦で勝ち点を奪い取りたいところです。

| hisau | 2011/08/17 01:10 | URL |















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