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J1第12節 VS川崎フロンターレ(NACK5スタジアム大宮)

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〔大宮公式〕試合結果:J1第12節 川崎フロンターレ戦

試合前、中盤がパスゲームの戦場になると予想した。
しかし、結果的にミドルサードのエリアは緩やかなハイウェイと化し、川崎のブロックに誘い
込まれたアルディージャは攻撃の手を次々と失う。
大宮がボールを持つと、川崎は両サイドを下げてスペースを潰し、慎重な対応を見せた。
こうなると、唯でさえ遅攻に溺れがちな大宮の攻撃が頓挫する。
特に下平が上がるスペースを消されたのは大きかった。逆に言えば、今の大宮にとっては
それ以外のオプションが脆弱だという事だけど。下平が飛び出せず、特攻に拘るヨンチョル
は注文通りに相手の網に掛かる。サイドを抉る選択肢が無くなった事で、中央での即興的
なパス交換は無理攻めに終始する。

前半、中盤のアプローチで勝る大宮がよりゴールに近づくが、結果的にチャンスと呼べる
のは、遠目からのミドルだけだった。川崎の最終ラインは高く、決して前線のプレッシャー
が厳しく無かった事を考えると、もう少し裏の意識が欲しかったところ。
「決めるべき時に決めないと・・・」という常套句で敗因を語る事も不可能では無いけれど、
実際は「決めるべき時」自体が殆ど無かったとも言える。対照的に、前半は劣勢に見えた
川崎にはブロックを固められた後の攻撃に手立てがあった。

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43分、フロンターレの決定機は印象に残る。
中村のスルーパスに反応した登里が、上体のフェイントを使って縦に抜け出し、ディフェンス
ラインの裏へグラウンダーのクロスを入れる。川崎の選手が滑り込むが、惜しくも合わず。
確かに、前半は大宮ペースと言える時間が長かった。しかし、30分を過ぎる頃には川崎が
少ない機会で大きなチャンスを作り始めた(数自体が多く見えたとしても、「小さなチャンス」
では得点は遠い)。

違いは、相手守備網を前に一旦足を止められた後のアクションに存在する様に見えた。
サイドに一層の深さを作る仕掛けや、最終ラインの門を開ける近距離でのパス交換。
狭い守備網の間で動きながらのプレイに精を出す楠神や登里、その瞬間を逃さない憲剛
の存在を見ると、不調と言えども川崎と大宮では違いがあったと言わざるを得ない。
ラファへの縦パスがスイッチにならず、逆サイドへの展開が消極的な選択で終わる。
最近の中では復調の気配が見えたラファのキープ力もブロックの外で浪費される事が多く、
クロスに対するゴール前の入り方には迫力を欠く。
決して「決定力不足」だけでは片付けられない。

以前にも書きましたが、「ある局面までは、形が出来つつある」。但し、その先の突破口は
暗く閉ざされている。先制された時の事を考えるだけでも、チームの課題は山積みだ。

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後半開始直後、両チームの重心が前に掛かる事で、中盤にスペースが空き、互いに攻撃
の出入りにスピードを増す。

51分はこのゲームの象徴的な場面だったと思う。勿論、間違ってレッドを掲げたレフェリー
に関する事では無く、攻撃の機能不全を示す例として。
手探りのカットインから行き場を無くしたヨンチョルが苦し紛れのパスを残し、窮屈な状況
でボールを渡されたカルリーニョスがファウルで止める。チャンスがチャンスにならない。

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振り返ると、この試合の勝負の分かれ目は50~60分の時間帯だったと思う。
イエローを受けた直後に、カルさんが2度、自陣ボックスで体を張ってピンチを防ぐと、意気
が上がる。大剛が洋介の折り返しからシュートを放ち、青木が体を投げ出してライン上に
残したボールを東がドリブルで運び、相手を押し込む。最後は下平のクロスをラファが頭で
合わせるが、惜しくもゴールを外れる。行ったり来たりの展開だが、言い換えるとカウンター
の芽が顔を覗かせ始めた。この時間帯こそが勝負所だったという印象が残る。

守備に追われた大剛が低いポジションでミスを繰り返し、前線はラファと東が孤立する。
67分、憲剛から縦パスを引き出した楠神がボックスに侵入し、シュート。一度は菊地が体を
張ってブロックに入るが、こぼれ球を拾った大島にゴール左隅に蹴り込まれる。
このゴールシーンではシュートの一つ前にも楠神は裏へのランでディフェンスを釣っており、
その後の動き直しで再びボールを引き出したプレイ(憲剛の視野と感覚については言うまで
も無く)が全てだった。43分のシーンと同様、その差がスコアに反映された。

失点が重なる。ラファがポストプレイでボールを失い、憲剛が一気に前線へ縦パスを入れる。
大宮の最終ラインの裂け目に楠神が飛び出すが、何とか菊地が防ぐ。しかし、その直後の
コーナーからファーの折り返しを楠神に押し込まれ、易々と2点目を与える。

75分を過ぎるとお互いに運動量が落ち、間延びが目立ち始めた。
終盤、長谷川と康太を入れて反撃の機会を窺うが、攻撃が好転する事は無く、見所を作る
事も出来なかった。



【雑感】

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・ハーフライン付近の高さにポジションを取る下平が、ヨングォンやカルさんとのパス交換で
相手ディフェンスを寄せるというお馴染みの局面。中央にスペースを作る為の裏への動き
出しは無く、行き詰まる。「オートマティズムが明確な意図に支えられていない」という点は
今のチームの大きな課題だと痛感する。

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・晴れないチーム状況の中、カルさんの闘志は衰える事を知らず。豊富なアイデアは現状
打破の強い意志に宿る。あのサイドチェンジが今一つ活かされていないのは不満っす。

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・菊地は古巣相手に奮闘。遂に本格化を迎えた矢島に食い下がり、ゴール前での粘りも
目立った。試合後、川崎サポの菊地コールに応える一幕も。

・トゥーロンへ発つ東は結果を残せず。前半のミドルはポストを叩き、キーパーの頭上を
狙ったループはバーを越える。ブロックから離れてボールを引き出すラファと噛み合わず
相手の監視下で足が鈍る。

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・危険な位置での仕事は少なかったが、ラファのボールキープには輝きが戻りつつある。
プレイの合間に頻繁に味方に声を掛ける等、気力の充実も明らかだった。しかし、2失点目
の起点となるロストや青木がイエローを受ける原因となったパスミス等、波に乗り切れない
チームに対するラファの影響は良くも悪くも大きい。

・大剛は献身的に動き、主に守から攻へのシフトでチームを機能させる。前半から55分位
までの時間帯のプレイは申し分の無いものだったが、失点直前の時間帯にミスが集中。
但し、交代自体には驚いたし、理由が「疲れ」という点は単純に意外。うーん、残念。

・ヨンチョルは周囲を使う判断が遅く、攻撃の不調の一因に。簡単にプレイすべき局面で
難渋し、最大の武器であるドリブルの使い所を見失う。前半の左足ミドルで明らかな通り、
一発がある選手だけに、どんな状況でもピッチに残したい選手なのは間違い無い。それ
でも個人的には、早い時間帯での交代すら予感した。強い責任感が裏目に出たか・・・。

・先発復帰を果たしたヨングォンはパフォーマンスに冴えを欠く。2失点目のCKに繋がった
楠神のドリブルへの対応は勿論、前半のCK時にマークを逃した田中にフリーでヘディング
を許したシーンは不満。

・森下をスクリーンで寄せ付けない洋介。ポジションに戻る際の両者の笑顔で洋介の旅行
先を思い出す。

「まあおっしゃる通り、もっと早く投入すればもっと良い結果が出たかもしれない」という
鈴木監督の記者泣かせの必殺コメントに笑う。勿論、鈴木監督にその様な悪意は無いの
でしょうが、下種な質問は全部これでやり過ごせるな。その上、質問した方が何だか少し
恥ずかしくなるというね。「おっしゃる通り、もっと早く私が解任されていればもっと良い成績
になったかもしれません」とか真顔で返してやるのもアリかと。

・ショートコーナーに対するアプローチが遅れるシーンや、サイドを抉る相手にディフェンス
が誰も出て行かない等、人に対する守備で不審な場面があり。

・川崎は受け手が相手のトライアングルの重心にポジションニングを取る動きが目立つ。
近距離でボールを動かして局地戦を制する構造も備える一方、憲剛と矢島を筆頭に縦の
ラインも存在する。

・「動きながらのボールプレイ」というポイントでも色々と考えさせられるゲーム。

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・「クロドアウドが云々」とか「ポジション名では無く、役割や才能の呼称である」等のちょっと
面倒臭いボランチの原義に倣えば、今の日本に、憲剛ほどその名が似合う選手は居ない
よなあと。

・正対の態勢でカルさんのフェイントに交わされた憲剛が、次のタイミングでカルさんに
強烈なチャージで襲い掛かったシーンを観て、一流とは技術の問題では無いと改めて知る。

・大島は前半からミスが多く、上手く試合に入れていない気がしたんだけどなあ。「まだまだ
青いのう・・・」とか思っていたワシが浅薄でした。

・カルさんに対するレッドカードにスタンド騒然。ただ、前半終了間際の繰り返しの反則(2度
目は田坂に対するファウル)がイエローの印象として残ったのでは無いか・・・と推測する。
そのシーンの印象が強かったので、一瞬退場を鵜呑みにしちゃったのはワシだけ?



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上位に食い込み、勝ち点50を照準に捉える為には落とせないゲームだった。
しかし、不甲斐無いゲーム内容で完敗。長い目で見ると、後に大きな影を落とす敗戦だと
いう直感が走る。選手達自身が最も失望しているのは間違い無い。それだけに、ここで連敗
する事だけは避けないとね。
次節、磐田とのアウェイゲームで勝ち点3を奪い、踏ん張りたいところですね。

| 大宮アルディージャ | 00:15 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

05/22 06:49に拍手コメントを下さった方へ

コメントありがとうございます。

フィニッシュ直前の場面については、選手間の課題も大きいので、オートマティズムを習得
するのかは難しい問題ですよね。
仰る通り、弱者としては、ある程度戦術で縛るのも一つの案だと思いますし、個人的には
アリだと思います。ただ、鈴木監督の様に、あくまでも選手の力や個性を礎に置き、その上で、
選手自身の問題解決力を求めるというやり方にも共感します。それが「放任」に映る部分も
あるのでしょうけどね。

カルさんについては、確かに悩ましい問題でもあります。カルさん自身の力を考えると、周囲
との連携が不十分という基準だけで外す訳にも行きませんからね(それはFWの構成と同じ話
ですよね)。逆に言えば、その現状でフル出場を続ける青木に頼もしさを感じていたりします。

現在のチーム作りは、色々な角度から見て興味深いのですが、詰まる所は青木や渡部、東や
順がどの程度成長するのかという部分に最も期待しています。

| hisau | 2012/05/23 00:26 | URL |















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